- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396632977
感想・レビュー・書評
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面白かった!
学生時代の恋愛って、学生時代にしかできないものだなぁとつくづく思う。
中田さんの話は、いくえみ綾さんの漫画と世界観が似てる気がする。どちらも私の大好物だ。 -
久々恋愛小説。
恋なんて、知らなければよかったのに
という本の帯が印象的で購入しました笑)
短編小説ですね。
なみうちぎわ
かなり好きです。
この作品の中で愛と恋の違いについて語っています。
愛とは状態のことで、
恋とは状態が変化するときに放出される熱のよう。
心が熱を発しながら、今よりも上の
広くてふかい愛情の段階へ移行している。
小太郎の心の中に宿した罪の意識や良心の呵責とは
違う感情。
それは拷問のようで
息がくるしようなきもち。
かなしいようなつらいようなもの。
恋愛小説だからこその素敵なフレーズだなって思った。
なんか気持ちが嬉しくなった。
ありがとう笑) -
『百瀬、こっちを向いて。』
タイトルが秀逸。ラストが秀逸。
そこでこの言葉なのか、と思う。
「」をつけないでかかれたその一言がすごく染みた。
カップルじゃない同士の現在の会話と、過去の回想が交互に現れ
先がどうなるんだろうと否応なく引き込まれる。
神林先輩とほおずきの使い方、いいな。
それに読み終えたあと、最初の部分読むと神林先輩は何もかも知ってた感じ。わお。
作者は乙一という噂はあるが、田辺が愛知の大学ってあるからそうかもしれなくもない。どっちでもいいけど。
『なみうちぎわ』
この前、「LOVE or LIKE」で書いたから略。
『キャベツ畑に彼の声』
…だまされた!出だしとラストで。
若干ミステリの枠組みでもいいんじゃないのか、と思う。大袈裟だけど。
読んでて初夏の爽やかな青の空がずっと浮かんでた。
さわやかだなーいいなー。
作中、主人公が「なみうちぎわ」を読んだんだなと思わせる描写(たき火&1モル燃焼熱393キロジュール)がある。
これは宣伝や作者の遊びではなくて、調べたことをもう一回著書の中で披露したかっただけなのではと思わなくもない。
「小梅が通る」
ナルトにカイジが出てくるなんて…作者若いな。てかジャンプ好きだよな。
うまれてきてごめんなさい、って作中に出てくるし、やっぱ作者は乙一かもなァ。。。
ポンポンとした会話のテンポ、女の子の切り返しが読んでて気持ちのいい作品。
若干、そうゆうとこが「なみうちぎわ」にも似てるかな。
【総括】
全部読みやすく、鼻につかず、アタリだった。
でも『百瀬~』が一番。
まだ、どんな恋愛小説の作風が定まってないなかで思考錯誤しながら書いたような、ひた向きな感じがいい。
人間レベル2(※この表現が…やっぱ、ぽいかも)で薄暗い電球の明るさしかないって卑下してる主人公が、自分を守るために恋愛にものすごく脅えてる主人公が、百瀬に惹かれてってちょっとだけ踏み出して悩んだりがんばったりする姿に、じんときた。 -
短編、恋愛、学園モノ
今まで、短編って、避けがちだったけど、短くてもちゃんとした物語があって完結すると、このボリュームで楽しめるなら、たくさん色んな物語に没入できて、楽しいね。
心温まる系の作家さんなんだけど、また瀬尾さんとも小野寺さんとも寺地さんとも違った文体でステキです。 -
・福岡が、舞台?、ということで手に取った。まだ、考え中だがそういうテーマの読書会を、みつけたので。参加できた。迷いに迷って前日。
・表題作
百瀬こっちをむいてほか3編が収められてる。
中田栄一さんは、いろんなペンネームで執筆されているようだ。
主人公の相原くんは、地味でダサめなんだけど、神林さんや宮崎くんがちょっといない感じ。
高校から卒業して8年ごくらいまでのはなし。
で、宮崎くんは百瀬に舞姫渡したりして。
んー。
相原くん、あれだな。わたしは良かったと思うよ。久留米駅とか、博多駅とかでてくる。ストーリーとは関係ないかも。
でも、知ってる情景が目に浮かんできてやっぱり土地ってあるかもって思い直した。
ほおづきこわし。
・なみうちぎわ
あぁ。こんなことあったら。5年も眠り続けるなんて。
・キャベツ畑に彼の声
・小梅が通る -
きゅんきゅんした!!終始きゅんきゅんした!!!
「小梅が通る」
1番好き!!山本くんマジで素敵!!柚木ちゃんがこれから沢山の幸せに包まれますよぉに…!!
あーー…恋っていいものだよなぁっとしみじみしてしまった。 -
二つ目と四つ目が気に入りました。特に四つ目の、山本の鈍さがツボでした。気づかないもんなのかな、と。可愛い短編集でした。
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タイトルの「百瀬、こっちをむいて」含む4編の短編恋愛小説からなる一冊。「なみうちぎわ」「小梅が通る」がよかった。特に「小梅が通る」の最後のシーンのヒロインの素直な気持ちは読者を引き込んでしまうものがあった。