新釈 走れメロス 他四篇

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著者 : 森見登美彦
  • 祥伝社 (2007年3月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632793

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新釈 走れメロス 他四篇の感想・レビュー・書評

  • 名作をあそこまでいい意味で馬鹿馬鹿しく解釈できるのは、森見さんの才能だと思う。
    京都中を駆け巡る走れメロス。
    森見さんの他の作品ともリンクしていて、読みながら笑ってしまった。
    メロスもとい芽野があそこまでクズだと、もはや清々しい。桃色ブリーフによって示された友情…うへぇ、遠慮したい。
    桜の森の満開の下は、いつもの作品と違った不思議で妖艶な雰囲気が好き。
    彼は師匠に読ませていた時と売れっ子作家の今と、どっちの方が幸せだったのだろうか。
    そして彼は今幸せなのだろうか?
    元ネタの方も読んでみたい。

  • ネタを古典に求めるというのは芥川もやってることですしねぇ
    とりあえず、「走れメロス」が予想通りの森見節で、読んでいておもしろい

  • 森見さんの本を読むのはこれで2冊目。
    凄く文章が好きなんですよね~~
    それに前読んだものと舞台設定は一緒だから、
    話しが違っててもいろんな物がどこかで絡み合ってて、
    またそこが心をくすぐるっていうか。

    昔の文学を今風にアレンジしてるけど、それでもなんか古臭い(笑)

    なんでだろう?京都・大学っていう場所だから??
    でもそこが好きなんです。

  • 山月記の斎藤秀太郎好きです。他の話にちょっとづつ絡んでくるのも良い。
    話の中では、藪の中が1番好き。原作も読んでみたいな。森見ワールド癖になります。

  • 古典的名作の新しいストーリー。
    原作を読みたくなりました。
    走れメロスはちょっとやりすぎ感がありましたがおもしろかった。
    坂口安吾の「桜の森の満開の下」がすごく好き。


    “わけても芽野と芹名とは「詭弁論部に芽野と芹名あり」と自分たちで豪語したほどのひねくれ者で、変人揃いの詭弁論部員ですら「意味がわからない」と口にするほど意味の分からない、阿呆の双璧であった。 『走れメロス』”

  • 名作5編を、京都を舞台に現代に蘇らせるとこうなった!
    森見ワールドに染まった名作たち…面白いです。
    「走れメロス」以外は元のお話を読んだことがなかったので、知っているともっと楽しめたかも。
    登場人物たちがやはり個性的でユニークで、ハチャメチャだったり不気味だったりする雰囲気にぴったり。
    森見登美彦、新刊出してくれないかなぁ…早く次の作品を読みたい!

  • 古典の書き直しでもなく、なんだか不思議な感じで、原作の中に居ながら別の視点で参加している気がします。

  • お笑い系ですね。
    期待していた内容と全く違った。

  • 京都市内が舞台。

  • 走れメロスなどの名作の大まかなストーリーを森見ワールドにて展開という一冊という事だと思う。
    舞台は(たぶん)現代の、京都。
    私はメロス以外の原作を読んでいないので比較できなく残念。
    原作と比べても面白いと思うので順番に読んでみたいと思う。
    どれも面白いのだけれど、私は詭弁論部に所属する大学生が主人公の走れメロスが1ばん好きかな。
    詭弁論部ならではの理解不能な友情。
    キャラクターは全部に出てきていたのではないかと思うが斉藤秀太郎という登場人物が変人過ぎてなんともいえない。

  • 2016年4月13日読了。表題作ほか有名小説を現代京都に再現した短編集。冒頭の「山月記」がある意味原点に忠実なため全部こんな感じなのかな~と思いきや、偏屈な大学生・斉藤秀太郎を核に、恋愛・先輩後輩・部活動・そして京都などの要素が暴走する小気味よい青春小説であった。著者の表現したい内容や筋立ては元ネタの小説とは違っていても、小説が読者の心に起こすさざ波のようなものや、登場人物に対して抱く共感や好悪の情などは普遍的なものなのかなあ・・・。「藪の中」のすっきりしない感じが個人的にはベストかな。

