編集ガール!

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633974

感想・レビュー・書評

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  •  高沢久美子は、永美社という出版社のOLである。経理部員であり、編集の仕事には全く関わったことがない。
     それなのに、社員全員に課せられた企画書で、久美子の書いたものがワンマン社長の長沼に気に入られ、突然新しい女性誌の編集長にさせられる。さらに、交際中の加藤学が部下になり、頼りにはするもののお互いにギクシャクし始める。
     自分の意思で始めた編集長ではない、こんな大変なことはできないと困惑しながらも、一つ一つ仕事をしていくうち、久美子は編集に没頭いくのである。

     い話に引き込まれました。雑誌の編集でやる仕事が多岐にわたるんだなあとも感じました。

     話が上手く行き過ぎだとつっこみたくなるところも多少ありましたが、久美子が畑違いの仕事だけど必死に食いついて頑張っていく姿に、応援するような気持ちで読んでいました。

  • サクサク読めるので、すっきりしたいときに読むと元気になれる本。
    素人の経理部の女子社員である主人公が突然雑誌の編集長に抜擢され、ドタバタしながらも仕事の楽しさに目覚めて行きます。
    ギクシャクしていた恋人と別れ、編集長として明日も頑張るというオチを予想していただけに、ラストの強引なハッピーエンド展開はあまり好きになれなかった。ま、そういうテイストで、悪い人やドロドロ展開が出てこないのですっきりした読後感なんでしょうね。

  • 図書館の蔵書をネット上でだらだら(?)見ているときに、パッと目が合ったのでリクエストしてみた。

    (・・・と、思ったら、「読みたい本リスト」に、しっかりリストアップしていた)
    (リストアップしたことすら忘れてるけどもうほんま大丈夫?)

    著者を読むのはもちろん初めて。
    書籍編集の話やったら面白そう、くらいのテンションやったのだけど、

    何このオチ?


    以下、いつも通りモリモリネタバレします。


    面白かった。
    社長命令で経理部の女の子が編集者になるという、ありそうななさそうななさそうななさそうな展開やけれども、手探りながらも懸命に成長していく物語は見ていて楽しい。

    徐々に自信をつけていくところもいいし、なんちゅうか、学くんやんね。
    やっぱり学くんやんね。

    最初は
    「彼女が突然上司になったのにちゃんと協力的で、なんてできた男なんだ!!」
    と、思ったのに、中盤からは、

    「あー・・・。やっぱり、ねェ・・・」

    と、フフンと笑ってしまった。

    所詮あれか、女は自分を持ち上げてくれてプライドを満足させてくれるような存在でしかないと思ってるしょうもない男ばっかりか、とか。

    ええやんええやん、そんなしょうもない男、こっちから願い下げやで。
    今後高沢さんは自分の手でごはんを食べていけばいいよ!

    ・・・くらいに思ってたのに、

    妊 娠 て・・・!


    「はあ!?」
    って思ったよ。
    直前の河本くんの告白も、

    「アンタ、誰でもええんか!」

    と、叫びたくなったのに、

    「まあそれでも、学くんより河本くんのほうがマシなのか?」

    と、なんとか溜飲を下げた直後に妊娠て。


    いやー、あれは興ざめやったわー。
    著者って男性かしらね。
    (理解のある)夫がいて子どもがいて、なおかつ充実した仕事をするっていうのが、女の一番の幸せやと思ったら大間違いやで。
    そんなぶりっこオチ、いらんで。

    いや、そりゃそういうのもすてきなことやとは思うけど、高沢さんの場合もっと違う形の幸せなオチも作れたでしょうよ。

    彼氏がいなかろうがもうすぐ30才になろうが、生まれてはじめて「自分で決断して作り上げる」と、いうことを成功させた雑誌編集にすべてをささげるわ! くらいのオチのほうが、よほど読んでいてスカッとするなー。


    ほんまに途中まで面白かっただけに、妊娠はなかったわ。
    せやけど別タイトルも読んでみよう。
    面白かったのよ、妊娠のオチでさえなければ。

    (何回いうねん)

    (2015.11.17)

  • もう少しドタバタするかと思ったが、特に驚くようなこともなく読みやすかった。

  • テンポがいい
    終わりが嫌。

  • ワンマン社長の強引な人事でいきなりの編集長に抜擢された主人公。読みやすいタッチでサクサクと進められたが、ありきたりだったかな。最後のドタバタがやっつけ感満載で物足りなかったかな。

    長谷部レイさんがここにも登場。スピンオフで彼女が主人公のものもあってもいいかもね。

  • 出版社や編集者のことがよくわかる小説。軽いタッチで描かれているので読みやすく、さらさら短時間で読める。ミステリーやホラーに比べると平和的な場面が続くが、かなり楽しむことができた。

    個人的には、長沼社長にかなりイラッとすることの連続。この社長がぎゃふんと言うような場面を入れて欲しかった。

    また、ハッピーエンドであるが、いまいち素直に盛り上がれない。というのも、ヒロインの彼氏の学がちょっとモラハラ男っぽくて好きになれなかったというのが大きい。むしろ、別れるという結末を迎えたほうが気分がよかったかも。

  • ホントすぐ、数時間で読めちゃった。
    サクサク読めたけど、ありえないー、上手く行き過ぎー、ラストは強引すぎにもほどがあるよー。
    ま、でも、それなりに楽しめました。

    長谷部レイが出てきたのにはビックリ。(∩❛ڡ❛∩)

  • 大手出版社の経理に就職して五年の主人公。
    しかし、テキトーに書いたはずの企画書のせいで
    新しい雑誌の編集長に抜擢されてしまう。
    編集部のメンバーは編集の素人ばかり・・・
    主人公は経理さんから立派な「編集ガール」になれるのか!?

  • 何だか最後無理やりまとめた感が凄い…。しかも展開が半分は読めていたよ…。そういう方向には持っていってほしくなかったんだけどなーと少し残念。出版社の経理部員が突然畑違いのファッション誌のしかも編集長に突然抜擢されて、しかも編集部員はほとんどが編集素人、おまけに恋人までが部下に。悪戦苦闘しながらファッション誌を作り上げていく様子は、雑誌編集者の裏側が垣間見えて良かったかなと思う。現実問題こんなに上手くいかないだろうとは思うけど、夢があって良かったかな。それだけに最後が残念。2012/713

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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