時が見下ろす町

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著者 : 長岡弘樹
  • 祥伝社 (2016年12月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635138

時が見下ろす町の感想・レビュー・書評

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  • 短編集。
    時代は変化するものの、同じ場所を舞台に繰り広げられるミステリー8編。
    【収録作品】白い修道士/暗い融合/歪んだ走姿/苦い確率/撫子の予言/翳った指先/刃の行方/交点の香り。
    一編一編は読み易いのだが、それゆえ他の話にもリンクして登場する人物などを流してしまいそうになる。途中何度か確認しながら読んだが、見落としてしまった部分もあるかなと。すべてを楽しむには、頭の中に登場人物相関図が必要。

  • +++
    町のシンボル、大きな時計が目印の時世堂(じせいどう)百貨店の隣に立つ一軒の家。その家で、和江は抗癌剤治療に苦しむ四十年連れ添った夫を介護している。ある日、夫の勧めで、気分転換に写生教室に出かけることになり、孫娘のさつきに留守番を頼むことに。その日だけのつもりだったのだが、なぜかさつきはそのまま居座ってしまい……。和江の家が建つ前は時世堂の物置き、その前は製鞄工場、さらにその前は中古タイヤの倉庫……。様々に変わりゆく風景の中で、唯一変わらなかった百貨店。その前で、繰り広げられてきた時に哀しく、時に愛しい事件とは?
    +++
    第一章 白い修道士  第二章 暗い融合  第三章 歪んだ走姿(フォーム)  第四章 苦い確率  第五章 撫子の予言  第六章 翳った指先  第七章 刃の行方  第八章 交点の香り
    +++

    一見ミステリとは思えないストーリー展開なのだが、いつの間にかするりとミステリの世界に滑り込んでいる印象である。時世堂百貨店がある町で起こる出来事を集めた短編集なのだが、狭い町のあちこちでこんなことが起こっていることを想像すると、それだけでかなり怖い。それは、殺人事件などの大きなものばかりではなく、時に人の心の中に仕舞いこまれた思いまで抉り出すことにもなるのだが、逆にそれを食い止めようとする愛にあふれた行動につながることもある。怖くもあり、胸がじんわりあたたかくもなる一冊である。

  • 大きな時計が目印の百貨店「時世堂」。その周辺で時代を超えて、起こった数々の謎を綴った連作短編集。時間軸が行ったり来たりするのが、唯一、分かりにくかったが、一遍一遍に描かれる謎が想像を超えるものであることに、相変わらず作者の巧さを感じずにはいられない。そして、それを上回るラストのまとめ方。作品の初出は2013年から2年に渡って、掲載されたものをまとめたらしいが、こんなに見事に繋がるのだと、ただただ感心してしまった。

  • 【収録作品】白い修道士/暗い融合/歪んだ走姿/苦い確率/撫子の予言/翳った指先/刃の行方/交点の香り 
     ある土地の変遷に関係者の人生を絡めた連作。
    一つ一つの話には首をひねるものもあったが、全体としてみると面白い試みだと思う。

  • 百貨店を中心にした町で起こる短編集。短編が得意な作者だけに色々と駆使して最後にどんでん返し的なストーリーになって楽しませている。が、今回はちょっと現実的ではない話もあったように思う。時代背景があまりはっきりしていないので時系列がよくわからず読み返して、ああそういうことかと納得することたびたび。

  • 町のシンボル、大きな時計が目印の時世堂百貨店。
    様々に変わりゆく風景の中で、唯一変わらなかった百貨店。
    大きな時計が見下ろす町で繰り広げられてきた時に哀しく、時に愛しい事件・・・ちょーっと、捻り過ぎというか、無理があるというか、という気はするけど、なかなかおもしろかったのでまぁいいやw

  • 一つの街を舞台に短編がまとめられている。
    どうせなら他の小説みたいにつながる話にしたら面白かったのに時系列もばらばらで思い付きで書いた感じかな

  •  何だか興味が持続していかない。
     謎に魅力を感じにくいからか。
     読者を選ぶ感じ。
     つながりは、巧みなんだけど。

  • 定点観測的なミステリー風連作短編集。

    第一章 白い修道士
    第二章 暗い融合
    第三章 歪んだ走姿(フォーム)
    第四章 苦い確率
    第五章 撫子の予言
    第六章 翳った指先
    第七章 刃の行方
    第八章 交点の香り
    の8編収録。
    時間軸が過去に遡って行くという手法はありきたりながら、百貨店前の土地という定点観測的なところが面白かったです。
    登場人物がいくつかの章でリンクしているのもありきたりなので、全体で一つの大きな物語になっていて、各章ごとで少しずつ全体像が明らかになる感じであったらもっと面白と思います。
    素材がよさそうなだけにちょっと残念です。

  • この作者の作品は、どちらかといえば、合わないのですが、今回は、ゆる~く繋がっている短編集だったせいか、あまり違和感なく読めた。が、やはり、読後のスッキリ感はあまりない。

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