- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396633837
作品紹介・あらすじ
厳格なミッションスクールに代々伝わる「シスター峰駆け落ち事件」。そのうわさ話はてんでバラバラで、何が真実かまったくわからない。だが、いつだって女生徒たちの心をつかんで離さなかった。季節は12月。クリスマスの準備に退屈した仰美たちは、「シスター峰」の正体を自分たちで明かそうと校内を調べはじめる。やがて、修道院の重く閉ざされた扉の向こうに待ち受けていた真実とは…?あの冬、シスターが17歳の私を少し大人にしてくれた-。
感想・レビュー・書評
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ミッション系の中高校に伝わる伝説がクリスマスまでの7日間に徐々に明かされると言う作品。ミッション系の厳しい校則とシスターのいかめしさあるあるに頬が緩んだが、突き刺さる真っ直ぐな悪意が怖かった。作者は中島らも氏のお嬢様らしい。
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三十数年前に駆け落ちをしたと噂のシスター峰について、クリスマス前のミッション系の学院で、バザーの為の準備を進めながら友人たちと調べた七日間を、教師になって戻って来た仰美が回想する。仄明るく密やかで秘密の香りのする完成された雰囲気に引き込まれた。真相のシスター谷岡の当時の嫉妬の激しさと不安定さが鮮烈。
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キリスト教系の学校、星南女学院で噂されているシスター峰。
彼女のことを調べていくうち明になる意外な真実。
・・・この女子高の雰囲気、嫌いではなかった。
だからこそ、シスター峰の真実に近づくにつれて私までドキドキ。
仰美の純な気持にも、懐かしささえ感じた。
ただ、真相には納得できない。
何となくこじつけている感が拭えない。 -
ミッションスクールで、伝説となっている、
シスター峰を追う話。
昔々、シスター峰って人がいてね、
と各世代で噂がまことしやかに流れている。
生徒たちや先生、用務員さんなどの話から、
シスター峰の人柄がだんだん浮かび上がる?
というような作り。
最近読んだ「小さいおうち」にちょっと雰囲気が似てるー
あー同じ作家だからか、と読んでいって
読後に別の人だと知った(笑)
しかも、らも娘だった! -
お嬢様ミッションスクールに伝わる“シスター峰”の噂から“シスター峰”の真実に近づいていこうとする物語。一応ミステリーっぽい感じだけど、オチがイマイチかも。途中の“シスター峰”の噂話や、教会の“シスター峰”の部屋に忍び込んだところあたりは良かったんだけどな。なんかもっとスッキリしたラストが良かったけど、軽く読めるしそこそこ楽しめるかな。2012/283
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ちょっと謎解きみたいで、辞められなくなった!
女子高生って世界狭いなぁー
でも、必死なんだよなぁー。
乙女の嫉妬や人の噂話は恐ろしい。。。 -
たまにはこう言う青春小説もありかな。特に得ることも清涼感があるわけでもなかったけど。