& 1 (Feelコミックス)

  • 祥伝社
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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396765071

感想・レビュー・書評

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  • 自分の意見を言えずに
    ただ泣くような女の子は
    趣味じゃない。

  • 矢飼先生は、派遣を「使い捨て」と言うなど
    態度は悪いのだがどうも憎めない。
    よく言えばやんちゃに見える。

    テレビで取り上げられる病院は医師、看護師、患者まで。
    今でこそもう少し幅広くドラマなどにはなっているが
    昔は医者ばかりだったと思う。

    男と番いになる方が大事。
    でもはじめるなら今しかないと思った。
    手に職があってダブルワークをしようと思うだけで
    とても偉いと思う。
    自分も人に触られるのは嫌だが、
    仕事で自分から触る分には触れるから分かる気がする。
    顔見知りを呼んでテストで施術して
    何が足りないのか考える。
    割引くならまだしも金を取らないのは甘いと思うが
    日中は別の仕事をしているのだから
    開店準備に時間がかかるのは当たり前。
    家主のシロなら兎も角、何故茶沢にしかも口汚くうるさく言われなければいけないのか。

    矢飼先生がいつも左手をポケットに入れている理由。
    患者にしてみたら人生に一度あるかないかの悲劇でも
    医者にとっては数ある案件の一つ。
    それを表に出して欲しくは無いが、仕方ない事でもある。
    のしかかる終わりの見えない負担に思い余る気持ちは分かるが、だからといって病院に忍び込んで
    先生を刺すという発想が。
    ゆっくり絶望していく という言葉は重いし
    それほど追い詰められていたとは言え
    助けてくれた人を恨むようになるものなのだろうか。

    恋人と出掛けに些細な事で喧嘩をして
    事故に遭って自分の病院に担ぎ込まれ
    あまりの重篤さに助からない方がいいかもしれない
    と思ってしまう。
    しかも男と車に乗っていたという。
    あまりにも報われず、切り捨てることも出来ない。

    仕事に集中することでイライラが治まって
    少し元気ができる、というのは素敵だ。
    手を動かす、創り出す作業なことも良いのだと思う。
    完成が目に見えるのが良い。
    共感した。

  • 何かエロティックな女性漫画が読みたくて見つけたから読んだ。

    アルフォンス・ミュシャのような流麗で繊細な筆致、女の子の柔らかい身体の線、まつげや髮、男性の骨格へのフェティシズムを感じる描線など、随所で日本の浮世絵のような線の美を堪能することができる。

    言葉の寸止めも上手い。

    お互いが傷つきあいながらも惹かれてしまう、そしてお互いに溺れるようにしがみつくように深まっていく、危うい恋。
    こんな恋なら、非難されても、若さを無駄にしたと言われても、傷ついても、人生に一度は感電しちゃうのも良い。

    触れもせで、見つめるだけの恋もあり。

    医療職場の過酷な現場とその中にいる人々のメンタルを克明に描写しており、結構すごい。

    エロティック描写については、綺麗すぎるけれども、大変楽しめます。

    それにしても、最近オジ専ものが人気なのかしら… 若い娘とダブルスコアの白髪頭の恋愛ねぇ…
    まあ、三十路OLと年下くんの恋愛ものよりはマシだけど。

  • 無料アプリ。主人公の青木薫26歳。メディカルクラークとして働きネイルのお店を始めようとしているところから始まる。可愛いのに他の人に触られるのが嫌だからって理由で26年間彼氏はいない。これから恋愛的に関係してくるのは大学の後輩のシロちゃんと病院の変わり者の矢飼先生なのかな。今のところどちらもパッとしないけど。矢飼先生の刺された過去の話は、誰も悪くないこともあって切なくて重くて痛々しかった。あと彼女の件も。彼女は浮気してたってことかな。とりあえず薫にキスした後日の何であんなことしたんですかに対する答えの性欲ですってやつがすごいハッキリしててなんか好きだった。シロちゃんもわりと可愛いやつなのかな。これから読み続けることで、見方が変わるといいなぁ。大人の少女漫画って感じ。

  • 病院の事務とネイルサロンのダブルワークを始めた女の子の話。

    出てくる男が荒々しくて、痛々しくて怖い…
    どっちも魅力を感じられないのだけど、この2人から選ぶんですかね?
    もう少し続きを読んでみたい、とは思いました。

  • 主人公の目はちょっと気になる
    年代ドンピシャなせいか、えぐいわけではないが
    寄り添う系なので読むタイミングは考えないとかも

    作者さんは働く女の人、好きなのかなと感じる

  • どの男性も一癖ありそうで、これからどのように関わるのか楽しみ。
    主人公が26年間誰とも付き合ったことがない理由、それに対しての周りの反応、わかりすぎる。

  • 昼間は医療事務、夜はネイルサロンを開く女の子・薫の話。
    人当たりはよくある程度コミュ力があるけれど精神的に不安定。
    たぶん自分の中にある色々なものを他人に話すのは苦手(なように見えた)なところが共感できました。
    それにネイルという客がつくほどの得意なものがあるのは羨ましいな、って思いました。
    私もそれほどの熱意や得意分野欲しい。探していないだけ、熱意がないだけ、かもしれませんが。

    矢飼先生とシロちゃんが薫の恋愛の中心になっていく予感がします。
    私は断然シロちゃん。不器用だけれど紳士だしやさしい。
    ゆっくりな恋愛ができそうですし。

    おかざきさんの漫画は初めて読みましたが絵が奇麗で女の子が可愛い。
    薫みたいな長髪が似合いかつあのプロポーションが欲しい。

  • 全8巻。

  • 線が細いように見えて芯の強い女の子(あえて女の子と呼びたい。巻を追うごと“の子”がていく感覚)と、重いもの抱えたおじさんと、不器用でへたれな男の子(あえて以下略)と周囲と周囲。
    話の流れもキャラクターもすごい好みだった。
    が、自分がとても浅はかというかがきんちょなので、恋愛ものの結末は、好き同士がくっついって大団円ハッピーエンド!みたいなものでないと読み返せない。
    特に、この話は、ヒーローやヒロインたちが報われることをずっと祈りながら読んでいたから。最後の最後まで、二人が二人で幸せになることを期待しながらページを捲っていたから。
    だから、とても好きな漫画なのに、自分がもう少し大人になって、「これはこれでいい終わりなんだ」と納得できるようにならないと、読み返せない。果たしてそんな日は来るのか。

    みんなそれぞれ仕事に対して真摯で、そのために人生に息切れしちゃってるような人ばかりだったけど、感化されて自分も仕事や勉強がんばろうと思えるのが素敵だった。
    読みたい。読めない。でも好き。

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著者プロフィール

1967年長野生まれ。関西育ち。多摩美術大学卒業、博報堂制作局入社。デザイナー、CMプランナーの仕事に携わりながら漫画家デビュー。2000年、結婚を機に退社。現在3児の母。代表作に『渋谷区円山町』(集英社)、『サプリ』『&—アンド—』(ともに祥伝社)など。

「2012年 『だって、女子だもん!! 雨宮まみ対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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