  • 原作を知っていると読みやすかったかなと思いました。

  • どれも、素敵に現代風・森見風になってて、原作を読みたくなるような素晴らしい出来。

  • 2016.1.5読了。

  • 想像以上におもしろくて森見節炸裂の一作だった。元ネタを知らなくても問題はないが、教科書に入っている話もあるから、誰でも楽しく読めるだろう。

    『山月記』の物々しい雰囲気から『藪の中』は混迷させ、『走れメロス』で爆笑を誘い、『桜の森の満開の下』で美しさに飲まれた。純文学を阿呆な大学生で新解釈するにしても、こうして描けるのは森見さんだけだと思う。
    小説が苦手な人にも。純文学もこんなにおもしろいのだよ、と教えてあげたくなる。もし原作を読んでいない方は、改めて読んで欲しい。新しい楽しみを見つけられるかもしれない。

  • いざ行かん、阪急電車で十三へ。

  • 森見登美彦による名作の新解釈版。
    あの名作がこんな形で~京都を舞台にした阿保大学生を主人公にして蘇るとは…
    なんという実験!
    原作を知っていると倍面白いという触れ込みにして、生徒に読ませようっと。いやいや、こんな大学生を知ってしまうのはいけないことかも。

    いずれの作品も文章の始まりが凄いのだということがわかる。

    山月記
      「京都吉田界隈にて、一部関係者のみに勇名を馳せる孤高の学生がいた。」

    藪の中


    走れメロス
    桜の森の満開の下
    百物語

    斎藤秀太郎 夏目孝弘巡査 

  • 有名な5つの作品も森見登美彦の手にかかれば京都の阿呆学生たちの物語に。走れメロスにはめっちゃ笑いました。桃色ブリーフ。装丁もかわいくて好きです。

  • まさに新解釈。ここで取り上げられている作品はいずれも近代小説(主に純文学)に属すると思うが、それがすべて現代ダメ学生物語になるなんて!本当に、森見氏は阿呆学生を書かせたら当代随一ではないかと思われる。

    最も面白かったのは表題作でもある「走れメロス」で、小説で声に出して吹き出したのは久々な気がするほどだが、最も心に刺さったのは「桜の杜の満開の下」。自分の意志が奪われていく感覚が、原作以上に押し寄せた。来春は、誰もいない早朝の、満開の桜の下に行ってみたいと思う。

  • 名作を現代版に訳した本ですが、まさに森見さんの書く名作復刻版。森見ワールド全開です。濃いひとたちが織りなす名作は、原型どんなだっけというくらいどの話もいろいろかっ飛ばしてます。桜の森が個人的によかったかなと。

  • 原典が明治から昭和初期だからか、その頃の「文学」の匂いがする。時代と場所を変えても原典の芯の部分をしっかり描いていておもしろい。もちろん森見さんのお望み通り、原典をすべて読んでみた。そうせざるを得ない気持ちになる。原典を読んで、いっそうこの本のおもしろさが増す。

  • 走れメロスが一番明るくて馬鹿っぽくて、好きかなあと。けれど山月記と桜の森の満開の下も、面白かった。感想を述べる段になると何も言えなくなるのだけれど、面白かった。面白かった。

  • 文学史に残る短編小説数作を、舞台を今の京都の大学に移して作り直した翻案小説集。

    世界観は森見さんおなじみの世界観。そこにうまく原作小説の設定などが乗ってきたり、軽く突っぱねられたりする。
    個人的に笑ったのは「走れメロス」のオチ。そう来たか、という感じでした。

    「よい翻案作品はその原作にあたりたくなる」それを再認識させられた一作。

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新釈 走れメロス 他四篇の作品紹介

異様なテンションで京都の街を突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意が切なさと笑いをさそう、五つの傑作短編。

新釈 走れメロス 他四篇のKindle版

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