午前3時の危険地帯 2 (Feelコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396765101

感想・レビュー・書評

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  • 黒ごまがたらこ
    白ごまが鮭

  • なんだかんだで送ってくれる宮下くんが優しい。
    無意識で不戦敗希望っていう言葉がなるほどなと思った。
    好きな人に彼女がいてホッとしてるたまちゃん、応援したくなる。

    真野さんがももちゃんたちが忙しくしてるの見ていて
    ずっとちょっと羨ましかったんだと思う、というのが
    大人だから弱音履かなかったけど、寂しかったんだろうなと。
    今まで散々約束を堂本さんにすっぽかされてきたのだろうし
    今自分も忙しくて会えない状況が
    ザマーミロとか思っちゃう気持ち、とてもよくわかる。

    早く帰りたい堂本さんの気持ちもわかるし
    あくまでアクシデントだけどこれはしんどいけれど
    イライラして周りに八つ当たりするくらいなら
    さっさと帰ってくれた方がマシだなとも思ってしまった。

    真野さんが、堂本さんが誕生日に一緒にいてくれなくて
    寂しいことにではなく
    淋しくなかったことに泣いてしまうのが印象的。
    「ひとりでも大丈夫かもしれない」と女の人が言うのは
    かなり末期だと思う。
    それを聞いた堂本さんが、とりあえず誕生日を祝おうとするものの、
    やはり堪えていないわけもないのが切ない。

    宮下くんはなんだか申し訳なくて帰れなくて
    必要もないのに残って手伝いをして、しかも
    たまちゃんが好きな人に怒鳴られる原因を作った
    ということもちゃんとわかっていて謝ってくれて
    良い人だなと思う。
    堂本さんに不意打ちで抱きつかれてしゃがみ込むたまちゃんの頭を
    撫でようとしてやめるところも好感が持てる。
    真っ赤になっているたまちゃんの目がとても色っぽくて
    本当に恋をしているんだな、という感じだ。

    堂本さんは、部下にセクハラしてしまったことにもなるので一生懸命謝るのは良いのだけれど、
    やましい気持ちはこれっぽっちもないと言われると
    たまちゃんとしては複雑だろうに、可哀想。

    色々思うことはあるけれど、
    「しょうがない。いてもたってもいられないんだから!」
    というたまちゃんのセリフにとても共感。
    好きになっちゃうと、どうしようもないのはわかる。

    ”ムリヤリ家に押しかける”とか”泣く”とか
    手持ちのカードはそんなのばっか
    こんなショボいのでどーやって戦えばいいんだろう
    なんでこんなことに煩わされてるんだろう。
    思わず最低なことを言って自問自答してしまうアキホちゃんも切ない。

    堂本さんが「彼氏かわいそうそんなあっさりされちゃうと」
    「逞しい女なんて正直萎える」と言い出すのが
    正直男って本当最悪と思ってしまった。ももちゃんが
    「さめざめしてたら仕事ほっぽり出して帰ってきてくれるんですかーっ!?
    淋しい淋しい言ってたら土日休んで会いに行かせてくれるんですかーっ
    女をたくましくさせるのは男でしょー!?
    守りきる度量もないクセにたくましくなるななんてっっ…
    都合よすぎるんじゃ あぁぁ」
    と言い返してくれてすっきりした。ほんとこれ。

    アキホちゃんが誤解しているという話のくだりで
    そんなことあるわけない、と言っていたら
    「なんでだよ!? お前は俺を好きになってもおかしくないだろ!」
    と言ってしまうのが宮下くんっぽい。
    宮下君が言うこともわからなくはないけれど、彼氏がいるのを知っていて
    勇猛果敢に自分から手を出したくせに
    自分に振り返ってくれたら萎えるというのはちょっとどうかなと。
    「またね」と言ってくれたアキホの言葉が嬉しかったのは本当だったはずなのに。
    正社員になりたくないという宮下にそんな甘い事言ってられないと諭す社員さんの薬指に指輪がはまっている描写がいい。

