エバーアフター (ボーイズDuOセレクション)

著者 :
  • 祥伝社
3.63
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本棚登録 : 222
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396700218

感想・レビュー・書評

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  • 童話や寓話のストーリーを現代を舞台に置き換えてBLにした短編集。人魚姫とかぐや姫が好きかな。どれも危険な香りがあってグー。

  • ★3.5。童話パロというジャンル?が結構好きかもしれない。

  • 短編集
    おとぎ話のアレンジが秀逸です。

  • 相変わらず絵が色気に満ち満ちているー。
    直接的な描写はないんだけど、エロいんだよね。

  • シンデレラ、赤ずきん、人魚姫、美女と野獣、かぐや姫、カルメンの話を現代BL風にアレンジした短編集。


    【シンデレラ】王子様→王子様、シンデレラ→エラード
    ある夜、エラードと王子様の二人はキャッスルというSMクラブで出会う。
    相手のことが忘れられない王子様はエラードが忘れたハイヒールを手がかりに、結婚相手としてエラードのことを探すことに……

    プリンス・アルバートがこの話のキーワードです。
    シンデレラの話を、SMを織り交ぜて描かれています。


    【赤ずきん】赤ずきん→赤ずきん、狼→おばあさんの遺産を狙う男、狩人→弁護士
    おばあさんの遺産を狙い、お菓子と毒入り葡萄酒を手土産にお見舞いにいく赤ずきん。
    おばあさんの家に着くと一人の男がいた。
    おばあさんはその男に遺産を相続させると言う。
    おばあさんの遺産の行方は———?

    後半のBL展開が見所です。
    赤ずきんちゃんがエロ可愛い。


    【人魚姫】人魚姫→人魚、王子様→社長
    ある日、自分のことを人魚だと言い張る男を拾った。
    その男は素性を明かさぬまま突然いなくなってしまう。
    再び現れた男は社長が進めていたシーサイドリゾート計画の撤回を求めてきて——。

    結末が変わってしまうのでオリジナル要素が強いと思います。
    ハッピーエンドでよかった。
    人魚とヤレるのかが唯一の疑問。


    【美女と野獣】美女→新人編集者・ベルモント、野獣→小説家
    決して人前に姿を見せない小説家の原稿を取りに来た新人編集者のベルモント。
    元々先生のファンであったベルモントは先生のために献身的に尽くそうと努力する。
    先生の本棚を見ると先生の作品で読んだことのないものを見つける。
    この本になにか秘密が隠されているはずだが、それが何かわからなくて…

    ベルモントがデブ専で先生の努力が実らなかったところが面白かったです。
    笑顔で高カロリーな物を食べさせるベルモントがえぐい。


    【かぐや姫】かぐや姫→モデル・香具山輝也、竹取翁→デザイナー・大木直人、満月→カメラマンの男
    デザイナーの大木直人はある夜、美しい男を見つける。
    男の名前は香具山輝也。
    彼を自分のブランドのモデル“KAGUYA”としてデビューさせる。
    パリでOKINAのファッションショーがあった日、輝也はある男と出会う。
    その日は満月の夜だった———。

    この話の中で描かれている満月が人間だというところがいい。
    月に還るかぐや姫の話が現実的な話に感じられると思います。


    【カルメン】
    話はほぼ原作と変わらないです。
    違うところはホセとリュカスが身体の関係であり、ホセはカルメンではなくリュカスを愛しているという点です。
    これに伴って、ホセが嫉妬故にカルメンを刺す理由も少し変わっています。
    原作とは違った三角関係の結末が短いページの中で上手く纏められていて読みやすかった。

  • ▼あらすじ
    「あなたの手はどうしてこんなに温かいの? ねぇ、あなたのここは、どうしてこんなに・・・」 (『赤ずきん』より)
    シンデレラ、人魚姫、赤ずきん、かぐや姫―― 誰もが知るあの寓話を、ストリーテラー・えすとえむが、 新作描き下ろし『美女と野獣』を含む 独自の解釈によって描き上げた傑作BL短編集。

    ***

    ──全てのおとぎ話は1%の真実と99%のボーイズラブからできている

    「シンデレラ」
    「赤ずきん」
    「人魚姫」
    「かぐや姫」
    「美女と野獣」
    「カルメン」(描き下ろし)

    という誰もが知っているおとぎ話をBL風にアレンジした短編集です。

    美女と野獣とカルメン以外の作品は電子書籍の方で読んだ事があるのでどういう話かは既に知っていたのですが、どれも凄く面白いお話だったのでいつか単行本化してくれないだろうかと密かに願っておりました。
    なので単行本化されると聞いた時はもう嬉しくて嬉しくて…!(笑)

    手元に届いて改めて全てのお話を読み直しましたが、どのお話にもえすとえむ先生特有のスパイスとひねりが利いていてやっぱり面白いなぁ…としみじみ感じました。そして安定のお洒落感。
    BLの童話パロは世に沢山出回ってると思いますが、私はここまでアダルティ且つビターでお洒落な童話を読んだ事がありません。
    まさに”BLを嗜む大人の為の童話”って感じです(笑)

    中でも個人的にお気に入りなのがシンデレラと赤ずきん。
    どちらも現代風にアレンジされているのですが、シンデレラの方はプリンス・アルバートと王子をかけたお話で、オチの意味が分かった瞬間、ある意味凄く感動してしまいました。よくこんな話を思い付くな…と。
    そしてプリンス・アルバートというおそらく生きて行く中で無駄であろう…というか人に言えない知識がまた一つ増えたのは私だけじゃないはず(笑)

    赤ずきんの方はお話全体がかなりブラックで面白いです。
    登場人物(ほぼ)全員”悪”って感じです。
    この可哀想な狼さんと赤ずきんの行く末がとても気になっていたのですが、どうやら近々おまけ漫画をWebの方で公開されるらしいので同じように気になる方はチェックしてみると良いかと思います。

    とりあえず私はこの人の描く曲線と横顔がとてもエロティックで好きだという事を声高に主張したいです…!!

  • お伽話が新しいお話に生まれ変わった。人魚の話が好き。美女と野獣、かぐや姫もいいわあ。

  • 童話のパロディBL。シンデレラ、赤ずきん、人魚姫、美女と野獣、かぐや姫と、おまけのカルメン。お気に入りはどんでん返しのある赤ずきんちゃん。かぐや姫も良かった。

    しかしこの人の画力(えぢから)は尋常じゃないですね。美男美女をきれいに描ける漫画家は沢山いるでしょうが、老人をここまでリアルに描ける女性の漫画家を私は他に知らないです。

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著者プロフィール

2006年「ショーが跳ねたら逢いましょう」(東京漫画社刊)でデビュー。フィール・ヤング(祥伝社)にて連載の「うどんの女」が「このマンガすごい! 2012」のオンナ編第3位にランクイン。2011年からは月刊IKKI(小学館)にて闘牛をテーマにした「Golondrina ゴロンドリーナ」を、2012年からはジャンプ改(集英社)にて若き靴職人を描く「IPPO」を連載。BL誌、女性誌のみならず、青年誌にまで活躍の幅を広げている。

「2021年 『CITY HUNTER外伝 伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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