赤い森

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 144
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633400

作品紹介・あらすじ

一家が惨殺された樹海のなかの山荘。禍々しき森の、いまだ解明されぬ事件。血塗られた伝説に挑む者を襲う悲劇の連鎖!その森に踏みこんだ者は、二度と帰れない。

感想・レビュー・書評

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  • 折原さん2作目。
    人も動物も飲み込んでしまう胃袋みたいな樹海の森と、
    その奥深くに佇む不気味な山荘の話。

    折原さんの本、前回読んだ本もそう感じたけど、
    読みやすくて面白いのに途中何が何だか分からなくなる。
    頭の整理が上手くできない私だからなのかもしれないけど。
    同じ文章や場面が何回も出てくるので、時系列迷子に陥りそうになる。
    樹海で彷徨う登場人物たちと一緒に本の中で彷徨ってる感があり、より一層不気味と不安を感じる。

    ミステリーとしての結末は単純なものだけど、ホラーとしては禍々しさ満載な不気味な1冊。

    途中の「袋とじ」と最後の「♾」はいるのかな?

  • 赤と黒とあるけど、先にこっちを読んだ。

  • 延々と同じ内容の繰り返しで、
    そんなに面白くはなかった。
    樹海は怖いですわ〜。
    って、超自然的何かの影響を匂わせまくって
    別にないっていうね。
    いるか、それ⁇

  • うーん
    期待してたほどのカタルシスはなかったが
    袋とじの仕掛けは新鮮だったしギョッとした

    3作品を1冊にしてある(という言い方が適切かどうか分からないが)のだが、そのためかやや煩雑に感じた
    登場人物が多いし場面場面で使い捨てのような…

    もうちょっとキャラクターに特色を持たせて感情移入できるようにしてあれば作品に対する評価も高まったかもしれない

  • 一つのストーリーというよりは連作短編小説といって感じかな。
    樹海と山荘と殺人事件をテーマにしているが、実際に起こった殺人事件は樹海の山荘ではない。
    なんだか周りだけが作り話を信じて振り回されている感じで、ミステリーではなくコメディなのか?(笑)
    折原一の作品は黒い森と赤い森しか読んだことがないのでなんとも言えないのだかこういう感じの作風ばかりなら合わないかな^_^;

  • 黒い森と同じような内容の繰り返し。

  • ホラーは苦手なのにこの作品は最後までしっかりと読んでしまった。最初から怖い展開になるのは目に見えていたのにそれでも読むのを止められないほどぐいぐいと惹きつけられた作品だった。全3章でどの物語も最後ははっきりと書かれていない。しかしそこに至るまでを考えるとそのもやもや具合が一層怖さを掻き立てられた。袋とじの仕組みが面白かった。

  • 『樹海伝説 騙しの森』
    樹海に入り込んだ大学のサークルメンバー。部長の児玉俊介、彼の恋人・坂上麻衣、片岡哲也。途中で引き返した野々村直樹。俊介の持つ樹海で自殺した男の書いた『遭難記』。スランプに陥った作家が家族を皆殺しにしたと言われる山荘。樹海をいまだに彷徨っていると言われる作家。麻衣をつけ狙うストーカー。山荘で起きた事件。

    『鬼頭家の惨劇』
    静かな環境を求めて樹海の奥の山荘に引っ越した作家・鬼頭武彦。画家である妻の眉子。双子の娘たち。徐々に樹海の雰囲気に犯されていく家族。迷い込んだ犬を飼い始めた家族の中の変質。家族の事件を外側から見つめる視線の持ち主の謎。

    『赤い森』
    鬼頭武彦に復讐を誓う教授。教授と共に樹海に入り込んだ高尾香奈、広田雄太郎。山荘に辿りついた香奈と雄太郎が出会った鬼頭武彦と眉子。共に編集者と勘違いして作品を手渡すが・・・。15年前に妻を殺害された教授と鬼頭武彦の起こした赤羽一家殺害事件の関係。

  • 『黒い森』とあわせて読んだが、やっぱりテイストに会わない。どんどんつまらなくなる。というか同じことの繰り返しで、最後をすこし、ほんの少しだけ変えた話が延々続く。その変化が面白ければよいのだが、ちょっといただけない感じ。

  • 鬼頭家惨殺事件の真相に迫るお話しです。
    『黒い森』もありますが、読んでなくても問題ありません。
    むしろこっちだけでも良いカモ・・・

    この人のお話は最初はワクワクドキドキするんですが
    最後になるとダレてきちゃうんですよね(´~`)
    特にこのシリーズは、結構同じコトの繰り返し・・・

    最後も思ってた程のどんでん返しはありませんでしたが
    学生二人の運命がちょっと怖かった。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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