お願い離れて、少しだけ。

著者 :
  • 祥伝社
3.17
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本棚登録 : 75
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635107

感想・レビュー・書評

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  • 絆か、呪縛か―。母と娘の葛藤を描く作品集。5人の女性たち。彼女達の親子関係が描かれる。そして共通するのは上条眞理子という精神科医の書いた『消えてください!お母さん』の新書。母・妻・娘(姉妹)という家族間の顔と、自分の属する社会とのバランスの難しさについて思った。「毒親」の存在と分かっていても、自分が大人になり、年齢を重ねるにつれ、思いをめぐらせればめぐらせるほど、親への思いと自分の心のしんどさで苦しくなるなあと。誰もがあると思う。そして、だからこそ、娘としてはタイトルにある「お願い離れて、少しだけ。」「少しだけ。」をつけたくなるんだろうな。そこが一番共感した。

  • 機能不全の毒親の元で育ったため、それぞれの女性達のどろどろした気持ちややりきれない気持ちが痛いほど分かります。辛い時にはいないのに周囲の注目を集めるためなら子供の側にいる親。今は割り切りましたが長い間、苦しみました。親子関係が機能している親子が本当に羨ましかった。毒親との関係で悩んでいる時に読んだらキツイ内容ですが、脱した時に読むとガラリと印象が変わる作品です。

  • 読んでいる時から怖くなっていく、、。
    “毒親”よく耳にすることばだけど
    過干渉すぎるのは私も嫌だな〜
    て本当に思う。

    子どもは親の分身ではないし
    自分の感情で関わられても、、、
    て本当に思う。

    色々と考えさせられる本だった!

  • 毒親を題材にした話。女性にとっては無自覚、自覚でもよくあるエピソードではないかな。加害者にも被害者にもなりたくない教訓本。

  • こういう母親や母子関係に嫌悪感。
    もうちょっと結末が母親に何か復讐するとかのスカッとする内容だったら読後感良かったんだけどな。

  • 2018.7.6 読了

    短編集。
    5人の女たちと その母親との関係。
    毒親という言葉が 最近聞かれるようになった。
    それぞれの毒親っぷりが 若干
    背筋が寒くなる。。。

    「過干渉」「無関心」「ネグレクト手前」
    「一卵性母娘」。。。

    なかなか読みやすかった。


  • 娘にからみつく毒母。よくある設定だけど、暑苦しさがリアルに表現されている。

  • いつからか毒親という言葉を聞く機会が増えたような気がする。
    今もちょうどドラマやってますよね、お母さん、娘をやめていいですか?
    まさにそんな感じの短編集です。
    母という呪縛。『消えてください! お母さん』--「今すぐ、いい娘を演じるのはやめなさい!」
    そんな母と娘の5つの物語。どの話もありそう、聞いたことあるなーという身近なきがする話たち。

  • 少しだけ といわず
    もう二度と会わないほうが
    お互いのためじゃないか
    と思うまでの
    ゆがみっぷりが 怖かったです

  • 私も母と仲が悪い娘。そして今、自分の娘を育てている母親でもある。女同士、うまく付き合っていくのは難しいと思う。

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著者プロフィール

一九六五年、福岡県生まれ。女性誌のライターなどを経て、二〇〇六年に『きょうの私は、どうかしている』でデビュー。他の著書に『モンスターU子の噓』『花の命は短くて…』『帰ってきたエンジェルス』など。

「2020年 『咲ク・ララ・ファミリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

越智月子の作品

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