- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396635329
感想・レビュー・書評
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前作で規格外のスケールのファルコンタワーに立ち向かった銀座第一消防署(通称ギンイチ)の消防士、神谷夏美
二作目の本作で彼女が立ち向かう相手はコイツだ!
タララララララララ〜♪
ジャジャーン!!
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全長三百メートル、全幅三十二・五メートル、客室数五百、乗客数千五百名、十一階建て、フロア総面積約八万平方メートルの豪華巨大クルーズ船、メモリアル・オブ・レインボー号
今回もなかなかの大物です!Σ(゚Д゚)
夏季休暇を利用して柳雅代と参加したこのクルーズ船ツアーでトラブル発生です
排水パイプの損傷で大量の海水が船倉に溢れ、エンジン冷却機能がダウン
エンジンは停止し、航行不能状態
さらには超大型台風が接近
このまま直撃に遭えば沈没しかねない…
そして、やはり奴らも襲ってくる
悪魔の炎だ!
乗客は完全なパニック状態
他人を犠牲にしても構わない自分だけが生き残りたいというエゴ状態、人間として壊れ始めた
最悪の状況に陥ったメモリアル・オブ・レインボー号
この状況に夏美たちはどう立ち向かうのか!?
現場は船!
過去の経験が通用するはずはない
装備などもない
沈没を止められるはずもない
それでも、人命救助が消防士としての義務と責任だということはわかっている夏美と雅代は、最後まで諦めず、絶対に生きて帰るという信念の元にこの最悪の危機を乗り越えていく!
やはり読み出したら止まらないド迫力のパニック小説!
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通称「ギンイチ」の女性消防士・神谷夏美シリーズの第二弾。
前作は名作「タワーリング・インフェルノ」へのオマージュだったが、本作は「ポセイドン・アドベンチャー」へのオマージュとなっている。
1970年代のパニック映画「タワーリング〜」「ポセイドン〜」それと「大空港」はいずれも名作で何回観ても面白い。そういう意味では本作は「ポセイドン〜」のオマージュ作品として十分面白く、現代版ならではの工夫もよく出来ている。映画ではジーン・ハックマンの牧師が活躍するがスティーブ・マックイーンのような消防士は出て来ないので、その点では本作の方が「消防士モノ」としては良く出来ている。
三部作らしいので、最後の第三弾が楽しみだ。 -
消防士神谷夏美の2作目。最初に「命の砦」を読んでハマりその後「炎の塔」を読みこちらを読みました。今作では、主人公と上司でもあり同志でもある柳雅代とともに豪華客船での船旅を楽しむこととなり、レインボー号に乗り込んだ…。数時間後、排水の異常によりエンジン停止、大型台風の進路変更などトラブルが続き、船内浸水及び火災が発生し沈没の危機に陥る…。船長の山野辺はVIPである石倉代議士への忖度と自身の保身しか頭になく、乗客乗員への状況説明や避難指示などが行われず被害が拡大する…。船旅って、すごくのんびりした贅沢な時間を過ごせるイメージでしたが、逃げ場もなくまた今回は救助にも期待できない設定でもありすごく怖くなりました。実際にはこんな豪華な船旅には縁はないと思うけれど(笑)。危機迫る臨場感のある内容で満足です!
