民宿雪国

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著者 : 樋口毅宏
制作 : 藤田 新策 
  • 祥伝社 (2010年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633523

民宿雪国の感想・レビュー・書評

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  • こういうお話だ、とヒトコトで説明するのが不可能。民宿雪国の経営者で、国民的画家でもある丹生雄武郎の昭和から現在までの物語、なのだけどそのあまりにも濃い物語に圧倒されまくり。あえてヒトコトでいうなら「人間の尊厳とは」なのか。

  • タイトルから雪国のほのぼのした小説かと思いきやそんな事はなく、
    97歳で亡くなった丹生雄武郎という新潟で民宿を営む車椅子の老人を描いた作品。
    その数奇な運命に翻弄され、たった一人の息子を震災で失った事をきっかけに自殺未遂。
    精神病院の入退院を繰り返し、そのリハビリで絵筆をとり、次第に画業に傾倒していきます。
    ある時、たまたま宿泊した画商の目に止まり、世に出るや評判に評判を呼び社会現象に。
    その老成の天才画家の波瀾万丈の一生。

    とそんな話を期待していると裏切られるどころか後ろから刺されます。

  • 鄙びた民宿雪国でたびたび行われる血みどろ惨劇エンタテインメント。
    ここには悪いヤツらが集まる。
    そしてその主、丹生雄武郎の史実と見紛う半生語り。
    積雪を血が赤黒く染めてもなお、降り積もる白がそれを銀に塗りつぶすのでまた客が訪れるのである。おいでませ。

  • ★どこか似ている?★「さらば雑司ヶ谷」を読んでこちらに。実在しない人物の伝記調で、ところどころにオウム真理教などの実際の歴史を交えた書き方は面白い。ただ、男色やバイオレンスの雰囲気がやや被るし、最後がいまひとつ盛り上がらなかった。これだけ面白いものを書く人でも似てしまうのかなあ。

  • 丹生雄武郎の生涯の話。民宿雪国の主であり、有名な洋画家なんだけど、実はただのキチガイじじい。その真実と詐称が語られていく構成で面白かった。でも「さらば雑司が谷」の衝撃に比べたら大したことなく、もっとがっつりしたのを期待してたから、意外とあっけなかったかな。
    ただ、いろんなオマージュが相変わらずおもしろくニヤリとした。

  • 51歳にして突如新星のように現れた天才画家、彼は片田舎の民宿の主であった。世間の人々は驚嘆し、賞賛渦巻き、またあるいは反発したりするが、ついには世界的な美術館にまで次々と展示されるまでになる。しかしその生涯には謎が多かった。その画家についての謎が徐々に明らかになって来るのだが、実に面白い展開となってゆく。そしてついには驚愕の事実が・・・。小説の中に次々と出てくる著名人にもドッキリさせられる。

  • 初めの方の部分で、情け容赦ない描写が続いたのでずっとそうなのかと身構えたがそればかりではなかった。
    ずんずん色んな人たちの回想が続く。飽きることはないけど、読み終わったあとなんだったんだろ~とため息。
    結局皆さんが高額で買った絵画の価値はどうなっていったんだろう???

  • 荒唐無稽過ぎて…
    好きなタイプではない小説です。

  • こんな小説読んだ事無いですね〜どうやったらこんな人物を生み出し、こんな筋書きを構築出来るんでしょうかね…作者の才能に敬服します。
    出だしはサスペンス…の印象ですが、暴力、嘘、家族、戦争、女、殺人、闇…と何でもあり何だけど読み進めるうちに通奏低音として流れていたモノが一つに収束して行くような気持ち良さがあってグイグイと引き込まれてしまいました。梁氏と町山氏との対談も非常に面白くて最後の一ページまで読ませる本です。

  • よくよく考えてみると、明らかに異質な書き方なんだけど、そこがまた良い。ステレオタイプはクソ食らえな感じ。

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民宿雪国の作品紹介

ある国民的画家の数奇な生涯を描いたエンターテインメント。期待した展開が何度も何度も裏切られ、物語のラストはとんでもないところに着地する。昭和史の裏面に挑む怒涛の長編書下ろし。

民宿雪国の文庫

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