    宮下と付き合うことになったアキホが、
    それでももう前のように笑ってくれないことにしゅんとなるたまちゃん。
    ももちゃんが「付き合う前は他の女はライバルだけど、付き合ったら他の女は全部敵」と言うのが名言である。
    たまちゃんが悪気なく、「先輩と私は同僚だから大丈夫」と言って、ももちゃんが友達じゃないと言い切られて悲しんでいるのも可愛らしい。
    「彼氏の女友達って浮気相手より嫌」でたまちゃんが驚いているけれど、真実だなと思う。

    ベガスのポスターについて、お店の味を壊さないデザインについて話すたまちゃんの成長が素敵。
    生理痛でダウンするたまちゃんを輪嶋さんが心配しすぎて、研修のせいでストレスが溜まったと解釈して
    研修を終了させようとするのが、勝手だけれど優しくて微笑ましい。
    仕事で出会って、とても仲良くしてもらっても
    飽くまでも仕事の人で、仕事が終われば連絡も取らないのはよくあることだ。
    一歩進めて友達になれる関係はとても貴重だと思う。
    友達ではないにしろ、たまちゃんをおかえりと迎えてくれる堂本さんたち。
    ここが帰るところなんだというたまちゃん。
    しんみりさせておいて、否!のオチも笑った。

  • 私はいつも無意識で不戦敗希望
    どーせ私は土俵に上がれないんだし という無意識

    たまちゃんもアキホちゃんも、自分の感情の出し方は違うけど2人ともストレートで可愛い巻だった。

  • 無意識で不戦敗希望してきたたまこがいてもたってもいられず乗ったメリーゴーランド。堂本への恋心を知った宮下が「たまこ今のままじゃ絶対ムリだぞ」って声をかけた構図が青春してる。デザイン事務所の仕事の大変さを知って謝る場面もいいよね。

    アキホも不器用で可愛い。「タバコのがよかったもん…」の背中が語る切なさ。アキホの不協和音での田辺とのエピソードが最高に好き。
    「逃げ切ったところで人生そんなに面白くないって宮下くん」
    社員が言ったこの一言も刺さってくる。

    真野が泣いた理由が「堂本が来ないかと思ったのに淋しくなかったから」は、時間と変化の積み重ねを感じる言葉だった。
    「女をたくましくさせるのは男でしょ!守り切る度量もないクセにたくましくなるななんて都合よすぎるんじゃあ」
    ももこの魂の叫びは堂本の心へ届いたのだろうか。

  • たまちゃん、頑張ってほしいなぁ。
    って頑張ってるんだよな。

  • 真野さんの泣いてるところで一緒に泣いた。
    寂しくて寂しくてもう相手に期待しなくなっちゃうんですよね。
    すれ違い。

    描くの上手いなあ〜〜

  • 1巻より面白かったです!
    色んな展開があって一気に読める。
    1巻より強引な展開がないというか、自然な感じで読み進められました。
    サクサク読める。
    でも軽い訳ではない。

    たまちゃんの
    「いつでも無意識で不戦敗希望」
    ってモノローグが印象的。
    自分なんて、、と思ってるとき、敵わない理由があると挑んで痛い思いをする前に辞める言い訳が出来てほっとする感じ。
    ちょっと分かる、と思いました。
    自己防衛ですよね。

    ミヤの出番が増えて、話にも広がりが出てきた感じがします。
    今後ミヤは活躍しないのか。アキホと上手くいってる感じもしないけど、どうなるのかな?

  • 地味子が主役ってのがいいよね
    2巻の方が面白かったね

  • 真野さん。。。
    お似合いのカップルだったのに悲しいな

    アキホは何か憎めないな
    恋敵に黒い感情が湧いてきちゃうのは
    よくわかるし
    そんな自分がイヤだって感情もすごくわかる

    みんなうまくいけばいいのになー

  • 無法地帯よりも、いろんなキャラに共感できる。
    たくましいももちゃんのシーンが好き。堂本さんの言い分も解るけど、たくましくならないとやってらんないよね。

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