ワルキューレ―ニーベルンゲンの指環2 (ニーベルンゲンの指環 2)

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制作 : アーサー・ラッカム  高橋 康也 
  • 新書館 (1984年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403030123

ワルキューレ―ニーベルンゲンの指環2 (ニーベルンゲンの指環 2)の感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。

    ジークムントとジークリンデの濃厚なまでに愛を語る第一幕。
    『ワルキューレ』における運命の対立ともいうべきか、第二幕のヴォーダンとフリッカ、ジークムントとブリュンヒルデの対話。
    ヴォーダンとフリッカが、掟に縛られ息苦しさを感じるが、続くジークムントとブリュンヒルデの会話は運命に抗う自由の人の宣言のようで、前者とのギャップも相まって力強く感じられる。

    前夜『ラインの黄金』において、権力が人の心を捉え愛が戯れに失われるが、今度は様々な形の愛が呼応する。
    それは決して、神々と人を惑わすものではない。

    ジークムントとジークリンデの愛に感銘を受けたブリュンヒルデは、ヴォーダンの命令に背きブリュンヒルデを助ける。
    ヴォーダンに背いたブリュンヒルデに驚き、ヴォーダンに背く事を恐れながらブリュンヒルデを庇い、慈悲と赦しを乞うワルキューレ達。

    権力や掟という制度にがんじがらめになった者――ある意味、“指環”の囚われと同義であるもの――を破戒するのはあらゆる形の「愛」であることが仄めかされる。
    それはまだ、布石に過ぎない。

    翻訳者によるあとがき、「『ワルキューレ』における近親相姦の構造」は興味深い。

    新国立劇場 2016/2017シーズン『ワルキューレ』
    http://www.nntt.jac.go.jp/opera/walkure/
    上演に伴い、復習がてら読了。

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