鼻下長紳士回顧録 上 (フィールコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396766566

作品紹介・あらすじ

8年ぶりの新作ストーリー!!
これぞ安野モヨコ!

舞台は20世紀初頭のパリ。
変態が集う娼館で、
生きるために交(まぐ)わい、殴り、書く。

「他の女のとこに行かれるくらいなら
お金を払った方がまし」

それが、“ヒモを待たせている娼婦 (あたし)”のルール——。

豪華仕様の特装版も同時発売!!

感想・レビュー・書評

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  • 公認の娼館で働く女性の、生きるための交わいの物語。明るさと生きるための泥くささ、さすが安野モヨコ先生です。
    表紙だけでも、面白さが伝わって来ます。

  • 女性の美しさ。男の溢れ出す欲望。
    名言出まくりの全身ビリビリ漫画。
    
    舞台は20世紀初頭のパリ。
    
    変態達が集う娼館
    "メゾン・クローズ「夜の卵」"
    
    「変態とは」
    目を閉じて
    花瓶の形を両手で確かめるように
    自分の欲望の輪郭をなぞり
    その正確な形をつきとめた人達のことで、、
    (1巻 CHAPTER1)
    
    ページをめくるたびに吹き荒れる名言の数々。
    そして、、 安野モヨコ先生のステキな絵に
    引き込まれていきます。
    
    「本当の変態とは
    名付けることのできない
    欲望を抱えた人間のことを言うんだ」と、、
    
    あっぱれです。
    ここまでいくとカッコ良さすら感じられる。
    
    そこに終わりは無い、、
    欲望の為の物語は完結しないのだと、、
    
    何が現実で。
    何が妄想なのかは誰にも分からない。
    
    「この世の大抵のことはそういうプレイだって思えばしのげる」
    
    主人公のこの一言にしびれた。惚れた。
    
    あらためて、安野モヨコ先生の凄さを実感。

  • シュガシュガルーンから安野さん大好き!
    安野さんが描く目やまつ毛、レースが本当に素敵
    今回は娼館や娼婦の話だけどどこか上品で時々おとぎ話みたいな所があってさすがだと思った

  • 艶めかしくて切ない

  • 2015年に出てました、、、

    祥伝社のPR
    これぞ安野モヨコ!!
    8年ぶりの新作ストーリー!!

    舞台は20世紀初頭のパリ。
    変態が集う娼館で、生きるために交(まぐ)わい、殴り、書く

    「他の女のとこに行かれるくらいならお金を払った方がまし」
    それが、“ヒモを待たせている娼婦(あたし)”のルール――。
    http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396766566

  • 20世紀初頭とおぼしきパリの娼館に出入りする様々な男女をめぐる物語。
    まるで文学作品のような格調高さ。
    学園青春もの、ラブコメ、児童向けファンタジー、男勝りに働く女性のお仕事もの等々、非常に幅広い作品を描く作者の範囲がさらに大きく広がったことに驚嘆した。
    まだ、下巻が出てないようだが一日も早い出版を望む。
    あと、本書とは全く別作品だが「監督不行届」も続巻でないかしら・・・。

  • 美しいイラストで描かれた、人間の深く歪んだ欲望の世界に引き込まれた。
    この漫画に出てくる「変態」たちは、皆屈折していて気持ちが悪くて、でも可笑しみがある。そしてどこか悲しくて、読んでいると愛おしささえ湧いてくる。
    艶やかで華やかな娼婦たちもまた、笑っていてもどこか悲しくて、胸がキュッとなる。一般的に見てどんなに酷いことをしていても、彼女たちは情の深い、優しい、可愛らしい女の子たちなんだと感じる。
    皆どこにでもいる、普通の人たち。ただ欲望に勝てなかったり、正直だったりするだけ。
    欲望について考えさせられた。

    それにしても、どうしてこの方の描く女性は皆、こんなに艶めかしく色っぽいんだろう。肉感的で生っぽさがある。
    女性たちが魅力的だから、生々しいストーリーでも美しかった。

  • 2016/8/17購入
    2021/11/15読了

  • またこういうやつか…

  • 変態とは何かを感じることの出来る作品でした。下品と上品の間を行ったり来たりしている感じがたまらないなと感じます。そしてこの作品から漂う息苦しいこの密度の濃い感情がなんとも言えませんし、女も男も快楽という名の底なし沼にズブズブと浸かりまくってるなと感じました。ある男は、女をテーブルに見立て食事をしたり、またある男は清純なことりになって女達から純潔を奪われたりと。屈折した性癖の人物達も多数登場しますが特に棺桶野郎の最後の葬儀は、ネジ曲がってるなーと感じました。

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著者プロフィール

3月26日生まれ。おひつじ座のO型。東京都出身。
1989年、別冊少女フレンド増刊「Juliet」より『まったくイカしたやつらだぜ』でデビュー。
代表作は『シュガシュガルーン』『ハッピー・マニア』『さくらん』『働きマン』『オチビサン』など多数。
『シュガシュガルーン』で第29回講談社漫画賞受賞。

「2020年 『シュガシュガルーン 新装版(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安野モヨコの作品

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