君は素知らぬ顔で

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 375
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633349

感想・レビュー・書評

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  • 著者さん初読みです

    ポケベルとか出てきて懐かしい時代でした。登場人物が重なっていて、でもずっと出てくるゆうちゃん。ゆうちゃんの成長も感じられます

    人と関われば、多かれ少なかれどこかで誰かに影響を与えるに決まってる

    うん、本当にそうだ
    私もこの歳になって改めて気づきました

    言わないと辛いことなのか、辛くないことなのか、相手には伝わらない

  • 面白かった。出てくる人たちがリンクしてて、あーこの人!と、その後が少し分かるのもよかった。

  • タイニー・タイニー・ハッピーがとても好みだったので同作者の本を読み漁ろうかと。こちらもとても読みやすい書き方と、女性作家ならではの柔らかい表現のオムニバスで好きだった。
    全ての作品にちょっとずつ前作の登場人物が出てくるのがおもしろく、それぞれ時系列を女優の『ゆうちゃん』の活躍で表しているところもよかった。
    最後のお話、まさかゆうちゃんとは!と思ってお!?ってなったりしてね、こういうお話はほっこりするし好きだな。

  • 君がいるだけで
    六編の連作短編。
    彼らを繋ぐのは「ゆうちゃん」。
    演技派の子役、そして大人の女性として女優の道を歩んでいく「ゆうちゃん」。
    人生の中のほんの、一瞬。
    「ゆうちゃん」は誰かに知られているけれど、「ゆうちゃん」はその誰かを知らない。
    その一瞬を切り取った物語。

    『斜め四十五度』
    親の離婚。
    猫背の先輩への恋。
    ちぐはぐになってしまった友人とのコミュニケーション。
    強がりたい時もある。決めつけられることに過度に反応してしまうこともある。
    鎧で守ったつもりになっていても、それを脱いでしまった方が自分を守れるのかもしれない。

    『桜前線』
    変わった。
    それを言われるのは嬉しい?悲しい?
    まだ、がいい?もう、がいい?
    夫婦はもともと他人。
    自分の思い通りには人は動かない。
    理想を人に押し付けてばかりいないで、自分のことを省みたことがあるだろうか?
    ズレは気づいたときに直さないともう修復できないところまでいってしまう。
    どの立場から見るかでこの物語は全く異なる色合いになる。

    『今日の占い』
    近年クローズアップされてきた恋人間のDV。
    自分が怒るのは全てお前のせい。
    他人事のように思っていたが、子供に対して自分はそうなっていないだろうか?

    主人公の未来がどうか変わりますように。

    『どこかで誰かに』
    今までずっとテレビの中の存在だった彼女が話す。

    誰かに、あなたという存在が影響を与えている。
    あなたが何気なく発した言葉は、誰かが一生大事にしているかもしれない。
    あなたが何気なくした行動が誰かの命を救っているかもしれない。
    あなたが生きているだけで、「私」がいる。

    だから一歩前に進もう。明日は明日の風が吹く。

  • 残らなかった。
    でも世代ドンピシャなので懐かしかった。
    ルーズソックス、ポケベル。女子高生の連帯意識。
    コギャルは出てこなかったけれど。

  • なんてことのないオムニバスではあるけど、1話目の山村先輩の台詞と、最終話の奈々子の台詞が心に残る。

  • なんとなくもやもやするー。

    ぴんとこない?ような。

    ふむ。タイミングでしょうか。

  • 連作短編。恋愛だったり仕事だったり結婚だったり、色々なテーマのお話。
    2012/7/13

  • 拾い集めてつながる話。とても好み。

  • 連作短編集。

    最初はちょっと読みごたえなさそうだなーって思ってたけど
    こういうのもこういうのでありかなぁ。

    最後のお話が1番好き。
    ビックリした!

著者プロフィール

1979年生まれ、愛知県出身。2005年 『はるがいったら』 で第18回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。11年に上梓した 『タイニー・タイニー・ハッピー』 がベストセラーとなり注目を集めた。他の著書に 『君は素知らぬ顔で』(祥伝社文庫) 『女の子は、明日も。』 『砂に泳ぐ彼女』 など多数。

「2021年 『そのバケツでは水がくめない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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