Rのつく月には気をつけよう

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632878

感想・レビュー・書評

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  • 板谷龍一郎さんの絵が素敵!
    挿し絵が見たくて気が急く。
    お酒とミステリが絶妙な短編集。

    「生ガキが持つ磯の香りは、どうしても生臭さを伴ってしまう。それをアイラの磯の香りとスモーキーフレーバーが消し去り、滋養に満ちた濃厚な味わいだけが口中で形になる。」
    牡蠣が苦手な私もこれにはクー!となる。
    チキンラーメンがビールに合うのかためしてみたい。
    私はサッポロ一番をそのまま食べるのが好きなんだけど。
    ぎんなんも美味しいよね。

    ウィスキー、ビール、白ワイン、泡盛、日本酒、ブランデー、シャンパーニュ。
    美味しいお酒とおつまみとゲストの小さなミステリ。
    「悪魔的な頭脳を持った」長江さんが会話の言葉から謎をとく。
    悪魔的な頭脳なんて言われてるけど、長江さんの豆豆しい様子にニヤリ。
    こういう飲み会すきーと読み進めると、飲み会メンバーの日常が少しづつ変化して、最後はちょっと寂しいな。

    ゲストが持ってくる謎がほっこりしたものだったり、意地悪なものだったり。ところどころ強引かもというところもあるけれど、基本、恋ばななところが飲み会な空気でまったり。
    あー、飲みたい食べたい。
    長江さん熊さん美味しいところの準備、よろしくお願いします!

  • 学生時代からの友人3人がゲストを呼んで飲み会。その時に出る訳ありな話を悪魔的な頭脳を持つ長江が紐解くお話。

    こういう関係素晴らしい!

  • グルメときどきプチミステリー的な感じかしら。
    すごく読みやすかったです。
    長江くん、熊さん、夏美さんのトリオも健ちゃんも魅力的なメンバーでニコニコしながら読みました。

    ご飯もお酒も大変美味しそう。
    座間見くんシリーズとはちょっと趣向が違うこちらの飲み会も是非覗いてみたい素敵会合でした。

    これ確か続編あるんですよね?絶対読む!

  • 謎解きがスマート。
    一話完結物なので読みやすく、お酒が飲みたくなる。

  • 2015.1.17 読了

    思いの外 面白かった!

    短編集で、学生時代からの友人たち
    私(女)、熊井(女)、長江(男)は
    学生時代からの飲み仲間。

    卒業してからも 長江の家に集まって
    飲み会をするのですが、
    同じメンツも楽しくないということで、
    そこに いつも 誰かの友達をゲストに
    迎えて、四人で飲む。

    毎回 酒の種類が変わり、
    それに伴って 酒の肴も変わり、
    楽しそうな飲み会。

    さらに、四人で繰り広げられる会話の
    ちょっとした ほころびから
    謎を解いてゆくという
    毎回 ちょっとした謎も織り込まれていて、
    一編一編も 短く スルッと読める。

    で、ちゃんと 時間も経っていて
    三人の状況も 少しずつ変化していってる
    ところも 面白かった。

    この飲み会に 私も参加したいな~

  • 学生時代からの友人3人の酒と肴に凝った飲み会で、変化をつけるべく招かれたゲストの抱える謎が明かされる連作短編集。

    ・[ウィスキー×生ガキ] Rのつく月には気をつけよう
    ・[ビール×チキンラーメン] 夢のかけら 麺のかけら
    ・[白ワイン×チーズフォンデュ] 火傷をしないように
    ・[泡盛×豚の角煮] のんびりと時間をかけて
    ・[日本酒×ぎんなん] 身体によくてもほどほどに
    ・[ブランデー×パンケーキ] 悪魔のキス
    ・[シャンパーニュ×スモークサーモン] 煙は美人の方向へ

    酒と肴と恋愛話でミステリ。
    謎解きも素敵。装丁も良い。読み終えるのが惜しまれたくらいおもしろかったです。
    魂を売って手に入れた疑惑浮上の悪魔的頭脳、それでいて気配り十分で優しく、さらに手先も器用な長江が本気よろしい笑。

  • 学生時代からの仲良し飲み友達、社会人になっても定期的に集まって…って関係が良い。楽しそう。
    お酒とそれに合うおつまみ一品がとても美味しそう。
    ビール×チキンラーメン、ブランデー×そば粉のパンケーキ、やっぱりウィスキー×生牡蠣、食べたいなぁ。

    推理は深読みし過ぎではと思うこともあるけど、酔っぱらいの思考なんてそんなもんかなって(笑)
    熊さんが女性だったのは…びっくり!!

  • 湯浅夏美と長江高明、熊井渚の3人は大学時代からの呑み仲間。
    毎回誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。
    酔いもまわり口が軽くなったところで盛り上がるのはなんといっても恋愛話で―
    (アマゾンより引用)

    のオムニバス短編。
    熊さんをもう少し中性的に書いててほしかったなぁ
    男と思わせる狙いは分かるけど、ちょっと、狙いすぎ?

  • こーゆー推理好き

  • 挿絵が素敵!飾って愛でながら飲みたいくらい。

    酒×肴×恋愛×ミステリ。
    設定としては最高なのに、なんだか上滑りしたというか、入り込みそびれたというか。
    伏線が伏線然としてあり、回収がしっかりすぎる回収をしたからか?

    なので、途中からは、酒と肴を楽しみました。
    チキンラーメンとビールの描写は良かった!なるほど、旨味だけ残るのね。

    熊井さん、最後まで男性だと思ってました笑笑

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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