派手な砂漠と地味な宮殿

  • 66人登録
  • 3.13評価
    • (3)
    • (8)
    • (23)
    • (3)
    • (3)
  • 15レビュー
著者 : 岩井志麻子
  • 祥伝社 (2007年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632939

派手な砂漠と地味な宮殿の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • バブルをひきずったえセレブ美容家の水絵・ギルバート。TVに出るなど売れっ子ながら地味な漫画家の田中さゆり。生まれも育ちも性格も対照的なふたりのアラフォー女をめぐる人間模様。

    お気に入りのホストをマネージャーにして、生きたホルモン注射のように自身の美容に役立てている(つもり)のゴージャス系アデージョと、磨けば光る容姿なのにもっさり・妙な男に搾取されている漫画家。この組み合わせは中村うさぎさんとくらたまさんがモデルなのかしら。自称美容家にはうさんくさい人が結構いるので他からもインスパイアされているのでしょう。

    顔だけの男、口だけの男、それすらない男。強い女たちに比べ、男は影うすいなぁ。強い彼女たちにとっては男なんてペットみたいなものなんでしょうね。

  • 境遇から性格から尽く対象的な二人のアラフォーが、
    ふとしたことから接点を持つようになる話。
    どちらの女性も内面は非常にパワフルであり、読んでいて
    気圧される部分もあった。

  • お見事!そんなにおもしろいわけではないんだけど、テンポが良いので一気読み。
    見た目が派手な化粧品会社の女社長水絵と、地味な漫画家さゆり、水と油くらい違う2人の奇妙な友情物語。
    と言っても、そこには感動も美談もなにもない。だけど、なんだか引き込まれる。

    とにかくキャラの濃い登場人物たちの見た目が重視!
    そこから、それぞれの人となりから物語が展開され、つい「あ、これ誰っぽいなぁ。」とか「あるあるだわね。」と、引き込まれていく感じ。
    フィクションなのに、業界人でもないのに、やけに身近に感じるのがおもしろい。
    岩下さんが私を表現するとしたなら、どんな活字になるんだろう…と、思わず考えてしまう。
    派手でも地味でも、みんな生きることに必死!
    最初は絶対無理!と思っていた、傲慢で自意識過剰な水絵をだんだんと応援したくなっていく。彼女は生きることに必死で、自分に正直。
    さゆりもまた、表面は静かでも、内側はちゃんと燃えている。
    年代が同じということで、共感できる部分も多いにあったとこも、親近感を感じずにはいられない。
    第一印象は、やっぱり重要。だけど、見た目だけでは、何も分からない。マイナスから生じるプラス。プラスから生じるマイナス。
    だから、人はおもしろい!
    色恋なんか払拭して、今後の二人の友情を切に願う。

    2016.03.07
    今年の7冊目

  • 正直、岩井志麻子さんの小説はほかの作品はいまいちだと思うけど、この作品はなぜか好き。
    水絵もさゆりもキャラが立ってて面白い。
    特に水絵は愚かと思いきや、意外にねーさんでカッコいい。
    どーでもいい男のことでケンカはやめてーw。

  • 対照的な二人が描かれていて、軽快な語り口が小気味よかった。
    いつもの作者節はあまり感じられず、結末のあっさりした終わり方にもちょっと驚かされた。
    人物描写はさすがにうまく、主人公の二人がどんどん身近に感じられて、ギルバート水絵を最終的にはすごく応援したくなる。
    全体を通して明るい話ではないのに、読了後スコーンと突き抜けた清涼感と疲労感を覚えた。

  • 初岩井志麻子。読みやすくて、最後のオチのつけ方も好きだった。他の小説も読んでみよう。

  • 爽やかな読後感は、ない。

    でも、こんな友情もアリか、と思えるような話でした。

    女のドロドロしたところや嫌なところがしっかりばっちり描かれてます。

  • 話の内容とタイトルが合ってて納得。

  • こんな人達っているなぁ~と思う。
    この人達のその後が気になって、読み始めたらとめられなかった。

    読んでいて、すっきりしたのはマネージャーのその後。

  • 著者の変わったキャラが恐くて、なんとなく踏み込めなかったのですが、タイトルに惹かれて読んでみると、意外にとても読みやすく面白かった!
    全くキャラの違う二人の中年の女性を描いているのですが、読み進めて行くうちに、二人に対する印象が逆転してくる。
    こんな人いそう・・・と思ってしまう。
    かなり面白くて一気に読んでしまった。
    でも、軽い感じで内容すぐ忘れちゃいそう。

全15件中 1 - 10件を表示

岩井志麻子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

派手な砂漠と地味な宮殿を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

派手な砂漠と地味な宮殿の作品紹介

バブルを引きずったブランド志向の女社長、清貧を地でいく控えめな女流漫画家-対照的な女ふたりの運命が交錯するとき、そこに浮かび上がってくるものとは…山本周五郎賞作家が現代女性の肖像を炙り出す、長編サスペンス。

ツイートする