地獄のガールフレンド 2 (フィールコミックスFCswing)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 250
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396766689

作品紹介・あらすじ

一軒家をシェアして暮らす女3人。
最近は、バツ1シングルマザー・加南(かな)さんと
整体師の石原先生が急接近♥
当然恋バナに花が咲くけれど
世間の“母は恋するな”圧力、
若い男子の“かわいがられ”願望、
彼氏いない側の“ちょいヤな感情”の正体、
……と大人のラブは一筋縄ではいきません!
男がいようがいるまいが
世間の激流でもみくちゃの女達に捧ぐ、
デトックス同居物語第2巻!

感想・レビュー・書評

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  • 女も妙齢に差し掛かると否応なしに自分の中の「おっさん」を年下男子の存在によって自覚させられるという現象を視覚化した偉業を称えたい2巻

    どんなにエイジングケアを入念に行っている女子でも30過ぎれば色々劣化してくるのは自明の理

    30超えて分かる
    20歳そこそこなんて男子も女子も似たよーなもんだ

    肌の質感とか瑞々しさ、初々しさー

    鳥飼さんはそれを襟ぐりから覗くうなじで表現したけど、その感じは実によくわかる

    彼ら(若い男)の前でまざまざと自覚させられる私達の「老い」
    対象の(若い)男子からいくら「かわいい」と言われたとて、そんなツルピカな生き物の前では色々衰えてる自分の身体とかなんだとか、そうした諸々が容易に白日の元にさらされてしまう。

    男子でそれなら同世代の女子の溌剌さなんて到底叶うべくもなし、故に向けられる好意につい自問自答してしまう心境も痛い程よく分かる

    歳を取ることでいつか気付く

    「かわいい」と男性から寵愛されていた筈の「女子」という私たちの器は、いつの間にか「オンナ」という容れ物になり変わっている事を

    日々のアレコレで身も心も摩耗した妙齢の肉体に年下男子のキラキラ具合はあまりにまばゆく目を開けることすらままならない
    そして疲労感の中彼らの姿を目を細めて見、思うのだ
    諦観と憧憬を込めて

    かつて男性が私達をそうして見たように

    「ああ…
    かわいいな…」


    と(合掌)

  • 三人の言ってることがほんとリアルでスカッとする。
    加南と石原先生が、付き合いだした!
    石原先生、女子力高い男子。
    ほんとに最近の子って感じする。

    年上とか子持ちとかで引け目を感じてた加南だけど、なんだかんだ丸く収まってよかった。

    次は悠里の話がメインになるのかな?

  • 年下の可愛い男の子を彼女みたいに眺めるのが
    満足感があるし
    男の子サイドもかわいい彼女みたいにちやほやされるのが
    気持ち良いのかも、というのは面白いし
    なんだかわかる話だ。

    シングルマザーだからってお母さんを続けつつ
    子供以外の人を好きになったっていいと思う。
    お母さんだってひとりの女性なのだし。
    折角恋に発展したのに、
    「子供いるのに彼氏とかつくってすいません」
    「若い男のコにつきあってもらっちゃって すいません」
    って思いながら付き合うのは辛いけれど
    世間を一切気にしないのは特に社会人になってしまうとどうしても無理だ。
    男が年上なのは羨ましがられるのに
    女が年上だとこき下ろされる。

    石原くんが
    「線を引いているのは加南さんだ」というのも真実だし
    彼の目線からしたらそうやって思われているのは辛いと思う。
    「自分より小さくて滑稽だからじゃなくて
    真剣に その役目に 向きあってる ところが超 かっこいい」
    と見て貰えるのは嬉しい。

    女の友情って本当に、大体恋愛や結婚でばらばらになる。
    肩叩いてくれるだけでも有り難いけれど
    崖から落ちそうなときはそれだけだと困るけど。笑

  • オイオイ大丈夫?母たち無趣味すぎでしょ…
    と心底心配したハズなのに

  • そんなに自分を悪く思わなくてもって思うけど、その気持ちを彼が受け止めてくれたら嬉しいんだよね。そうやって分かりあっていくのかもしれない。

  • 女心を素直に表現されていて
    気持ち良かった!
    ユーモア溢れる作品です

  • P23
    「悠里さん、顔立ち変えるために
    メイクしてるようじゃ、まだひよっ子だよ。
    大人は…、大人の女は…
    少しでも健康ぶるために化粧するのよ。
    しないといちいち聞かれるよね
    『今日体調悪い?』とか…
    『疲れてない?』もある…
    あー超ヘコむそれ…」

    「ゴ…ゴメンなさい…」

    「んーん、全然へいき
    だっていつか悠里さんも知る日がくるから」

    へー、初めて知った。
    勉強になるわ~

    「オトコも最早
    スイッチ押す役から降りたいんスよ。
    勇気というよりはむしろ
    お願いするのはもう飽きたというか。
    フツーに経験ある女性だと
    そこは期待されちゃうじゃないですか。
    お願いしてきたからには
    喜ばしてくれるんでしょうという…」

  • グロい。ベクトル違えど自尊心に振り回されてる女3人、同居なんかできるかっ!というファンタジー設定、エグい。一番共感したのは「スイッチ押す役から降りたい」のセリフ。女子じゃなくても読んで損はない。

  • 僕は男なので生理のネタは今一分からなかったんですが、フィールヤング読んでる読者の方はかなり共感されたんじゃないかな?と感じました。加南さんがとにかく可愛い、自分は31だから...息子がいるから...と1歩引いてしまう加南さんが愛おしくしゃあなかったです。後、小2で初めてお母さんと見た映画が千と千尋の物語って聞いて身震いした。というセリフに笑いました。

  • なかなか興味深い視点を与えてくれます。

    《メモ》
    「まあ〜正味、オトコも最早、スイッチ押す役から降りたいんスよ」
    (それはつまり最後の一線を越える勇気が...)
    「勇気というよりはむしろ、お願いするのはもう飽きたというか」


    「彼女を見るようなまなざしで、男の子を眺めるのって、すっごい安定感つーか、変な満足感あるなって」
    「男の子も「かわいい彼女」みたいにちやほやされるのが、ホントはすごーく気持ちいいのでは...」

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著者プロフィール

1981年生まれ、漫画家。2004年デビュー。主な作品に、『先生の白い嘘』(講談社)、『地獄のガールフレンド』(祥伝社)など。「ダ・ヴィンチ」で『マンダリン・ジプシーキャットの籠城』、「週刊SPA!」で『ロマンス暴風域』を連載中。ツイッターはこちら→@torikaiakane

「2018年 『漫画みたいな恋ください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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