セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする (Feelコミックス)
- 祥伝社 (2002年2月8日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396762629
感想・レビュー・書評
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このタイトルを見たとき、女子目線の恋愛漫画なんだろうと思った。
しかし、実際漫画を読んでみて、それが間違った認識であることに気付く。
それは、高校生の女の子が、同居人であるOLが恋人と会い帰ってきた時に
彼女に発した台詞に顕著に表れている。
「異物のにおいがする」
そう、この漫画では男子は徹底的に「異物」として描かれている。
どの話においても、そのストーリーの中核を担うのは女子2人である。
男子が登場しても、彼は2人の<世界>に入り込むことはできない。
彼女達は、男子に対して極めて排他的な世界を形成している。
身体の同一化を基調とする「近親相姦的」な関係性を築けるのは、女同士の組み合わせのみらしい。
それは、男女でも男同士でも創り出すことはできない。
おかざき真里はその女子の世界を、極めて繊細な絵画のタッチとともに、見事に描き出してる。
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<b>「異物のにおいがする」<br></b>
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《カテゴリー→女女、女子校、同期、親戚》<br>
タイトルとは裏腹に、凄い百合短編小説。<br>
どの短編を取っても女性たちの関係性が粘着質。<br>
男性には優しくない百合ですかねえ…。<br>
ストーリー系統に関わらず、おかざきさんの漫画はどんな作品でも<br>
登場するオナゴ同士の触れ合いが一瞬一瞬色っぽくてドキっとします。<br>
百合スキーは持っててよろしい作品ではないかと。
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『孵化する前のわたしたちは、とても壊れやすい。 ようこそ、少女たちの聖域へ―』<br>
タイトルにちょっと躊躇させられたけど、買って正解でした。<br>
「雨の降る国」がすごくツボ。<br>
きわどいけど、すごく純粋。<br>
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「たったひとつあればいいのに そしたら それ守って 生きてくのに」<br>
わたしも、おんなじようなこと、思ってたな。まだ制服を着てた頃。<br>
えーえんの、あい。かぁ・・・。 -
『かしましめし』からの流れで手に取った、おかざき真里さんの短編集。自分と他人の、こころとからだ。女性と男性の、こころとからだ。安穏と不快感。こころが変容していく時期の不安定さ…。さまざまなことに揺れる若い心の、瑞々しさやピュアな危うさに巻き込まれ、一緒に揺さぶられます。まっすぐで容赦なくて、苦手な人は苦手そうな作品群。自分にも、こんな時期があったのだろうなあ…男性だけど。
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うーーん、苦手だ
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言葉が・・
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作業の気晴らしに読もうと思ったのに、途中で一度読むのをやめた。引き込まれる、作業になど戻れなくなる。
短編集でしょう(つながりはあるのかもしれない)から、少しの休憩時に少しずつ読むのが私には合っているのかも。 -
もっとはしたなくて、「こんなに女の子のリアルを描いてます」って押しつけがましい話なのかなって思ってた。
全然、先入観でした。繊細なお話でした。 -
ゆらゆらしてて良い。