あなたのための誘拐

著者 :
  • 祥伝社
3.76
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本棚登録 : 612
感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635053

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな知念作品です♪
    本書、積読の中に無く図書館でお取り寄せ。
    大満足で読み終えて…
    (°д° )!!
    積読になってる「誘拐遊戯」は本書の改題・改稿版!!

    あちゃー(>_<)
    やっちまったなぁ^^;

    まぁ、でも大満足なのでヨシとしよう。
    (改稿版の誘拐遊戯もある意味で楽しみ♪)

    しかし、久々に一気読みさせられた~

    知念作品は医療ミステリーが最高だと思っていますが、本書はサスペンス×ミステリー作品。
    ハラハラドキドキが止まりません。

    プロローグ
    第一章ゲームスタート
    第二章ゲームオーバー
    エピローグ

    この構成も素晴らしい!!
    そしていつもながら、タイトルの旨さにもしびれます。

    そしてきっちり仕込まれていました大好物のどんでん返し♪

    読みながらちょっとチープな設定だなぁって思いながらもガッツリはまりました(笑)



    <あらすじ>
    女子中学生を誘拐した謎の犯罪者〈ゲームマスター〉が課した“ゲーム”に失敗、被害者を死なせてしまったことで、警視庁特殊班の刑事上原真悟は職も家族も失った。それから四年、再びゲームマスターを名乗る誘拐犯が現われる。被害者は女子高校生、身代金は五千万円、警察への通報も指示されたという。そして要求はもう一つ、交渉役は上原真悟にすること―。「ずっと君とまたゲームがしたかったんだよ」と嘯く犯人に、真悟は失いかけていた刑事魂を燃えたぎらせるが…。ゲームの過程で、真悟は犯人の正体や動機に気づき始める。しかし、真悟自身にも隠された秘密があり、それが犯人の計画に関係していることを知らない。最後のゲームの場で、真悟は衝撃的な真実と対峙することになる。

    本の概要

    戦慄し、驚愕する!!
    極限のサスペンス×ミステリー!
    愛する人を救えるのか!? 

    東京・白金で暮らす女子高生が誘拐された。
    身代金は5000万円。
    犯人を名乗るのは、4年前の女子中学生誘拐事件の犯人「ゲームマスター」。
    交渉役には元警視庁刑事・上原真悟を指名。
    ゲームマスターのミッションを果たすべく、上原は池袋、豊洲、押上など、
    東京中を駆け回るが……。
    衝撃の結末が待つ犯罪サスペンス!
    (『あなたのための誘拐』改題・改稿)

    【目次】
    プロローグ
    第一章ゲームスタート
    第二章ゲームオーバー
    エピローグ


    知念 実希人(ちねん・みきと)

    1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。

    2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞、ベストセラーに。『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』で、18年、19年本屋大賞連続ノミネート。今もっとも多くの読者に支持される、最注目のミステリー作家(本データは「レゾンデートル」ISBN-13: 978-4408554747が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • あぁ、ありえない…、あってほしくない。

    ”あなたのため”って、そういうこと…
    あぁ、見事にだまされた。

    最初、サブタイトルに「?」となったんですが、
    それ以上深く考えなかった。
    ゲームマスターとの知恵比べと、スピード感あふれる展開にページをめくる手が止まらなくて、
    その点はすごく面白かったんです。
    ただ、残酷な描写に読み飛ばすこともしばしばで、
    別な形でのゲームマスターとの勝負だったら、もっといいのにと思ったりもして。

    犯人捜しものを、多数読んでいるにもかかわらず、
    大抵著者の思うつぼにハマってしまう。
    でも今回はひっかからないぞ。犯人は絶対にあの人だ!と確信していたんですが。

    そうだったのか…
    う~ん、犯人の正体も、犯行の動機も、受け入れがたい。(はずれたからではありません・笑)
    せめて少しでも救いがあったらよかったのになぁ。
    これは”愛”ではなく、”執着”
    こんな結末は嫌だ…完敗。

  • 女子学生誘拐事件ですべてを失った主人公、犯人は自殺したはずだったのが4年後に再びゲームマスターを名乗るやつによる誘拐事件が発生。主人公はゲーム相手に指名される。これで一冊使うのかと思ったら、半分ぐらいのところで誘拐事件はまたしても解決失敗し、女子高生が殺される。その後も
    ゲームマスターに翻弄されながら、かっての不倫相手もあっさり殺され、ついに犯人にたどり着く、
    娘を人質に取られて、格闘の末、犯人を突き落として解決、
    と思ったら、最後に本当の真犯人があきらかになるというオチ。
    ゲームマスターが憎たらしくて、いったい誰なのか、最後はどうなるのか気にならせて、読み進めるのが面白かった。

  • すごい引き込まれた。あの終わりはすきじゃない

  • 傑作!

    ゲームマスターと名乗る誘拐犯と刑事のお話。

    第一の誘拐事件でゲームマスターを取り逃がした刑事が、警察を退職した数年後に身代金受け渡し役に指名される。
    それもあのゲームマスターから…

    いや〜、これは面白いっす。
    ありがちなサイコキラーの誘拐物かと思ったら、なかなかのどんでん返し。

    何より話のテンポが良くて、何?この後どうなるの?って興味が途切れない。そして読みやすい。

    結構この人の作品読んでますが、心理戦や犯人当て的な筋書きなのに変にこねくり回さないので好きなんだよなー。

    その著者の本の中でも一番の作品だと思います。

    これはサスペンス好きに読んで欲しい一冊です。

    猛烈にオススメです!!

  • 4年前に誘拐犯・ゲームマスターに翻弄されながらも、人質も助け出せず、その1年後に犯人にも自殺され、罪の意識から特殊班を辞めた真悟。3年後、新たにゲームマスターを名乗る犯人から身代金を運ぶ指名を受けた真悟はゲームマスターに自力で迫ろうとするが・・・この作者さんは初読み。二転三転するストーリーも、最後まで真犯人が分からない展開も凄い。少しボリュームはあるが、最後までよかったと思える作品。途中、犯人がなかなか分からなくて、タイトルの意味を考えたら、犯人が見えてきたのも、面白かった。

  • 驚くほど緻密に練り上げられた計画…知念実希人の底力を見た気がします。いつもの医療知識を封印しているのが、あるラインを越えた印象。中盤までに最高潮に盛り上がり、テンションの維持を心配しましたが杞憂でした。最後まで怒涛の如く繰り広げられる誤解と新事実、緊張感。目まぐるしい展開に圧倒されっぱなしでした。有り得ないラストには驚きましたが、それはそれで満足です。実は表紙に秘密があります。私は最初からそれに気づいていたのに、真実には気づきませんでした。完敗です。御見それしました。

  • タイトルからして誘拐の意図を考えながら読んだ。犯人はもしかしてこの人かも?と思う部分はあったが全体的にワクワクしながら読めた。

  • エンディングがなかなか…
    途中でうっすら察し出すけど
    それをもってしても衝撃

    知念さんの小説の中だと
    ちょっと異質な気がする

  • 先が気になるスリリングな展開でした。ただ、結末の後味の悪さと、楓があまりにも可愛そうということで、星4つとします。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

知念実希人の作品

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