Mの暗号

著者 :
  • 祥伝社
3.20
  • (1)
  • (21)
  • (23)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 116
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635091

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 柴田哲孝初読み。いわゆる「M資金」もの。何者かに父を殺害された元弁護士の小笠原伊万里は、殺害された父が祖父から預かっていた謎の地図と暗号を手に東大で特任教授を務める歴史作家の浅野の元を訪ねる。彼女の祖父が、戦後消えたと言われる「M資金」やGHQ、はたまたフリーメイソンにまで繋がっていることを掴んだ二人は、「ギャンブラー」と元CIAの正宗の力を借りて、消えた金塊を追う…うーん、簡単に言うと、日本版「ダヴィンチ・コート」。同じ「M資金」を扱った福井晴敏の「人類資金」より内容も軽く、エンタメ作品として楽しめる。4人を主人公にした作品は、今後も続きそう。

  • 父を殺害された小笠原伊万里は、祖父から受け継がれたいわゆるM資金に関する地図と暗号文の解読を、東京大学特任教授で作家の浅野迦羅守依頼する。殺害犯は同様にM資金を追うグループ。彼女達は先に謎を解き、金塊を手に入れることができるのか・・・
    どちらが先に手に入れられるのか?という手に汗握る展開を期待したのだが、敵対するものがたちがあまりにも不甲斐なく、緊迫感が伝わってこなかった。

  • 何者かに父を殺害された小笠原伊万里の依頼で、その真相を探ることになった東大特任教授浅野迦羅守は、数学の天才”ギャンブラー”、元CIAエージェントの南部正宗を仲間に加え、謎の地図と暗号文を頼りに、戦時中の金属類回収令によって集められた莫大な金塊の在り処を探し求めるが・・・

  • 現代版宝探し。作者が思入れのある下山事件とリンクさせたり、清和源氏対フリーメイソンという構図にしたりしていて夢があるなと感じた。東京在住だけど知らない文化遺産が多々でてきて面白かった。シリーズ化もしくはスピンオフ作品が出たりするのかな?

  • 宝探しという主題のみならず、主人公たちの設定や言動、解き明かされている秘密も含め、男子の夢をてんこ盛りにした感じ。

  • 前半の緩やかな流れのところは、描写も含めてすごく好きな感じでした。現実まんまな場所も出てきて、知っている場所は「あー」と思えるくらい細かい描写で良かったですw
    一方、後半にテンポが速くなると、なーんか落ち着かない感が否めませんでした。

  • ふむ

  • M資金を絡めての話。ないな~でも面白い。
    2018.12.6

  • GHQ管理下にあった戦後直後の日本で隠匿され、今も秘密裡に運用されているとされるM資金。その一部である隠し資金の存在を示す暗号を手がかりに、4人がその行方を追う。

    単純にお宝さがしの部分は楽しめた。あの複雑な長い暗号文を良く考え出したものだなと恐れ入る。清和源氏と絡んでいるところも何だかワクワクするし、楽しかった。ただ、敵の方があまりにお粗末すぎて、、、。著者さん、暗号文作りに労力を使い果たしちゃったのかナと思ってしまった。最後の一文の通り、この宝探しにまだ続きがあるのなら、お粗末な敵など一切要らないから、より一層面白い暗号作りに努めて頂きたいと思いマス。

  •  君は、高田崇史か?

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柴田哲孝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×