踊れぬ天使 佳代のキッチン

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著者 : 原宏一
  • 祥伝社 (2017年5月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635183

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踊れぬ天使 佳代のキッチンの感想・レビュー・書評

  • 『佳代のキッチン』シリーズ、第3弾。
    安定した内容で、美味しい食べ物、ほろりとする良い話が6つ。

    惚れっぽかったり勘違いしたり、という、相変わらず人間的にちょっと未熟なところをのぞかせるところも親しみやすい佳代だが、今回は更に、弟の和馬言うところの「おせっかい」に磨きがかかり、さすらいの「家族関係コーディネーター」のようになっている。
    その割に、佳代の身には何も起こらないのが切ない。

    調理屋の支店を開く人探しは順調で、確実に使命を果たしている。
    だが、「自分の役目はこれで終わった」と、絶妙のタイミングで去っていく後ろ姿がそろそろ板につき過ぎで、「ねえ、あんたはどうするの?このままでいいの?」と声を掛けたくなる。


    第一話 『おみちょの涙』 石川県金沢市
    金沢の「近江町市場」、通称「おみちょ」で調理屋を開く佳代の前に、疲れた顔の主婦・雅美が現れる。
    彼女は毎日大量の注文をするようになる。

    第二話 『チャバラの男』 静岡県藤枝市
    加賀棒茶が美味しかったという繋がりで、茶畑が見たくなった佳代。
    脱サラして茶葉農家を始めた夫婦と出会う。
    嫉妬の効用?

    第三話 『ロングライド・ラブ』 新潟県佐渡市
    金沢で出会い意気投合した麻耶から、佐渡に招かれる。
    そこで「ロングライド」という、スポーツサイクルのロードレースが開かれるのだ。
    麻耶のゴールは?

    第四話 『踊れぬ天使』 群馬県大泉町
    ブラジル人がたくさん住む町。
    過去には各種トラブルに見舞われながらも、地元住民と折り合いをつけてきた。
    佳代は、日系ブラジル人のラウラと親しくなる。

    第五話 『モンクス・ドリーム』 山形県山形市
    山形市の駅前で、佳代は昔父がよく聞いていたジャズピアノの生演奏を耳にした。
    昭和レトロでカッコいいお話。
    夢を追うダメ男にふと、父が重なる。

    最終話 『カフカの娘』 北海道稚内市
    最北端の景色を見たくなって宗谷海峡へ。
    絶景を堪能して戻ろうとすると、車が動かない。
    偶然通りかかった「移動スーパー」の莉子が助けてくれる。
    彼女は実家の礼文島に娘を置いて、週6日は稚内に単身赴任のシングルマザー。
    中三になった娘との関係に悩む。

  • どこにでも悩みはあるってことね。

  • +++
    毎日大量に注文してくる疲れ顔の主婦、茶栽培に励む脱サラ夫になぜか冷たい妻、
    笑顔に時おり影がさすロングライド女子……
    ワケありな人びとの心を優しく満たす、とびっきりの一皿。
    移動調理屋・佳代のおいしい料理が、温かな出会いと縁を繋ぐ絶品ロードノベル。
    『ヤッさん』『床下仙人』の著者最新作!
    +++
    第一話「おみちょの涙」  第二話「チャバラの男」  第三話「ロングライド・ラブ」  第四話「踊れぬ天使」  第五話「モンクス・ドリーム」  最終話「カフカの娘」
    +++

    今回も、日本全国あちこちを旅しながら、その土地その土地の産物や調味料を使い、そこの人たちの知恵と力も借りて、調理屋を営んでいる佳代である。両親を探すという悲壮感はすっかり薄れ、未知の食べものに対する好奇心や、人々との触れ合いを愉しみ、ある時は巻き込まれて悩みながら、刻々と成長しているように見える。弟・和馬の言うところの根っからのおせっかい体質で、知り合った人たちの気持ちのもつれをほぐしてしまうのも、おいしい料理があればこそなのかもしれない。早く素敵な人と出会って落ち着いてほしいという思いと、いつまでも放浪し続けてほしいという思いで悩ましいシリーズでもある。

  • シリーズ3。お決まりのパターンだが楽し。まだ続くのか? 2017.6.21

  • 原宏一さんの佳代のキッチンシリーズ「踊れぬ天使」、2017.5発行です。中古の軽ワゴンを厨房車兼寝室にして全国をまわってる佳代、今回は金沢、静岡県藤枝市、佐渡、群馬県大泉町、山形市、稚内市・礼文島に繰り出します。料理を作りながら、愛を紡ぎます(^-^)

  • 持ち込まれた食材で料理を作る「移動調理屋」の佳代。
    ズッキーニ麺ポモドーロ、手打ち冷やしラーメン…。
    佳代のおいしい料理がワケありな人びとの心を優しく
    満たす、絶品ロードノベル。

  • 実はこのシリーズ初読み。
    調理屋を営む佳代が、日本中を旅しながら、いろいろな人たちと関わっていく物語。なんというかとても原宏一さんらしい、ホッとする小説だった。
    六話の短編が収録されてるんだけど、「チャバラの男」と「モンクス・ドリーム」が好き。
    「チャバラの男」は、脱サラしてお茶づくりを始めたものの、妻には反対されている男の話。佳代がその男に好感を持っちゃってドロドロの展開⁉︎と思いきや、まぁスッキリとした終わり方。妻の友美さんがめっちゃイイ女!かっこいい!
    「モンクス・ドリーム」は昔ジャズピアニストとしてデビューしたものの、パッとせず今やヒモの如き生活をしている男の話。こちらも、その男を支える未祐ママがまーステキ!
    しかし佳代のお節介っぷりはスゴイ(笑)ここまでは出来ないよ、普通。全部結果オーライだから、いいんだけどさ。
    あと何より料理が美味しそう〜。一度食べてみたい!

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