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全然知らずに読み始めたが、2年前に出た「炎の塔」の続編。作者あとがきによると「神谷夏美3部作」の2作目なのだそう。
社運を賭けて、台風が接近する中、出航した豪華客船レインボー号。乗客には秘密で航路を変更した挙句、最大級と言われる台風の中で走行を続け、座礁し、走行不能に…乗客として乗り合わせていた夏美は、救助に奔走する。
終始描かれる船長・山野辺の身勝手さにイライラが募る。公共交通機関が全てこういうエゴの元に運行されていたら…と不安になるし、セウォル号の事故をどうしても思い浮かべてしまう。
作者も明言しているが、前作は「タワー・インフェルノ」、今作は「ポセイドン・アドベンチャー」をイメージしているらしい。今作で夏美が救助する様子は映画「海猿」のシーンとも重なり、全体的に既成感が強く、新鮮味はないのが残念。 -
シリーズ2作目。今回は休暇中の豪華客船にて。
次々に訪れる危機的状況。大変!! -
女性消防士・神谷夏美シリーズ第2弾。
神谷夏美と柳雅代は、巨大豪華客船でのクルーズ旅行に出かけるが、トラブルに見舞われ沈没の危機に。過去に海難事故を経験したアル中の客室係、友人の殺人を命じられたヤクザ、自身の名誉や地位にこだわる船長や国会議員などらが乗り合わせる中、人を助け、そして自らも助かることが出来るのか。。。
テンポよく進む、パニックストーリー。ヤクザの冬木の活躍はよかった。実際問題、人を助けるということは、自らが無事でなければならないわけで・・・
このシリーズ3部作らしいので次作も楽しみ。 -
「炎の塔」に続くパニックサスペンス。嫌です。ものすごく嫌です。船なんて絶対に乗りたくない、と思ってしまいます。でも読む手は止まらないので、夜更かし覚悟で。
船の事故には不可抗力な部分もあるとは思うけれど、これはもう完全な人災。自分の都合と利益ばかり考える人たちが腹立たしくって仕方ありません。そんな中、海難事故のトラウマを抱えつつも誇りをもって動く客室係がもうなんともカッコいい! 一応物語の主役は、前作でも登場した神谷夏美なんだけど。私としては北条が主役のような心地で読んでしまいました。彼がいなければさらにとんでもない惨事になっていただろうし。間違いなくMVPでしょう。
他にもいろいろな事情を抱えた人たちの人間ドラマも読み応えたっぷりでした。だいたいどの人が助かるのかは予想がつくところもありましたが。それでもどきどきしっぱなしの一冊でした。 -
消防士の夏美と雅代は休暇で、豪華客船のショートクルーズに乗り込む。台風接近の中、船長が代議士への接待のため航路を変更した結果、彼らに襲い掛かったのは、浸水、船の傾斜、エンジン停止、火災…。今回もさすがのリーダビリティで、バディの阿吽の呼吸と信頼感に震えながら下層階からの脱出劇を読み進んだ。セウォル号が頭をよぎる。前回にもまして代議士と船長が腹立たしい。どんなシステムも所詮は人間の作ったもの。命令系統が一つ駄目になれば働かない。予測できない事故が起きたとき、責任者が訓練の結果を発揮できることを願うしかない。
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前作「炎の塔」の続編です。
洋画、パニック映画の先駆け「ポセイドンアドベンチャー」のオマージュ作品! 文庫本は無いみたいなので単行本を買いました。 前作同様に大変面白いと思いました。
あとがきに、3作目が完結と書いて有りました。本作を読んだのが半年位前に読んだのでスッカリ忘れていました。
先日、アキバの書泉で物色中にハッと思い出して探したらリリースされていました。読む前なのに、震えるぐらい感動した。なんかもったいなくて暫くは待機の予感! -
読み終わったー。
いやーやっぱり面白い。
沈みゆく豪華クルーズ船で火災発生、とゆー設定がすでに面白い(笑)。
前作『炎の塔』では、もうダメだ、とゆう状況から
驚きの方法で火を消して助かった。
今回も、「どうするんだー」っていう場面が次々に訪れて、ページを捲る手が止まりませんでした。
『炎の塔』もそうだけど、ぜひ映画化してほしい。
主人公・神谷夏美役には誰が良いかなあー、などと勝手にキャスティングを楽しむボクです。
著者曰く、三部作構成で、次は地下街での火災、とのこと。
くぅ~~楽しみ~ -
「神谷夏実シリーズ 第2弾」ということでかなり期待して読んだけど「炎の塔」と比べると臨場感もなく場面も想像しづらく、たいして危機感が迫って来なかった。
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女性消防士・神谷夏美シリーズ第2弾。
前作「炎の塔」がすごく後味悪かった記憶で
それに比べれば読みやすかったが
人物描写に重きを置いてないので
使い捨て感がまだ拭えず。
三部作構想らしいので
最終作に期待。
【図書館・初読・12月21日読了】 -
日本版「ポセイドンアドベンチャー」。
巨大豪華客船がトラブルに見舞われる様を描くパニックストーリー。
この手の小説が大好きなので一気に読んでしまう。きちんと期待に応えてくれる筆力はなかなかのもの。
結局のところ、災害は人災なり。 -
