侵食捜査

著者 :
  • 祥伝社
2.88
  • (0)
  • (6)
  • (12)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 79
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634520

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2022.1.8-478

  • 数年ぶりに別居する息子と二人で、荒川沿いの酒蔵を訪れた赤羽中央署生活安全課の疋田努は、若い女性の水死体を発見した。
    遺体は女子短大生とすぐに判明、スクリュー痕でかなり傷ついていたが入水自殺と思われた。
    だが、遺体の胸に刻まれた謎の刺青文様が気になった疋田は、独自に捜査を開始する。
    浮上したのは、短大生が手術を受けていた美容整形外科だった。
    張り込み中に院長が患者らしき女性と口論する姿も目撃されている。
    ここはいわくつきの病院なのか。
    ところが、院長に焦点を絞った矢先、今度は院長が失踪してしまい…。
    (アマゾンより引用)

    何かちょっと無理やり感がある気がする。
    3の焼印で何年も昔のことがそうそう思い起こせるかなぁ?
    たとえ当事者でも

  • 赤羽警察署シリーズ第2作目。
    実に・・・救いがない。

  • 疋田はある日、離れて暮らす息子の慎二と、久しぶりの休日を過ごしていた。
    しかしその最中に通報があり、現場に駆けつけると、水門で女性が亡くなっていた。
    当初自殺と考えられていたが、女性の胸元には「3」と読める痣のようなものがあった。
    ここから大きな事件があらわになっていく。

    医療過誤。
    それはあってはならないことだ。
    しかし人がなすことに絶対はない。
    それが事件の発端だった。
    責任の所在はどこにある、誰が悪いんだ、俺は、私は、そんなに責任ある立場じゃない、だってあの人がちゃんと見ないから......!
    人は誰かを貶めることで自己保身に走ろうとする。
    その結果、スケープゴートにされた人は、激しく怒りを燃え上がらせた周囲の人間に、地獄の業火で焼かれるが如く。

    責任を明確にすることはもちろん大切なことである。
    しかし組織で動いている以上、誰か一人だけが、特別な権限もない一人だけが、すべての責任を負わねばならない、というのは間違ってはいないか。
    自分は関係ない、そう言い張る者に、本当に一抹の責任はないのだろうか。
    責任問題だけを追い求めて、もっと大切なことを忘れてはいまいか。

    本書は則り、殺人、医療過誤が複雑に絡まりあうため、わかりにくいと感じる場面もあった。
    また、何が「侵食」なのか私にはわからなかった。
    「責任」で社会が揺れる今、本来の目的ではなく、生贄だけを求める風潮がある。
    我々は、この物語の主題を他山の石として考えるべきではないだろうか。

  • ちょっと無理があるかな

  • ちょっとね。ぶっ飛び過ぎですよ、これ。衝撃的以上。にもかかわらず。淡々と語られて事実が明らかになっていくのもホラーといえば、その通りで。

  • 若い女の水死体
    自殺?家族友人は否定 他殺の疑い
    直前に美容整形手術
    執刀医に死んだ事を告げると疾走
    看護婦も行方不明
    病院に執刀医にクレームしていた女がいた
    彼らの共通点は手術患者間違いミスの当事者
    ミスを一人で押しつけられた有能な看護師が実刑で禁固刑
    その後、自殺していた
    執刀医が自殺 看護師も殺される
    美容整形手術の看護師が誰だかわからない
    病院買収をしかける詐欺グループに女医がいる
    捜査すると医療ミス 不法申請 悪事を重ねていた
    謎の看護師は整形手術で女医の顔になり女医を電車で殺した
    なりすまし自分に罪をかぶせた医者 看護師に復習
    最後の復習は執刀医
    手術を失敗させようとした
    逮捕の直前に自殺
    刑務所にいる時に流産
    看護師と娘が仲良く歩いている姿を見て犯行を決意

  • そうまでして復讐を・・・。
    人生狂わされたんだから、その気持ち
    わからないでもないけれど。

    わざと話を複雑にしてないですか?
    あと少しで真相に近づきそうと思ったら、
    スルッとすり抜けてしまうので、何度か
    「またお預けかぁ〜」という気持ちに。
    そのたび、ちょっとイラッと・・・。

  • 生活安全課疋田務の第二弾、3の刺青。医療界の闇。限界捜査のほうが良かった。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1956年、静岡県生まれ。明治大学卒。‘94年『死が舞い降りた』で日本推理サスペンス大賞優秀賞を受賞しデビュー。2000年『鬼子母神』でホラーサスペンス大賞特別賞、’10年には「随監」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。緻密な取材が生む警察小説やサスペンス小説で多くのファンを魅了する。本書は朝鮮戦争で計画された原爆投下の機密作戦を巡る謀略を描く渾身の作。著書に『限界捜査』『ソウル行最終便』『彷徨捜査』『伏流捜査』(祥伝社文庫)『撃てない警官』『夜の署長』等。

「2023年 『ブラックバード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安東能明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×