- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396634803
感想・レビュー・書評
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着飾らない恋愛小説。好き。
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大人の女性目線のリレー式恋愛短編集。
20代30代の男女が登場する。
全員がなんとなく人生をこじらせてる感じが上手に表現されている。
文章がしつこいな~と思わせないのでストレスなく先が気になりどんどん読めた。
ハッキリとしたエンディングはないがそこも不満には感じなかった。
続編として男性目線の作品もお願いしたいものです。 -
不思議な書名だと思っていたが、読んで納得。荻窪、八幡山、千歳船橋、上野毛、田園調布がどれも環八沿いにあるということに初めて気付いた。東京やその近郊以外の人には分かりにくいだろうが、敢えて、これらの町の雰囲気に合った人や暮らしぶりを登場させ、それぞれのストーリーを進めていく。しかも、これらがみな絡み合っていて、1つ1つは短編として、全体を通じて長編として読めるようになっている。凝った作りだが、こういうのをさらっとやってみせるのが著者らしい。
それぞれの町に住む登場人物が、あまりにも町のイメージに対してステレオタイプだと思ったが、よく考えると、町のイメージは、各登場人物のキャラを立たせるためのアイコンに過ぎず、例えば、荻窪に住む劇団員というのは、フリーターをしながら演劇を志す人という人物の特徴を際立たせるために、荻窪に住んでいるという設定にしただけではないかと思えてきた。
いずれにせよ、恋愛や結婚を中心とした現代の男女を描く小説として、面白くできている。 -
環八沿いの街で暮らす6人の女性達の連作短編。
片思いをしていたり、DV被害にあっていたり、新婚なのに元カレと再会したり、キャリア志向だったのに専業主婦だったり、不倫をしてたり、みんな色々。
それぞれの話がリンクしているので、見る人の立場で、それぞれが違うように見え、それが面白かった。
よそから見れば幸せそうでも、別の立場では悩んでいたり、人の暮らしや気持ちをのぞき見てるような気分になります。
途中、人間関係が複雑に感じ、思わず相関図を書いてしましましたが、なんてことはなかった(笑)
里奈の新しい恋の行方が気になります。 -
有川さんの「阪急電車」を
思い出しました。
こちらの連作集は
六人の素敵な女性に特化しての
感情物語。
六人の女性のそれぞれの視点からの
語り口が素直読んでいる者の気持ちに入ってくる。
好きだけれど嫌い
嫌いだけれど好き
よく聞く言葉を物語ると
こんなふうになるのでしょうね -
切なかったけど、いろんなことを感じて、勇気ももらえた本。