神戸港から韓国・釜山まで運行する豪華クルーズ客船、レインボー号。11階建ての巨大船に休暇旅行で乗りこんだ消防士の女性二人組、海難事故を経験したアル中の元船員、友人の殺人を任じられたヤクザ、船舶オタクのヒキコモリ、末期癌に罹患した僧侶、種子島にカジノを誘致しようとする国会議員、自身の地位と名誉にこだわる船長、もういかにも何か起こりそう、という登場人物がわんさかと登場し、まあもう本の装丁通りに何か起こるわけである。
パニック映画、というのがあとがきに出てくるけれど確かに映像向きそうな話。
イイモノとワルイモノがはっきり分けられているし。
ひねりや謎があるわけではないけれど、わかりやすく読みやすい。 -
楽しめました。
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女子消防士シリーズ2作目。豪華客船のパニック小説。主人公がスーパーウーマンでないところがいいな。後一作が楽しみ。 2017.11.7
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ハラハラしながら読み進めた。後書きにテーマは「システムに対する不信」だとあるが結局は人だ。とんでもない船長にいい人間が対比的に描かれ、それ自体はステレオタイプだが読者を引きずりこむ効果が大だ。
前作より少し手が抜けているなあと感じるが、さあ次だ。 -
シリーズ2作目。前代未聞の大事故に見舞われても、生きること、救うことを諦めない姿勢に胸打たれた。不幸が重なってはいるが、結局は人災ミスからというのは前作と変わらない結末。もう船には乗れないかも。。
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面白いの、だが。
一気に読める、のだが。
ポセイドンアドベンチャー。
で、なんつうか、人の配置と小道具の配置と、色んな設定があざとすぎて、興ざめ。
前のもひどかったけど。
小説だからこんなもんでしょう、という考え方もあるが、少なくとも読者としてそれが棘になるなら、そこは作者の力量不足というのか、好みの問題かもしれないけどね。
三部作、最後まで読みます。
で、ポセンドンアドベンチャーとバックドラフト、金払って見たけど、それほどではなかったぞ。 -
2020.12.19
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12月-3。3.5点。
消防士神谷夏美、第二弾。休暇でクルーズ船に乗った神谷と先輩消防士、台風が接近し、不穏な状況に。
一気読みした。船長の自己中心さに辟易するが、ストーリーは面白い。
三部作の二作目。ラスト三作目も期待。 -
人員削減で減ってるのにその人数ぴったりしか
救命艇がない船やばい
6万トンは今じゃ結構小さいほうだから
台風でこにゃになっちゃうかもね。。。
ちなみにこれより小さい船に乗っていた時
船員は全部で900人いたけど、
救命艇はもちろん余裕でありましたよ。 -
面白かった。
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船が沈むお話。
今回は仕事じゃなくて、休暇で乗ったクルーズ船が事故るって…。散々ですな。
以前知り合いと船と飛行機だったら、事故ったとき飛行機の方が確実にヤバイから諦めがつく。みたいな話をしましたが、船もヤバイ。普通に死にます。
炎の塔のときもそうでしたけど、責任者とかに「大丈夫なので~」とか言われちゃうと信じちゃうな、と。
大丈夫って言ってるしとか、周りが動かないし。とかじゃなくて、自分で判断して動かないとなんだなと考えさせられました。素人判断とかもあるでしょうが、臆病なくらいが丁度いい。 -
前作の方が臨場感たっぷりな感じだったけど、十分に逃げ場のない船の事故の怖さや、人間のエゴが描かれていました。夏美の活躍ぶりと上司、柳との信頼関係。最新の設備だからと高を括る者と、人が経験として感じる「勘」。どんな最新の設備でも、起こるはずのない災害でも、危機感を持って事前に確認して欲しい。自分もそうでなければいけませんね。100%の安心安全なんてない!って事ですね。読む度に怖いけど・・・現実にない話ではないので、読むのが止められないシリーズです。
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シリーズ第2弾だったのね。キャラクターとか完全に忘れてた。他人をたすける為、自身もたすかる為に最後まで諦めない女性の話。面白かった。
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船旅、海上、台風、座礁、火災。
こんな恐ろしいことが重なったらパニックになるわ。
それでも最後まで諦めない。できるか。
励ましあえる人がいればできるかも。
どうなるの? えー、助かって欲しい、という勢いで読んだ。 -
豪華客船レインボー号には、社運をかけた任務があった。カジノ構想のある島へのフェリー航路を手に入れるために、大物政治家を接待するのだ。
船長の山野辺はリストラを回避するために、このクルーズを引き受けた。政治家のワガママも全て聞き入れて…。
レインボー号の向かう先には、かつてない大型台風が発生しようとしていたが、山野辺にはクルーズを中止する考えなど毛頭なかった。
後ほど追いかけます!
後ほど追いかけます!
今回は消火活動よりも人命救助の方がメインですね
で、実は今回の一番の強敵は船長かも…
こいつが最...
今回は消火活動よりも人命救助の方がメインですね
で、実は今回の一番の強敵は船長かも…
こいつが最低でどんどん事態を悪化させているですよ(・д・)チッ