& 5 (Feelコミックス)

  • 祥伝社
4.06
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396765675

感想・レビュー・書評

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  • 好きな人に影響を及ぼしたい。
    シミをつけたい、傷つけることで印象づけたい。
    そういう感情が起こることもある。
    でもそれをぶつけられる薫が気の毒になってしまう。

    先生がオペで新人をリードする理由が、
    でしゃばるのではなくて、オペは毎回違うのだから
    まず萎縮しないように成功体験を積ませようとしている
    というのがなるほどと思った。
    確かにできるリズムと達成感が無いまま年月だけ経つと
    方向性を見失いがちだと思う。
    教えてもらえる立場の内に良い指導者に会うというのは
    運要素も強いと思うし、会えると会えないでは
    雲泥の差が出てしまう。本人の努力だけではどうにもできない。

    仕事のステップアップでもあり、先生を助けることもでき、
    目標を持ったことでネイルの方も気持ち的に張りが出たのに
    先生が喜んでくれていないように見えるのは傷つく。
    シロちゃんもぷいっとするだけではただただ感じが悪く思えるだけだ。
    ”涙をためたまま走ると苦しい”と思っている薫が切なかった。
    頑張っているのに空回りして、何もかもが間違っていたように考えてしまいそうだ。
    ”ひとりでやっていくために ひとりを辛いと思ったらだめだ”
    まだ何もしていないから、と言い聞かせているが
    相当頑張っている方だと思うのに。

    先生が『来ちゃった』をしてくれるところが
    ちょっと救われる。
    忙しいと思って遠慮していると「連絡してこい」と言われた覚え、自分にもあるので苦笑いしてしまった。
    キスが栞みたい、気持ちに印をつけて小さな達成感のようなもの、
    小さな死のようなという表現が
    ”私の不安はいつも自分の将来が見えないことで
    先生の辛さは終わりの景色が見えていることだったのだ”
    というモノローグと合わせて不穏だ。

    後輩はすべてを利用してシロちゃんを手に入れようとしていて、強いけれど怖い。
    シロちゃんは学生の頃のことが辛い記憶として残っているけれど
    もしあの時薫が退学する前に間に合っていても
    彼女はお金を受け取らなかっただろうと思う。
    悪い人ではないのだけれど、あまりに不器用で見ていて辛い恋の仕方だ。
    シロは単なる家主で、賃貸料はきっちり払っているのに
    店の運営方法にまで口を出せないはずで。
    それでも知り合いだから、薫は誠実に、引き続き貸して欲しいとお願いをする。

    矢飼先生の過去の話がまだ完全には見えてこない。
    今のところ、何故先生が諦めてしまって
    すべて背負っているのかがよくわからない。
    先生が一番の被害者に見えるのだが。
    破綻は前向きにあと少しと諦めずに追い込んだ結果
    というのは一理あるし、自分の体験のことを言っているのかもしれないが
    折角頑張っている時にこれを言われるのは辛い。

    温泉旅行中の電車内で、乗務員の人が
    「病気のことはわかりませんが電車のことならわかります」
    と答えているのがさらっと恰好良かった。プロだ。
    しかし協力して無償でドクターコールに答えて
    帰りは自分で面倒を見なければいけないのは
    仕方のないことかもしれないが気の毒すぎる。

    先日の諦める才能の話の後で、「あなたはよくやっているよ」を言ってもらえるのは泣ける。

    宮下先生が矢飼先生に会わずに辞めようとしていて、
    会ったら「これは君のせいではないですよ」と
    言わなくちゃいけなくなるからと言うのが本当に辛い。
    何も知らない薫が言う「先生を不自由にしているのは先生」という言葉、
    他ならぬ薫が言うからこそ先生にとっては救いになるのではないだろうか。
    過去を変えることはできないと一般には言うが、
    未来が過去を変える時というのはこんな時だ。

    手探りで頑張っているネイルで、サービスで塗ったネイルが良くて
    ここでやろうと思った、と言われたときの
    間違っていなかった、肯定されたみたいな気持ちになって救われる。

  • これ最後どうなるんだろう?ハッピーエンドがいいんだけど、温泉旅行の帰りのモノローグが過去形だったから、矢飼先生とは終わってしまうのかなってすごく不安な気持ちになってしまった。矢飼先生の恋人らしき人出てきたけど全然薫とは違うタイプっぽくてそこもつい不安になった。シロちゃんは相変わらず何もかもが下手すぎて。シロちゃんにはキュンとさせられないな。育は彼女ってわけではないよね。なんであんなに彼女感出せるんだろう。

  • 最高

  • 波乱の予感は外れた。
    嵐の前の静けさなのか?

  • ところどころに出てくる含蓄のある言葉。この作者の方はいつどこでどうやってその言葉や考えが出てくるんだろうか。

  • シロの彼女のいくさんが怖いです。でもこういう計算高さは女子ならばだれでも持っていそうですね。そして男子はそれに気づかない、と。。

  • 切ない~!

  • 最近の私的殿堂入り漫画♪
    社会人にすごーくオススメです(^_^)

    これ読むと、自分の仕事とやりたいことに対する努力を考えさせられます。
    薫の様に頑張れているのかと。
    頑張らなきゃなぁと。

  • ちょっと中だるみ・・・かな。今までのに比べてあんまりグッとくるところがなかった。

  • 扉絵の描きこみがものすごい! トリハダもの!

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著者プロフィール

1967年長野生まれ。関西育ち。多摩美術大学卒業、博報堂制作局入社。デザイナー、CMプランナーの仕事に携わりながら漫画家デビュー。2000年、結婚を機に退社。現在3児の母。代表作に『渋谷区円山町』(集英社)、『サプリ』『&—アンド—』(ともに祥伝社)など。

「2012年 『だって、女子だもん!! 雨宮まみ対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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