あなたがここにいて欲しい

著者 :
  • 祥伝社
3.50
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本棚登録 : 570
感想 : 111
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632885

感想・レビュー・書評

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  • 本当はすっごく頭が痛くて気持ち悪いし全部読んでないけど、今年中村航に出会えた事はとっても大きかったし、それに「あなたがここにいて欲しい」なんて今年1年間の私の色々な涙の理由みたいだから・・やっぱり今年最後の本はどうしてもコノ本にしたい。

  • 3つの中編を集めた本。一番の注目は書き下ろしの表題の「あなたがここにいて欲しい」。同作家の『夏休み』で奥さんがいながら家出してしまった吉田くんが主人公。小学校から大学生までの成長を追いながら、小さい頃からの幼なじみだった正統派の不良又野君との関係や、のちにカップルになる舞子さんとの出会いが出てきます。日常の中での幸せや、変化、葛藤、不安など、揺れる気持ちが上手に書かれています。「男子五編」では小学校から作家になるまでを振り返り、「ハミングライフ」は木のくぼみの中に入れた手紙をやりとりする男女が仲良くなっていく話です。(2007.10.15)

  • 「リレキショ」当時はあまり注目していなかったのですが、メキメキと頭角を現してきましたなぁ!!ほのぼのしたような、そしてどこか「くすり」と笑えてしまう、彼の言葉のセンスが好きです。あと、表紙のイラストと「ハミングライフ」のイラストが素晴らしすぎる。

  • ほのぼのした感じがしました。

  •  3つの話のうちの最初の話が『あなたがここにいてほしい』。この本の表紙絵にあるように優しくどこか寂しくもあるけど、最後は温かい。男の優しい友情に涙が出そうでした。  3つめの話『ハミングライフ』。これはタイトル通り、読みながらハミングしたくなるようなくすぐったくてドキドキで笑顔絶やさず読めた話でした♪恋愛小説は苦手なんですが、この話は別!この話は大好きです♪

  • 吉田君再登場
    さわやかカップル

  • 「吉田くん」の幼少時代から大学生までの成長を奇妙におかしいテンポで語った表題作ほか、とぼけた雰囲気の短編が収められている。
    (『ハミングライフ』は別のアンソロジーに収録されていたため既読だった)
    どれもラブストーリー、にあたるのかな。
    たぶん語られている内容の奥底には人生観とか、生きていくうえで大事なこと、とかマジメなモノがあるんだろうけれど、それを語る語り口の、このすっとぼけた味わいが好きだ。
    何気なく登場する小道具もいい。
    小田原近辺に暮らしている人間だったらかなり有名な「守谷のあんぱん」が繰り返し出てくるのがなんだか嬉しい。
    (雑誌の著者インタビューで、「吉田くん」は『夏休み』に登場する人物であることがわかった。それを知ると、なるほど!と『夏休み』のいろいろが思い起こされてオモシロイ)

  • ちょっと内省的な中村航。まっすぐな前向きさは健在。彼だからこその文体。

  • 表題作はもちろん、男子五編、ハミングライフどれも大好きです。男子五編はファンにはたまらない内容。ハミングライフは映画化もされ、中村航の最高傑作と言っていいと思います。

  • 過去の中村航の作品の中でも一番の作品。
    表題作の「あなたがここにいて欲しい」は、吉田くんと舞子さんの告白の掛け合いがほのぼのとしていて気持ちよかったし、なによりも、帯にも書いてあった<守れるのもも総量が・・・>って文章が良い。そう思える吉田くんが好きです。
    「ハミングライフ」は物語の展開が非常に心地よかった。その中でも特に良かったのは、「男子五編」。世界三大美徳の3つ目が・・・さすが。素晴らしい。

    中村航の魅力は、読み終えた後の幸福感というか、気持ちが温かくなる感じ。今作もそういった気持ちを思う存分味わえました。

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著者プロフィール

建築家。博士(建築学)。株式会社MOSAIC DESIGN代表。
1978年東京都生まれ。2002年日本大学理工学部建築学科(高宮眞介研究室)卒業、2005年早稲田大学大学院修士課程(古谷誠章研究室)修了。2008年同大学博士後期課程単位取得退学、助手・嘱託研究員を経て、2010年〜16年東京大学大学院隈研吾研究室助教。2011年東南アジアのストリートの屋台に関する研究で博士(建築学)取得。同年建築設計事務所MOSAIC DESIGN設立。明治大学I-AUD、早稲田大学、日本大学などで非常勤講師を務める。店舗・住宅・ホテル・商業施設・マーケットなど、屋台からアーバンデザインまで、何か楽しいことやりましょう!をキーワードに大小さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

「2023年 『POP URBANISM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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