- Amazon.co.jp ・マンガ (177ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396764876
感想・レビュー・書評
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1巻だけとりあえず。
(どうやら完結しているようなので、そのうち全巻読む)
残した者の気持ちと、残された者の気持ち。
残した者が視えるようになってしまった、残された者を恋慕する青年。
設定はちょっとファンタジーなのに、
感情はリアルで、誰の気持ちも解る部分があって切ない。
花言葉もちょっと知ることができたりして、
私にはその部分も少し嬉しい。
4巻(最終巻)まで読了。(2013.4.5)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三角関係といっても、ただの三角関係じゃないのが好きなところ。
旦那の死を乗り越えている途中の店長が、生涯二番手でもいいなんて言ってくれる若い男の子の熱意に惹かれるのは仕方ない。
でもそんな自分をうまく許せない、なんだか行き違った恋愛。
かたや、相手が幽霊だと、簡単そうに聞こえるけど、
倒そうにも倒せないというのも(肉体的にはもう倒れてるし)なかなかハードな恋愛。
かたや、いろんなことを諦めて、命が尽きて、最愛のひとが暮らすのをすぐそばで見ながらなにもできないのも、辛い。
店長視点はもちろん、葉月くん視点で見るのもよし、島尾視点もよし。
結末が気になって、すぐ全巻読みたくなる。 -
花屋でアルバイトとして働く葉月(22)は、8個年上の店長六花さんに心を寄せていました。ある日彼女の家を訪れると、彼女の亡くなったはずの旦那さんに出むかえられて…?
男性2人(片方は幽霊!)と女性一人の切ない三角関係。六花さんの亡くなった旦那さん「島尾」は彼女のことが大好きで、成仏できずに傍で見守り続けています。でもその姿が見えるのは、奇しくも同じく六花さんに想いを寄せる葉月だけ。
見た目は今時のダルそうな若者ですが、「生涯二番手でもいい」と言い切る程六花さん一筋の葉月。対して島尾は王子様みたいなイケメンなのに粘着質で、葉月と六花さんの仲を妨害しようとする。(葉月にしか見えないので、彼に向って変顔をするくらいしかできないのですが)けん制し合う2人のやりとりが面白いのですが、実際に彼女を前にした三人の時のエピソードがわ~っと胸にささる。
風邪をひいて倒れた六花さんに、毛布一枚かけてあげられない島尾。
看病しながらも、意識がおぼろな彼女から「ありがとう島尾くん」と元旦那に間違えられる葉月。
葉月の想いを受け入れようとしながらも、島尾を忘れられない六花さん。
誰も幸せになれない…。
こういう何か強い思いにとらわれがんじがらめになって精神的に前に進めなくなってしまう人達のお話って読むのがしんどかったりするんですが、構図やモノローグがとても洗練されていて、切なく哀しく綺麗な作品になってます。主人公は葉月と思いきや、六花さんや島尾目線のモノローグも入ってきて、それが本当に相手を想う純粋な気持ちでいっぱいで、みんなが幸せになれればいいのにと願ってしまいます。 -
タイトル買い。
あらすじでもなく、絵でもなく、とにかくこの「夏雪ランデブー」というタイトルの響きと字面の素晴らしさに惚れて購入した。
花屋の店長さんとバイト君と店長さんの死んだ旦那さん(幽霊)の三角関係のお話です。
店長さんがあっちになびけばこっちが切ない。
こっちになびけばあっちが切ない。
読んでて何回「あああ、もう~~~」と思ったかわからない。
誰に感情移入していくかでこれから読み方変わるかもねー。
続きも買うよ! -
『低温一途青年×さっぱり未亡人×草食系執着霊』のキャッチフレーズに惹かれて思わず衝動買い。…おもしろい…。主人公が一目惚れした女性の家には彼女の死んだ旦那の霊が憑いていて恋路の邪魔をされ始めるってゆう非現実的なお話なんだけど、あっという間に世界感に引き込まれてすいすい読めて、どんどん先が気になる。全体的に低めなテンションがまた素敵。2巻も買いです☆
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故人への寂しい気持ちだけでなく、故人の気持ちも描いているのことで、切なさが立体的になり、物語のおもしろさが成立してきている。
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LINE漫画にて。
なんか感情移入しづらく、登場人物の感情も読めず。
暇つぶしに読む分にはいいが...という感じ。 -
繊細な美しい絵、丁寧に紡がれた台詞
漫画なんだけど小説のような、でも映画みたいにするすると流れていて、不思議な感覚でした。
綺麗なこの世界感に涙があふれました。
読み終えると花屋で花を買いたくなる。
(……BGMにはドビュッシーの月の光をお勧めします…)