紫禁城の黄昏―完訳 (上)

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制作 : 中山 理 
  • 祥伝社 (2005年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396650322

紫禁城の黄昏―完訳 (上)の感想・レビュー・書評

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  •  大清国王朝崩壊を皇帝・溥儀の家庭教師という立場からつぶさに観察したイギリス人の証言を綴った貴重な歴史書である。この地を支配した王朝の呼び名はあるが中国という国は過去には存在しない。西洋の民主主義思想が流入し、大清国王朝は緩やかに没落して行くのだった。政治的手案を持つ者はいるが起用する制度がない。権力者である西太后はいたって凡人であり、彼女に言い寄る愚者の甘い言葉を信じ更なる悲劇を生む。浅田次郎著の『蒼穹の昴』『中原の虹』はあくまでフクションと知る。

     歴史の真実とは、日露戦争で勝利した日本が当時既にロシア領となっていた満州を満州王朝に返したことである。このことがなければ広大な満州は戦後もロシア領であった可能性が高い。

  • レビューは下巻にて。

  • 原著は1934年刊行。清朝最後の皇帝・溥儀の帝師(家庭教師)であったレジナルド・F・ジョンストンの回顧録であると同時に、世紀転換期中国の激動を具に捉えた歴史書でもある。
    全25章のうち14章までが上巻に収められる。1898年の光緒帝と康有為の改革挫折から1919年にジョンストンが帝師に着任するまでにあたる。大部分は彼が北京にやってくる以前の清朝と新しい中華民国の歴史的記述で、第11章になってやっと筆者が登場する。以降も宮中の儀式の手順や腐敗した内務府の機構などが詳しく語られる。
    中国近代史の本をまともに読むのは初めてのことで、ジョンストンの観点をどう評価するべきかはまだわからない。少なくとも上巻の時点では彼は少年皇帝溥儀を大いに買っているし、王朝の終局に力を貸した裏切者・無能者、また腐敗した制度そのものを厳しく糾弾している。

  • 清朝最後の皇帝溥儀の家庭教師であったRFジョンストンにより綴られ、日清戦争以後の清国衰退の様子と清皇帝溥儀についての内容。岩波書店により意図的に削除された部分を渡部昇一氏の呼び掛けがきっかけとなり補正した完訳版。
    上巻では日清戦争に敗れ衰退し国土を奪われつつある中で西太后が厳しくなる情勢下を如何に奔走し溥儀が皇帝に就任したかが非常に詳細な描写で語られる。
    歴史の第一次資料としても貴重な一書。

  • 戦後日本の歴史解釈を矯正する第一級の資料だと言われるこの本,
    知的好奇心を充たしてくれます。
    浅田次郎さんの「蒼穹の昴」を思い浮かべながら読んでいました。

  • 以下の解説だけで十分に読む価値ありだ。

    「東京裁判」と「岩波文庫」が封殺した歴史の真実!清朝最後の皇帝・溥儀(ふぎ)のイギリス人家庭教師による歴史の証言。映画「ラストエンペラー」の原作にして、戦前のシナと満洲、そして日本との関係を知る第一級資料、待望の完全訳。上巻では、原著全26章のうち、第一章から第十四章までを収録。うち第一章から第十章までの邦訳は、岩波文庫版未収録。

    溥儀が思っていたよりもしっかりした人物だったことに驚いた。だからといって東京裁判での証言からくる嫌な印象を覆すには至らないけれど…。

  • ラストエンペラー・溥儀の家庭教師だったジョンストンがイギリス帰国後、溥儀との思いでを主に記したもの。
    『わが半生』と読み比べると面白いです。

  • この先生は、皇帝(溥儀)のことをきちんと思いやっていたのだろう。それが文章に表れているので、暴露本みたいな嫌らしさは全くなく、興味を持って読める。しかし、先生に任命されるまで300ページほど政治の話を読まなくてはならなかった。

  • 待望久かった本です。岩波版は、削除や無視してあるため役にたちません。日中関係も正常化することでしょう。

  • 王道楽土

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