- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396766986
作品紹介・あらすじ
いつか、この日々を忘れたとしても、魔法の言葉が私を生かし続ける。
「プリンセスメゾン」の著者が描く、地方都市に生きる女子高生達の切なくも可愛い青春群像劇。
太眉に悩む寝ぼすけな女子高生・がんちゃんは、幼馴染みの高遠(たかとお)君に密やかな恋をしている。
しかし、彼からほかの女子への恋心を仄めかされて……。
「素直になったら恥かくだけや
私は鋼鉄のバリアで自分の心を守るんや」
地味で平凡な女子達にとって、人生はかくも厳しきもの。
けれど時に、友人の言葉が生涯を照らす魔法に変わることもある。
苦味も優しさも抱き込んだ目映い青春を描く傑作連作集。
感想・レビュー・書評
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地方の女子高生たちを描いた、連作短編集。ある意味ありふれているけど、かけがえのない十代の日常を、こんなに丁寧に愛おしく描くんだと心が震えた。
妙に自意識過剰だったり、容姿にコンプレックスを感じて思うようにおしゃれできなかったり、だからこそ恋心を封じ込めてしまったり。さえない自分の高校時代の思い出とも重なる、泣き笑いの繰り返しが懐かしい。
印象に残る台詞が随所に現れ、その都度グッとくる。大人の自分でさえ救われる言葉がたくさんあり、読んでいて涙が出そうになった。大人は勿論、十代にも是非読んで欲しいな。 -
『プリンセスメゾン』池辺葵さんの短編連作。
決して「特別」ではないように見える女子高校生たちの、
やはり「特別」としか言えないような、青春の日々。
みんな、いろんな事情や想いを抱えながら、
その人だけのそのときだけを一所懸命生きていて、
そこにはやはり、その人だけの輝きがある。
各エピソードの主人公たちは別々だけれど、
その日々は確実に誰かとつながっていて、
ふとしたことに励まされ、少し傷ついたりもする…。
ちょっとしたことばがとても胸を揺さぶる、
優しくて温かくて、少し切ない作品です。 -
頑張っている人を笑わない。
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表紙の絵がすばらしい。校内カースト上位にいるであろう者をあっさりモブにする見事なお手前。現代版「櫻の園」共学版「笑う大天使」 。つまり、いま読むべき。
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すごくいい……池辺先生の台詞って考え抜かれて洗練されててそれでいて暖かさがあふれてるから好き……。
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池辺葵さんの作品『雑草たちよ 大志を抱け(2017)』を読了。
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めっちゃいい。可愛い話。
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べそべそ泣いた。湿っぽく描かずに、あくまで軽やかなのがイイ。