ハウアーユー? (フィールコミックス)

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著者 : 山本美希
  • 祥伝社 (2014年9月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396782054

ハウアーユー? (フィールコミックス)の感想・レビュー・書評

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  • 「すごかったです」と思わず言葉にした。

    鎌倉の長谷にある、馴染みのカフェが2ヶ月の夏季休業を終えてオープンした翌日。雨の中を久しぶりに訪れて、ふと手にしたのがこの本だった。漫画。しかし何やら奥深そうなのが気になった。

    美しい花たちの彩る庭。そんな家に暮らす、美しい外国人の奥さん。ある日、夫が突然いなくなる。そこからの転落劇。周囲の人たちの反応。冷たさや優しさ。それらをみていると、転落なる現象につながるさまざまな事象がただ日常として漂う姿に唖然とする。ただ、生きているだけ。何か大切なものを守ろうとしながら、ただ生きているだけの重なりが、感動でもあり、おぞましさとしても現れる。

    その現実的描写に、圧倒される思いがした。

    「すごかったです」の感想を受けて、店主はひとこと「えぐいでしょ?」といった。「ここにあるのは、だいたい、えぐい本なんです」。本棚を見渡し、確かにそうかもしれないなと思った。

    「えぐい」というのは、むごたらしいとか、残酷な、という意味合いではない。容赦のない事実、といったようなことではないかと思う。そこには、現実を美化しようという浪費はない。こうです。だから?と、ただ淡々と事実をつきつけてくる。決して道徳者という姿勢をとらない作者が。

    そういう「えぐさ」を持った言葉を綴れるひとに、私は憧れる。かっこいいと思う。

    なんとなく、の美しさ、ごまかしを超えて。ただ、現実をみることができたなら。

    いま、私のこころにあるのは、そんな気持ちだ。

  • 旦那が蒸発して取り残された外国人妻とひとり娘。娘は思春期のため、隣家の少女がなにかと奥さんと関わる。よかれと思ってしたことが逆効果だったり、なにげないことが重要だったりする。激動の日々だったはずなのに、少女の記憶はあやふや、というのがリアル。

  • 読後に残る余韻。知ってはいるが、知らないふりをしてきたことを思い出させられ、気まずくも、どこか安堵感も覚える。この作品にしかない力がある。

  • 感想がうまく言葉にならない。


    夫が失踪して壊れてしまったリサ。母であるリサから目を背けるニナ。リサが大好きな、罪作りなツミちゃん。

    「好き」という感情は難しすぎる。

  • 線が好き。常套句に潜む日常の裏側。歯車が狂うこと、受け容れること。

  • 圧倒的な面白さ。
    もっとも好きな作家になる予感。
    岡崎京子さん復活、いや、継承者としてそれ以上のお仕事をしてくださることを期待しています!!

  • しんぞうがいたい。つみちゃんと隣のおうちの外国人の奥さん。友情と罪。構成がすごくすき。

  • 夫に失踪された外国人妻と隣に住む少女の交流の話。作者の計算された尽くした表現技法と少しずつずれていく優しさの交錯、その展開のうまさに引き込まれました。

  • 巻末の解説がとても面白いです。作者が表現や描写にここまで意図を含んで描いてるのかと驚かされた。

  • ちょっと今までマンガで味わったことないくらいの感動。
    映画のようなマンガ。

    あとがきでマンガの表現について詳しく解説がされていて、ここまで描き方にこだわっていたのか…と二度感動。
    マンガでできることってまだまだたくさんあるんだな。素晴らしい。

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