でーれーガールズ

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著者 : 原田マハ
  • 祥伝社 (2011年8月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633714

でーれーガールズの感想・レビュー・書評

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  • 同窓会でよみがえる高校時代の思い出。
    16歳で恋に恋していた頃、夢中で描いていたマンガの中の恋とは。
    ユーモアと痛さと懐かしさと。

    小日向アユコ(佐々岡鮎子)は40代の人気漫画家。
    岡山で高校時代を過ごし、母校の白鷺女子校から記念講演の依頼が来る。
    27年ぶりに同窓会もしようと同級生からの手紙が。
    気まずく別れた親友の秋本武美も来ると聞いて、心が動く。
    思い出のある旭川の鶴見橋に、もう一度、行ってみたい。

    1980年、東京育ちの鮎子は、岡山弁が話せず、クラスで浮いていました。
    すごいというような意味の「でーれー」を無理に使ってみたりして、それがまた変だと「でーれー佐々岡」なるあだ名をつけられてしまう。
    武美はちょっと大人びた美少女で、鮎子をからかってくるほうだった。
    ある日、鮎子がノートに描いている漫画を見た武美は、その「ヒデホとあゆの物語」を気に入る。
    漫画家になる夢を抱いて、恋人も友達もいなかった鮎子が一人想像して作った物語を武美は現実のことと信じ込み、しだいに作中のヒデホを好きになってしまう。
    神戸大3年で身長182センチ、ハーフでさらさらのロンゲ、なぜかアユを熱愛してくれるという理想の男性を‥

    ゆるやかな高校生活の中で奇妙な三角関係が始まり、それは‥
    現実味のある部分は、安定した描写力で懐かしさをそそって微笑ましく読めました。
    ただラストの展開が急で、ちょっと感情移入できませんでした。
    高校時代の描写のほうが長いから、若い子向けの展開なのかしら~。
    でも1980年代をリアルに書けるというのは‥
    もう少し大人っぽい味わいでも余韻があったのでは。

  • あゆ(高1)の彼ヒデホは。。。

    身長182㎝の長身痩躯、しかも日独のハーフで金髪碧眼の大学生。
    4カ国語を操り、ロックバンドのボーカル兼リードギタリストで
    親衛隊が殺到しても、「悪いな。おれには、もう決まった人がいるんで」と
    クールにかわし、あゆ以外には目もくれない。

    なんですか、この、ひと昔(×3くらい?)前の少女漫画のような設定は?!

    と思ったら、なんと本当に、現在44歳になった売れっ子少女漫画家鮎子が
    16歳の時に描いていた漫画のキャラクターで
    後ろに薔薇を背負い、瞳には星が煌めいていそうなこの2次元王子に
    作者の鮎子のみならず、親友の武美までが本気で夢中になっているあたりが
    まさに携帯電話もPCもなかった昭和の青春☆を思わせます。

    16歳の鮎子が、恋に恋する乙女の妄想を炸裂させて描く
    『ヒデホとあゆの物語』での、ヒデホの歯が浮くようなセリフも
    たまり場の喫茶店の自由ノートに書くポエム(!)のようなコメントも
    武美が恋心を封じ込め、あゆとヒデホのために編むお揃いのマフラーも
    なんだか昔の自分の恥ずかしい思い出を焦げ付く寸前まで煮詰めたみたいで
    思わずぎゃー!とかひゃー!とか叫んで床の上を転げまわりたくなったりして。

    たった1年足らずとはいえ、
    この気恥ずかしくも夢に満ちた時間を共有したあゆと武美が
    気まずい別れをして、ずっと会うこともなかったにも関わらず
    27年後に思ってもみなかったかたちで心を通わせ合うラストに
    温かい涙がこみ上げます。

    武美じゃないけど、
    「でーれー、ええ夢見せてもろうたが。」と口に出したくなる本です。

  • でーれー、泣いてしまった。それもラスト30Pほどで。

    私の卒業した中学が開校して50周年を迎え、その記念式典が先日開催された。
    私は10期生なので卒業して40年になる。

    同窓生は50年間で約1万5千人。
    私の時代は生徒数も多く、12クラスもあったので、600人近く。
    それでも、そのうちいったい何人に出会えるのか、40年ぶりに会う昔の友達をお互いに分かるのか不安だったが、行くことに決めた。
    当日受付で聞くと、私の代での参加者は6名。しかも名前を憶えているのは1名だけだった。
    そんなものか。
    40年前の中学時代の友達など、今更出会っても会話の弾む余地などないかもしれない。
    それでも、あいつに、あいつにも、あの子にも久しぶりに会ってみたかった。

    さて、この作品。
    白鷺女子高校創立120周年の記念公演を依頼され、故郷岡山に約30年ぶりに里帰りする、今では人気漫画家となった鮎子。
    同窓会で昔のクラス仲間たちと再会することになる。

