ことばのともしび

著者 :
  • 新教出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784400521457

作品紹介・あらすじ

配偶者との死別、幼い2人の子どもを抱えながらの絵本編集者としての活躍、息子の難病と障害、貧しかった彫刻家の父、若くして逝った友、そして震災後にたちあげた「3・11絵本プロジェクトいわて」のことなど、人生の様々な試練と出会いと恵みを、美しい言葉で綴った待望のエッセイ集。<br>自らの人生を引き受け、前向きに生きていくことへの、励ましに満ちたメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  • すえもりブックス代表、元IBBYの国際理事 
    「3.11絵本プロジェクトいわて」

    キリスト教徒でもあるすえもりさんの美しく力強い珠玉のエッセイ集

    P14「求めなさい~」
    ここは「神は乗り越えられない試練・・・」ではなく、「求めなさい~」なのだという潔さ。

    P16自分に厳しいは、自分を大切にしているということで、、つまり神さまに作られた自分を大切にして、自分を受け入れ、自分のあるべき姿に近づこうとすること。

    P17年をとることのすばらしさの一つはいろいろな経験が特に苦しく悲しい経験が、結局は自分を育ててきたという実感を持てることではないかと思います。

    P19働く喜び~喜びをもって人のために働きなさい マルタ

    P20楽観主義 あなたがもしベストを尽くしたのなら、どのような結果になってもがっかりしてはいけません

    P24チャンスを生かすとき・・・雄々しく勇敢に振舞いなさい

    P32あなたにゆだねられているよいものをわたしたちの内に住まわれる精霊によって守りなさいテモテへの手紙2 1-14

    P37喜ぶ人とともに喜び、泣く人とともに泣け。たがいに心を一つにせよ」ローマの信徒への手紙12-15

    P38http://dogaeigo.blog118.fc2.com/blog-entry-5.html

    P60ジョン・プロヒューモ
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A2

    P67ペギー・リー
    http://www.amazon.co.jp/%E8%B2%9D%E3%81%8C%E3%82%89-%E3%83%9A%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC/dp/B00008K765

    P69謙虚な心
    大きな恩恵の前で自分の小ささを知ること
    ~自分の手柄などではなく、ただそこに居合わせただけ~

    P77友情のためのレシピ「紙屋悦子の青春」
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%99%E5%B1%8B%E6%82%A6%E5%AD%90%E3%81%AE%E9%9D%92%E6%98%A5

    P82美しいもの
    「人生ほど、生きる疲れをいやしてくれるものはない」ウンベルト・サバ

    本「聖人地獄へ行く」


    P88渡邊 二郎
    「自分に与えられた運命を受け入れることが人間にとっての幸せである」

    P110
    天に一人を増しぬ

    家には一人を減じたり、
    楽しき団居(まどい)は破れたり
    愛する顔平常(いつも)の席に見えぬぞ悲しき
    さばれ天に一人を増しぬ
    清められ救われ全うせられしもの一人を
    byS・G・ストック

    P136ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
    http://fr.wikipedia.org/wiki/Saint_Joseph_charpentier

    P140プラス思考
    私は子どもの本の仕事をしています。それは、たぶんプラス思考が好きだからです。子どもに与える本は、子どもたちが人生というものを、どんなことがあっても「生きるに値するものだ」と思ってくれるようなものでなくてはなりません。
    ですから、子どもに本を読んでやりながら、慰められたり励まされたりするのは実は大人の方だというのは、よくあることなのです。
    どんなに辛いことに出会っても生きていこうとすることができるのは、その人の中にプラス思考があるからです。そしておそらく、それこそが信仰というものではないでしょうか。
    子どもだろうが、大人だろうが、誰もがさまざまな局面で出会う困難には必ず意味があると信じることができるならば、それは将来きっと何かすばらしいものが芽をだすための種になるでしょう。子どもに面白おかしいことばかり与えようとしていたのでは、その子が実際に何か困難に出会ったときに、お手本にすべきお話がありません。
    小さい子どもには難しすぎるのでは?と心配したりせずに、相手が小さい子どもであればあるほど、勇敢な少女の話とか、誠実な少年の話とか、子どもにプラス思考の種を植え付けることのできるお話をしてやりたいものです。それは、その子が百歳になっても生きる力であり続けるでしょう。

    本『100歳の美しい脳 アルツハイマー病解明に手をさしのべた修道女たち』

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著者プロフィール

1941年彫刻家の父・舟越保武、母・道子の長女として東京に生まれる。彫刻家・詩人の高村光太郎により「千枝子」と名付けられる。 4歳から10歳まで父の郷里・盛岡で過ごす。慶応義塾大学卒業後、絵本の出版社に入社。8年間、主に海外への版権販売を担当する。「夢であいましょう」などの音楽番組で知られる NHKディレクターと結婚、2児の母となるが、夫の突然死のあと、ジー・シー・プレスで絵本出版を手がける。最初に出した本のうちの1冊『あさ One morning』がボローニャ国際児童図書展グランプリを受賞、ニューヨーク・タイムズ年間最優秀絵本に選ばれる。その他、M.B.ゴフスタインなど国内外の絵本を出版。1988年、 すえもりブックスを立ち上げ、独立。まど・みちおの詩を美智子さまが選・英訳された『どうぶつたち THE ANIMALS』やご講演をまとめた『橋をかける―子供時代の読書の思い出』など、話題作を次々に出版。1995年、古くからの友人と再婚。2002年から2006年まで国際児童図書評議会(IBBY)の国際理事をつとめ、2014年には名誉会員に選ばれる。2010年、岩手県に移住。2011年から10年間、「3.11 絵本プロジェクトいわて」の代表を務めた。2023年、市原湖畔美術館で「末盛千枝子と舟越家の人々―絵本が生まれるとき―」展開催。
主な著書に『人生に大切なことはすべて絵本から教わった1、2』(現代企画室)、『ことばのともしび』(新教出版社)、 『小さな幸せをひとつひとつ数える』(PHP研究所)、 『「私」を受け容れて生きる』(新潮社)、『根っこと翼・皇后美智子さまという存在の輝き』(新潮社)などがある。

「2023年 『出会いの痕跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

末盛千枝子の作品

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