冬蛾

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 87
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633646

作品紹介・あらすじ

探偵業・神山健介に舞い込んだ不可解な依頼。一年前に冬山で起きた村人の不審な死と、殺人の疑いをかけられ失踪した依頼者の夫。真相を追って神山が足を踏み入れた七ツ尾村は、時空から取り残された人里だった。この村は、どこかおかしい!?村人は、狂っている!?吹雪で閉じ込められた神山の前に、次々と明らかになる大量殺人事件。

感想・レビュー・書評

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  • 雪に閉ざされた因習の村、謎の昔語り、凄惨な連続殺人事件…好みにドンピシャだった。
    事件の調査を依頼された悠々自適の独身ライフを送るハードボイルドな私立探偵も自分が男だったらうっかり憧れる生き方。
    動機は“金”とシンプルだったけれど、それが長年に渡って狭い人間関係を支配し、騙し騙され消し消されと人々が踊らされてきた虚しさに呆然。身も心も凍るような寒さの中で揺らめく有里子の孤独が身に染みる。
    無尽のからくり、村の系譜に秘めた闇の解明、犯人確保、最後の最後まで気が抜けないおもしろさは好奇心を惹きつけてやまない。

  • 閉ざされた 山村での連続殺人事件 怖かったんだけど
    止められなかった!一気に読んでしまった!

    なんだか「ひぐらしのなく頃に」にも似たような感じだった

  • 2015.03.27
    会津若松の山奥で起きる頼母子講に由来する密室殺人事件を解明していく、探偵「神山健介」。やはり釣り込まれていく面白さがある。よくぞ調べている、知っている!と思う。色んなジャンルに秀でてる。飲み物も食事も服もアクセサリーも歴史も•••。すごい!

  • 止まらない面白さ。本当にこんなことがあるのかと思いながらリアル感は抜群。無尽講については実に興味深かった。

  • 八墓村のような内容じゃありませんように・・と思いながら読み始めた。多分映像にすれば同じようなものだったはず。なのに文章で読むと受けとめ方が違ってくるものなんだな。嫌な気分を味わうことなく最後まで面白く読めた。

  • 東北・会津の寒村で起きた連続殺人事件。閉ざされた村の長から依頼を受けて事件の真相に迫っていく、私立探偵・神山の動き。平家の落人と思われていたが実はその落人を殺し財宝を盗み取った盗賊が村民になりすましその財宝の取り分の揉め事で連続殺人事件へと進んでいった。それにしても阿佐家の長男とその妻、木地師の蛭谷一家はどこへ移って行ったのだろか?

  • 人里離れた僻村で起きた殺人事件。
    ドキドキしたのはプロローグだけ。

    平家の落人の話が出てきたあたりで少し面白くなったかなと思うけれど、そこまでが長かった。

  • 10月-5。3.0点。
    奥会津の村から、行方不明になった男性と、
    一年前の殺人事件の真相究明を依頼される。
    平家の落人伝説と、閉ざされた集落の謎。
    どろどろしているが、結構さらっと終わる。
    まあまあです。

  • 平家の末えい?のネズミ講まがいのミステリーを私立探偵か暴く?
    苦手な背景であったが、まずまず。しかし、無理が有るよね。

  • 平家落人伝説は割とよくある話だと思うが、現在まで生きているというのも凄い。神山探偵の本はすべて読んでいるが、今回が一番軽い?感じがしたのも確か。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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