    鮎子の心の中で高校時代の甘酸っぱい思い出が昨日のことのように蘇り、過去と現在が行き来しながら物語は進んでいく。

    高校時代に鮎子が描いていた漫画、架空の恋人ヒデホとの物語。
    そのヒデホに真剣に憧れ、恋心を抱いてしまった無二の親友武美。
    二人の友情は漫画と現実の境を超えて、ぶつかりあう。
    そして思いがけない事実を知ったことで武美と鮎子との友情にひびが入り始める。
    30年ほど前の思い出、後悔を今になって二人が本当の気持ちを語り合う。
    そして、ラストでの思いがけない出来事。
    いやあ、泣かされました。
    さすが、原田マハ。
    途中までは軽い感じの物語と思って読んでいたのに、最後で大どんでん返し。
    やられました。

  • こんな物語も描けるんだなぁ、、と、原田さん。
    自分よりはちょっと上の世代向けかな、と思います。

    1980年代の岡山を舞台にした、10代の女の子の妄想爆発な物語、
    突き放すと、本人も自覚している通りに、非常に「痛い」デス。

    でもそんな、現実との融合が楽しくて、微笑ましく、
    どこか頼もしくて、、そして、なんともせつなくて。

     「友だちの名前を呼ぶこと。思いっきり、大声で」

    学生時代の友人は、いい意味で変わらずに、永遠ですかね。
    ん、私も久々に友人達に会いたくなってきました、、なんて。

  • 青春時代は、きっと誰でも、幾つかの「痛い」思い出があると思います。でも、振り返ってみると、その空間の中で一生懸命生きていたし、幸せな時間だったんだと思います。
    もう一回、高校時代を過ごしたような読後感。
    大学時代に家族が岡山に住んでいたので、長期休みには、そこで過ごしていました。一番街、奉還町、地下通路、伊福町など、懐かしく思い出しながら読みました。
    映画が、楽しみです。

  • 私は好きだなぁ、でーれーガールズ☆

    岡山弁満載の昔と今のあゆと武美の物語。大事にしたかった友だちへ伝えたい思いが溢れてる。

    同郷なので情景が浮かんできて、よりリアルに読めた。恋に恋している2人が可愛くて、ずっとその関係が続いて欲しかった。距離のあった2人が何十年ぶりかに再会したときに、高校生の頃と変わらない感じで会えたのに、結末が辛すぎて…(T ^ T)

    故郷いて、「元気にしよ〜る?ぼっけー久しぶり。連絡くれんとおえんが〜」と言ってくれる友だちの声が聞きたくなった♡

  • 2013/09/19読了

    表紙、タイトルからの衝動買いだった。
    岡山が舞台で岡山弁のこのタイトル。気にならないわけが無い。
    実際のところ作中ほど「でーれー」は使わない。(どちらかというと近いニュアンスの「わや」はよく使うかな)けど
    なんか、でーれーって言いたくなる。
    舞台が私の良く知る街なので、電車の光景、駅の西口、そういうのが手に取るようにわかる。懐かしくなった。この舞台で私も友達と遊びまわったからね

    さて、この物語は誰しも…特に創作意欲を持つ女の子には身に覚えのあるお話だと思います。

    中学二年生から高校二年生くらいまでの、夢を見すぎた女の子のお話。痛いくらいわかる。空想と現実がごっちゃになって、それを好きになってしまうあの感覚。嘘をつきすぎて戻れなくなる。恋に恋をして、本物の恋に出会ってしまうとたじろいてしまう。
    とか
    今でいうと中二病と一蹴されしまうこんな思いも、当人たちにとっては本当に必死なことなんだよね。本気になりすぎてしまって、失敗をして、ひとつ大人になる。

    胸が締め付けられる思いで読みました。私も大人になった、ってことなのかなぁ。

  • 再読。

    少女向けの感じがするから、一気に読める。

    淡い青春ストーリーもあるけど、今から二、三十年前に岡山市内で青春時代を過ごした人間なら、グッとくる風景がよみがえる。

    だって、あんな暗くて背の低い岡山駅の南北地下通路が重要な場所になるとわな。

  • 岡山弁 でーれー すごく、とても

    父の仕事の都合で岡山に引っ越してきた鮎子。女子高に入学したものの東京弁が目立ちかっこつけてると言われるばかりか、慣れない岡山弁を真似して笑われ周囲と打ち解けられずにいた。

    そんな孤独を埋めるように、趣味で描いているマンガの中でヒデホという架空の恋人を創る。まるで、本当にいるかのように。そして、それを偶然読んでしまった同級生の武美はヒデホに恋をする…




    設定に無理があるところもあったけれど、最後の展開に涙が出た。高校時代の友人との時間をたぐりよせるように思い出して、懐かしい気持ちになった。毎日会って話すのに、毎朝手紙を交換したこと、好きなバンドについて話し合ったこと、お弁当の時間…。忘れたはずの時間が次々によみがえってくる、優しい物語だった。

  • 出だしはあまりおもしろくないのかな?
    と思ったけど
    やはり最後は原田マハ

    すごく良いんだけど
    多少物足りなかった

    期待値が高すぎたので4

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