恋愛検定

著者 :
  • 祥伝社
3.20
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本棚登録 : 383
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633721

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛の神様が突然現れて、トライアル問題を出してその人が恋愛検定何級を受験するかを決める。4級からマイスターまで、対策本も売っている。恋愛検定は、コミュニケーション力や、セルフプレゼンテーション力とも密接に関係していると考える人がいるせいか、飛び級昇進をしたりするらしい。シンデレラのように相手からのアプローチをひたすらまったり、自分の気持ちを押し殺してまで相手に尽くしてしまったり、プライドが高すぎて相手に拒絶されることが耐えられなかったり…恋愛ってそんなにややこしかったかなぁー、ときめいたら止まらないんじゃなかったかなぁー、ドキドキしたり、待ち遠しかったり。最近はクールに淡々としている人が増えたような、自分の時間は全部、自分の為に、みたいな。この本に登場した6人にもっと、ドキドキしようよー、と喝を入れたくなります。本の最後の『恋愛検定』総論に納得です。

  • 突然恋愛の神様が降りてきて、恋愛検定を受ける話。 
    という設定に驚いたけど面白い発想。
    ドラマ化されてたんだね、知らなかった。

    相手の恋愛観を知るには車について聞くといい、というのはなるほどと思った。
    昔の彼氏は超高級車が好きで、
    どこがいいのか聞いたらかっこいいからって言ってたな。
    今思えば、高級な物が好きで、というより高級品を持つ自分がかっこよくて好きという人だったな。生活を切り詰めてでも高級品を買ってたな。
    本当はビール好きなのに、かっこよく見られるからってウイスキー好きってことにしてたな。
    それに自分についても相手に求めるものも外見重視だったな。

    あぁ、離れて本当によかった。
    という余計なことを思い出してしまった。

    ところで一級受験した彼女は、なんで一級だったの?
    あまり魅力を感じなかったので意外だった。

    私は四級でも落とされそう!
    だって大学生の頃、もう恋愛で嫌な目に会うのが嫌だからさっさとおばあちゃんになりたいと思ってたくらいだから!

  • 恋愛検定ってユニークなタイトルだなと思って読み始めた。突然神様がやってきて、何級に挑戦ねと言って始まる。準一級受験、大野くんのお話が一番よかった。自分の意見も伝えつつ、相手も尊重していくって当たり前のことなんだけど、ついつい突っ走ってしまう大野くんが、自分と似ているなと思って面白かった。

  •  無作為に選んだ人間の前に恋愛担当の神様が現れ、恋愛検定を受けさせるコミカルファンタジー。6章からなる。

         * * * * *

     軽い作品だけれど、人間の面倒くささがうまく描かれていておもしろかった。

     つまらない見栄やプライド、依存心の強さ。成長過程で自分を守るための鎧として身に着けたそれらが、結果的に恋のチャンスを遠ざけてしまう。なんと厄介なものだろう。人間というもののそんな愚かさに笑ってしまいました。

     酒呑みの神様のヒントを聞き入れ、素直に鎧を外せた者のみ検定に合格できていました。信ずる者は救われるのです。

     笑って読み終えたあと目に入った、ゆうきゆう氏の解説というサプライズのおまけ。これがまた楽しめてよかった。(できれば、ソウ氏のマンガ、せめて挿絵もつけて欲しかった。)

  • 読みやすい。行動しないと始まらない、自分の幸せは自分で掴んでいく。
    運命とか、ない。

  • タイトルに惹かれて…!
    読みやすかったです。
    恋愛系の本には、感情移入してしまう切なさとか、嬉しさとかを求めてしまうので、そういう面では 少し物足りない感じもしました。

  • 初読み作家さん。
    うーん、可もなく不可もなくって感じかな。多少イライラ感があった(笑)恋愛検定、面白い視線からの男女の恋の駆け引き。

  • 最近恋愛してない人に是非読んでもらいたい。

  • 軽い。

    「男性の恋愛観を知るには、車に対する考え方を聞けばいいと」
    それは思ったことがある。ファミリーカーをえらぶ人は家族想いとか、クルクル替える人は女性もクルクル変えるとか 個性的な車の人はやっぱりこだわりがあるとかエコカーに興味があれば経済的にしっかりしてるかあるいはお金にうるさいか…。

    「口数の少ない人は自分のことしか興味がない」…なるほど。

  • 170507
    読みやすかった。

    誰だって幸せになる権利をもってるんだよ。

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著者プロフィール

一九六五年東京都生まれ。大妻女子大学卒業後、会社員、フリーライターを経て、二〇〇三年『死日記』で「作家への道!」優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『県庁の星』『嫌な女』『ハタラクオトメ』『頼むから、ほっといてくれ』『残された人が編む物語』『息をつめて』など。

「2023年 『じゃない方の渡辺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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