- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396634995
感想・レビュー・書評
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前半1/3では、何かあり得ないというか、私が普通ではないのか?と思ってしまった。母の恩人とはいえ、病院へ行くという選択肢は自分が子どもだったら、絶対にないといいきれる。後半読んでいくと、人各々の考え方の違いなどいろいろなことが、だんだんと心におちてくる。主人公が、少々理屈っぽいかな?と思ってしまうところもあるけれど、まあ小野寺さんならでは、である。終わり方は、いい感じ。
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やっぱり小野寺ワールドはいいなぁ。
押しつけがましくなく、けど深い。
刺さるなあ。 -
「ひと」で株を一気に上げましたね。実際シンプルな人間ドラマが心地よくとっても好きな本でした。こりゃいい作家見つけたとほくそ笑んでおりましたが、本作はちょっと残念でした。10段階評価なら5を付けておきたいところなんですが、5段階で3を付けることはためらいが有りました。
母が再婚した相手は父の弟。おじさんが父親になりそれなりに上手くいっている。実父との関係も特に険悪でも無く上手くいっている。そんな時に母が他人である男性を看取ると言いだす。対立する母と妹。煮え切らない義父(叔父)。そして主人公は学校で演劇部に入り、冴えないながらも居場所を見つけていく。
これだけの物が揃っていたら主人公の演劇部の話は必要無いような気がします。色々ぼやけてしまって残念だったなあ。もっと家族模様をがっつり書いた方が好みでした。
つまらなくなかったけど人には勧められない。そんな本でした。 -
高校一年生の想哉は同級生に誘われて経験のない演劇部に入部する。
そんな矢先、元女優の母が、親族でもない病気の男性の最期を看取ると言い出した。
著者の作品の主人公は、いつもさらりとした草食系男子。
主人公の心の動きが短いセンテンスで綴られる作風が好みです。
そして、著者にかかると、元父の弟と再婚した母という設定までもがさらりと書かれ、当たり前の事ようで、その設定にもすんなり入れました。
ひとつの出来事を越えた家族の成長物語、いい出会いでした。 -
ちょっと訳ありな家族の物語。みつば高校に通う知った名前もチラホラ出てくる。
中学生、多感な時期だよね。 -
帯を見てドロドロした人間関係を思い描いて読み始めたのですがそんなことはなく小野寺史宣らしい優しいお話でした。