ヘルタ-スケルタ- (Feelコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 3751
感想 : 528
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396762971

感想・レビュー・書評

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  • ブックオフで立ち読み。すさまじい安野モヨコ臭と思ったら安野モヨコが岡崎のアシスタントだったのね。この人が事故に遭ってなかったら安野モヨコは世に出られなかったかもしれないな…。
    とにかく絵が粗い。で、破滅的で品性下劣でワガママで刹那的で情緒不安定な実に人間の本性の体現たる女が出てきて暴れまくる。生命力と諦観に溢れた不思議な魅力のある作品。女の作家にありがちな作品への思想投影が薄く優れた語り手という感じ。話としてはそんなに型破りでもないような。

  • 映画化されていたので(観ていないが)、原作が気になって読んでみた。女性にとっての美への執念や、他者の美への嫉妬、老いによる若い美への嫉妬など、渦巻く悪意に圧倒された。整形手術で美しくなった主人公りりこの認められたい気持ちや絶望感が痛いが、それゆえにマネージャーへの関わり方も脅迫的でコミュニケーション不全。でも本当のところ、過去の若かった頃の自分の見た目を他人の上に作り上げようとしたママが一番の悪ではないのかなー。
    思ったより壮絶内容で映画を観るのが怖くなってしまった。。。観るのは止めておこうかな。苦笑

  • 暴れられる人とそうでない人といる。
    自分の気持ち悪さを絶対的に人のせいにしてしまえて、そしてそれを誰よりも敏感に感じとって、騒いで、叫んで、吠えて、静かにさめざめと泣く。
    鬱陶しいなぁと思う。
    だからこそ。
    面白い。
    好きではないけど。。。

  • 若さは美しいけれども美しさは若さではないよ

  • 安野モヨコやジョージ朝倉の初期作品なんかは、まんまこのノリで、この人が原点なのだと思うと、大河の源泉に辿り着いたようなありがたさ?を感じた。
    かなり昔の作品だし、ストーリー自体に目新しさは感じない。
    作中のボンボンのモデルが明らかにオザケンで、オザケンファンとしては嬉しいような不快なような、複雑な気持ちです。

  • まさにエリカさま。きっと代わりはいくらでもいるんだね。所詮、肉だっていうことなんだけど、いい肉に見られたいもんな。

  •  雑だナァ、オイ。
     それが第一印象。
     りりこの精神状態を全編通してあらわしてる、ってんなら分からなくもないですけれど。
     ハチャメチャ。
     ぐちゃぐちゃ。
     醜い自分がイヤで全身の形成を繰り返したけれど、一度べつのモノをいれた箇所はメンテナンスが必要で日々劣化していく。
     その劣化が恐怖でしかなくて、肉体の劣化よりも精神の崩壊が先にきた、はなし。
     エグくて、救いがなく、女性として美と若さの執着……ドロドロとしたエゴイスティックな内容を読んでみたい人にお奨めします。

  • ん?

  • んー、「脂肪という名の服を着て」を先に読んでいたので、ワンパターン感が拭えず。

  • 何が言いたいんだー?

著者プロフィール

著者経歴 80〜'90年代を代表する女性マンガ家。既存の「少女マンガ」ではない、リアルなセックス描写80〜'90年代を代表する女性マンガ家。既存の「少女マンガ」ではない、リアルなセックス描写と巧みなセリフ回しで、愛や暴力、トレンド&カルチャーが描かれたマンガを生み出してきた先駆的存在。『ヘルタースケルター』で2003年文化メディア庁マンガ部門優秀賞、'04年手塚治虫文化賞・マンガ大賞受賞。主な作品に『pink』『ジオラマボーイ☆パノラマガール』『リバーズ・エッジ』『エンド・オブ・ザ・ワールド』など。


「2015年 『恋とはどういうものかしら?新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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