めめんと森 (フィールコミックス) (Feelコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 469
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396765934

感想・レビュー・書評

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  • 本日読了。

    美しい装丁。

    不在と喪失からの再生のお話。

    一巻読みきりなのに、
    脇役まで丁寧に描きこまれているキャラクター。
    (後半の葬儀の場面、祖父の死に立ち会う男の子と
    めめの表情やこころの動きまでも、
    繊細に描かれていて、すごーく感動。)

    それなりに働いて、それなりに誰かと一緒にいるのに、
    世界はいつも冷たくくすんでいて、
    ただ肉体的な痛みと擬似的な死だけが、
    生に実感をもたらしている、そんな日常を重ねるめめ。
    実は現実でも決して珍しい存在ではないだろう。
    そして、そんなメンタリティーを持つ者は、
    他人の別れに立会い、
    誰かの痛みを癒すことで、
    自らの存在の承認を図ろうとするものだろうか。

    とにかく絵もお話も大好き。

  • 森に消えた兄。
    映画『ピクニックアトハンギングロック』で消えた少女達のように戻ってこなかった者のことを残された者はずっと思い続ける。神隠しに遭うのかふらりと此岸に旅立ったのかは大事なことではなくそれは向こう側に行った者たちの物語だから。
    僕らは、めめも戻ってきた彼女たちもこちら側の彼岸にいて思う。残された者にできるのは想いをはすということぐらいと日々の中で少しずつ変わり続ける事柄になんとか対応して生きていくということだけだろう。

    ふみふみこ作品にあるセンチメンタルと交ざり合う性的なものとテンポよく、しかし重点はきちんと描く作風は生と死の狭間にある日常を浮かび上がらせている。
    と書いてみたけど面白かったといいたいだけ。一巻でコンパクトにまとまってるのも読了感としていい。

  • お兄ちゃんはいずこへ…

  • すごく普通なのに実はマニアックでエロティックで素敵。

  • 紙谷研究所、つながりで。葬儀社バイト一か月め。殺すぞ、が口癖の先輩に恋をしました。と帯にあり。人はみな死ぬ、その当たり前のことがおれを安心させる。ふいに出て行き二度と帰ってこなかった兄、普通がなんだかわからなくなって自殺未遂した元妻。身近な者から来る喪失感。埋まらないけど、それでも、一緒にいたい気持ちをぶつけ、それにこたえ、と。

  • 女の穴 映画化! というタイミングで、いかにも映画化されそうな作品!
    しかしなんでまた女の人って、ギザギザの歯の男が好きなの。

  • ふみふみこさんの描く柔らかな女性が好きです。
    その柔らかな皮膚の下にあるものが、とても好きです。

  • 特におおきな盛り上がりとかないけどなんか刺さる。ふみこ先生の作品ほんと好き。葬儀屋で働く2人の話だから生と死を常に感じる作品だった

  • 好き

  • 首をしめられたときに生を感じ、好きなひとに殺されたい願望のあるめめがそこから脱する話 案外ふわっとしてたかな 「お兄ちゃん」が森に消えた理由がわたしにはいまいち分からなかったせいかもしれない

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著者プロフィール

「COMICリュウ」2011年3月号掲載『女の穴』でストーリーマンガデビュー。2011年9月に刊行された処女コミックス『女の穴』は各方面で反響を呼び、2014年に実写映画化された。「COMICリュウ」2012年5月号より『ぼくらのへんたい』連載開始。コミックス全10巻のヒット作となる。『ふつうのおんなのこにもどりたい』は【COMICリュウWEB】にて2021年3月より連載開始。現在も好評連載中。

「2023年 『ふつうのおんなのこにもどりたい(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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