でーれーガールズ

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633714

感想・レビュー・書評

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  • 原田マハさんでーれーガールズ

    不思議で、読んでいて懐かしい気持ちになる
    女の子の友情のお話。

    売れっ子漫画家、佐々岡鮎子は
    母校、岡山白鷺高校の創立120周年記念の講演のため岡山へ。

    岡山滞在の3日間、あゆ子は
    友人に再会し、思い出の場所を訪れる中で
    高校時代の親友"武美"との日々を思い出す。
    初めての自分の描いた漫画のファンであり
    親友である"武美"
    武美は自分の想像の中の彼氏に本気で恋をしてしまう。
    そして現実と想像の世界で揺れ動く鮎子。
    女子高生の純粋さや甘くて切ない気持ちが本から溢れるほど書かれている。

    読んでいて何度も切なくなつかしぃー気持ちになった!
    喫茶店に置いてあった自由に記入できるノート、夜更かしして聞いたオールナイトニッポン、金色の針金で作られたアルファベットのブローチ、あぁー!そんなのあったあった!って懐かしい気持ちが溢れ出す。

    晴れの国おかやま、
    あぁ私の友達は、こんな素敵な町で生まれ育ったのかなぁなんて想像するのも、また楽しい(^^)

    美術関係、絵画のおはなしは全くありませんでしたが、色々な楽しみ方のできる本でした。

  • 同窓会でよみがえる高校時代の思い出。
    16歳で恋に恋していた頃、夢中で描いていたマンガの中の恋とは。
    ユーモアと痛さと懐かしさと。

    小日向アユコ(佐々岡鮎子)は40代の人気漫画家。
    岡山で高校時代を過ごし、母校の白鷺女子校から記念講演の依頼が来る。
    27年ぶりに同窓会もしようと同級生からの手紙が。
    気まずく別れた親友の秋本武美も来ると聞いて、心が動く。
    思い出のある旭川の鶴見橋に、もう一度、行ってみたい。

    1980年、東京育ちの鮎子は、岡山弁が話せず、クラスで浮いていました。
    すごいというような意味の「でーれー」を無理に使ってみたりして、それがまた変だと「でーれー佐々岡」なるあだ名をつけられてしまう。
    武美はちょっと大人びた美少女で、鮎子をからかってくるほうだった。
    ある日、鮎子がノートに描いている漫画を見た武美は、その「ヒデホとあゆの物語」を気に入る。
    漫画家になる夢を抱いて、恋人も友達もいなかった鮎子が一人想像して作った物語を武美は現実のことと信じ込み、しだいに作中のヒデホを好きになってしまう。
    神戸大3年で身長182センチ、ハーフでさらさらのロンゲ、なぜかアユを熱愛してくれるという理想の男性を‥

    ゆるやかな高校生活の中で奇妙な三角関係が始まり、それは‥
    現実味のある部分は、安定した描写力で懐かしさをそそって微笑ましく読めました。
    ただラストの展開が急で、ちょっと感情移入できませんでした。
    高校時代の描写のほうが長いから、若い子向けの展開なのかしら~。
    でも1980年代をリアルに書けるというのは‥
    もう少し大人っぽい味わいでも余韻があったのでは。

  • 泣いてもーた。
    高校生 武美と でーれー佐々岡の
    酸っぱい酸っぱい 恋への憧れが眩しすぎて。
    武美、あかん。

  • こんな物語も描けるんだなぁ、、と、原田さん。
    自分よりはちょっと上の世代向けかな、と思います。

    1980年代の岡山を舞台にした、10代の女の子の妄想爆発な物語、
    突き放すと、本人も自覚している通りに、非常に「痛い」デス。

    でもそんな、現実との融合が楽しくて、微笑ましく、
    どこか頼もしくて、、そして、なんともせつなくて。

     「友だちの名前を呼ぶこと。思いっきり、大声で」

    学生時代の友人は、いい意味で変わらずに、永遠ですかね。
    ん、私も久々に友人達に会いたくなってきました、、なんて。

  • 岡山での話。
    岡山人にとってはちょっと岡山弁に癖があるかも
    (確かに岡山弁だけどnativeはこう使わんよな?って感じ)。

    出てくる建物、場所、景色がとても岡山。
    時代がちょっと前だけど、なんだか全力青春!
    ラストがびっくりだった!

  • あの頃、私たちは誰もが光の中にいた。おかしなものだ。光の中にいるときには、光を意識することなんて滅多にない。そのくせ、その場所から1歩踏み出すと、どんなにまぶしい光のさなかにいたのか初めてわかるのだから

  • 終盤は一気に読めました

    中学生のころに読みたかったかな


    岡山弁がでてくると『千鳥』の2人が
    浮かんできてしまって困りました

  • 過去と現在を行き来しながら岡山弁で進んでいく物語に最初の方は入り込めなかったけど、最後にはグッと入った。

    原田マハさんは、岡山に縁があるらしく、自分も成人後だが同じく縁があって、何となく不思議な感じでよんだ。

  • 久々に飛行機乗りますw

    ってな事で原田マハの『でーれーガールズ』

    映画にもなっとるみたいじゃな。

    ある日30年前に卒業した女子高から講演会を頼まれた漫画家の鮎子。

    講演会をするのは柄じゃないと断ろうとしたがある同級生と元カレの思い出の為に講演を決意し岡山へ…。

    30年前に東京から岡山に転校してきた鮎子じゃったが、岡山弁に馴染めずクラスに溶け込めなかったが鮎子の書く恋愛漫画から一目置かれる美人でクールな武美と親友になる。

    そんな鮎子と武美と鮎子の彼氏のヒデホの三人に纏わる甘酸っぱく切ないお話w

    過去と現在の話しの流れが交互に展開して、最後は予想もしなかった結末に…。

    ジンときました。

    歳取ると涙腺緩くなったなぁ

    青春臭さと岡山弁にホッコリな気持ちになれますw

    で~れ~ええ本じゃ!(笑)

    エビめし食べたいw

    2015年70冊目

  • 岡山に行って路面電車に乗ってみたいな。

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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