紫禁城の黄昏―完訳 (下)

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制作 : 中山 理 
  • 祥伝社 (2005年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396650339

紫禁城の黄昏―完訳 (下)の感想・レビュー・書評

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  •  「清王朝が没落し、共和国に政治体制を変えてもまだ大衆は皇帝を支持していた。国民の90%を占める農業人口の十人の内、八、九人は皇帝の復位を望んでいた」と本書の著者ジョンストンが客観的で公平な目線で当時を語る。ならば満洲国樹立は日本の傀儡政権だとしても、当時の中国人には受け入れられていたはずである。歴史の真実とは・・・・

  • ラストエンペラー溥儀の英語の帝師だった著者からみた。紫禁城、そして溥儀。
    当時の実情はやはり君主制に傾いていたことがわかる。
    この本を読んで、つぎわが半生を読みたいと思った。
    どう中共に洗脳されたのかがわかるんだろう。

  • レジナルド・F・ジョンストンの回顧録の下巻には第15章~終章までが収められる。儀式等の記述は相変わらず詳細だが、ジョンストンが目撃した事件や政変が生々しく語られ、素晴らしい迫力。
    「わたしの龍」という言葉に込められた筆者の皇帝へのこまやかな情愛が印象的。ジョンストンは溥儀の聡明さやしなやかさを深く愛していたけれど、同時にその限界も理解していたのだろう。最終章の満州での即位を語る口ぶりにはどこか翳が差している。
    ジョンストンの知的センス・観察力・豊かな表現力が見事で、下巻は特に楽しんで読めた。原注も含めた完訳版をこうして手にとれることには大いに感謝したい。ただ訳文の日本語が文脈が通らなかったり重複表現があったりと整っていない箇所がある。これは原文由来の可能性もある。近現代史の貴重な証言でもあり、何より純粋におもしろい読み物であることは間違いない。ますます広く読まれ、訳文の検討も含め研究が重ねられていくことを願う。

  • 渡部昇一による監修にて復活した完訳版。
    下巻においては成長した溥儀と共に国家の体を失った清朝が崩壊し、保護を求めて日本大使館へ身を寄せるまでが綴られる。
    東京裁判においてソビエトからの圧力に屈し、自らが満州国において日本の傀儡だったと述べたが、その発言を聞き溥儀の弟も憤慨したように関東軍も溥儀を利用する目的もあったが、溥儀らとしても清国再建の為に日本の軍部を利用したのが歴史の真実であった。

    日本大使館に身を寄せた際に日本側の対応としては厄介な人間が転がり込んできたような印象であり、当初から溥儀の存在が日本側にとっても有効な存在ではなかったことが立証される。

    日本だけを悪者扱いにすることが目的の東京裁判においてジョンストンの手記が意図的に資料として扱われなかったが、このジョンストンの手記が示すように溥儀による満州国建国は決して日本側からの一方的な傀儡策でなかった。

  • 宣統帝って実は結構しっかりした人だったんだなあ。普通の歴史書では見られないプライベートの溥儀の様子が満載で面白かったっす。

  • この本の出版が、あのストライキに発展した知られざる事実であることを・・東京裁判史観も正しくなると思います。

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