スクリプトドクターの脚本教室・初級篇

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著者 : 三宅隆太
  • 新書館 (2015年6月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403120244

スクリプトドクターの脚本教室・初級篇の感想・レビュー・書評

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  • めっちゃ面白かった。脚本を書く予定はありませんが(笑)、あちこち創作全般に対してタメになる情報がいっぱいでした。新しい視点が増えた感じ。単純に映画観るのが好きな人も、脚本の考え方などなどが見えてきて、また違った楽しみ方が増えるんじゃないかな。
    物語を創り出す全ての人に向けた指南書です。

  • あなたならではの経験からくる想いや感情の動きを理解したら、今度はシナリオの主人公に仮託し、彼や彼女を限界まで追い込んでみて下さい

    他者認識(キャラクター)だけを辿ろうとせず、自己認識(パーソナリティ)に着目することで、新たな展開を生み出せたり、人物が隠し持っていた要素を発見しやすくなる

    殻を破る瞬間

    殻を作るのは、「未精算の過去」

    社会的な仮面と未精算の過去

    殻を破れるのは自分自身

    中心軌道

    抽象化 設定の具体性やキャラクターの固有性をはぎとって芯の部分のみを抜き出していく

    主人公と敵対者、あるいは環境などの関係性をX.Y.Zの3つに絞る 

    旅人の鞄

    逆バコ起こしで構成力を身につける

  •  同一構造の引用や再利用はハリウッドでは昔から繰り返されてきたアプローチです。いえ、ハリウッドに限ったことではありません。日本でも繰り返されています。プロなら大なり小なり皆やっていることですし、ぼくも授業で生徒たちに勧めています。
     ところが、一部のアマチュア作家は、この「過去作品からの引用」を極端に嫌う傾向があります。「世界で初めての、誰も書いたことがない物語を書いてやる!」と息巻いたり、「安易な方法は取りたくない!」と力むのはいいんですが、そこにはいくつかの誤解があるように感じます。
     そもそも「構造」と「物語」はイコールではありません。まったく別のものです。構造を引用したからといって同じ物語になるとは限りませんし、構造を引用した程度で、そう簡単に同党の面白い脚本が書けると思ったら大間違いです。

  • かなり良かった。他のHowto本とは毛色が違う感じ。

  • 私は、パワーポイントでスライドを作成する機会がよくあります。スライドを作っていくうちに、「スライドの作成は、本来はストーリーが重要だな。」と思い、ストーリーの展開手法を勉強したいと考え本書を読みました。ですから脚本家を目指している、スクリプトドクター(※脚本のお医者さんのことです。)を目指しているわけではありません。
    本書は、大きく2つのパートに分かれています。

    1つ目は、第1章から第4章までで「より良い脚本を書くための考え方や方法」が載っています。著者はこれまでのシナリオ学校での講師経験をもとに、「良い脚本家として必要な資質は何か。」を丁寧に説明しています。また心理カウンセラーの資格を持っていることから、心理的にアプローチする脚本の書き方も指南しています。その内容が、私にとってはとても面白かったです。以下は引用として例を挙げます。

    自分の「ものさし」で世界や他者を測っている、という「事実」を認めてください。
    よく「性格は生まれつきのものだから、変えられない」というひとがいますが、あれは間違いです。「性格」は生まれつき備わっているのではなく、ひとが成長してゆく過程で培われてゆく単なる「思考パターン」の「集合体」でしかありません。したがって、多少の工夫と努力は必要ですが、「性格を変えること」は充分可能なのです。

    など、こうした心理的アプローチが一般人の私にも当てはめられて、とても面白かったです。

    そして2つ目は、第5章と第6章に「スクリプトドクターの仕事術」として、著者の仕事術が紹介されています。こちらはスクリプトドクターを目指す方に参考になる内容でした。冒頭にも書きましたが、私は脚本家にもスクリプトドクターにもなるつもりはございませんので、ここはほとんど飛ばし読みをしました。

    前半部分だけで充分に面白かったのですが、当初の目的「ストーリーの展開」については、この本では多くを知ることはできませんでした。参考になるところは多少ありましたが、脚本とプレゼンテーションのストーリーは異なるものであることが分かりました。
    でも、読み物として面白かったです。本書の帯に書かれている「ストーリーに興味を持つすべての人々におすすめです!」という謳い文句は間違ってはいないですね。

  • 過去の読書会の課題本。まえがきに登場する「四タイプ」は、深夜アニメや自主制作映画などのありがちパターンそのもので、思わず笑ってしまった。邦画に自分探しをするOLみたいな話がやたらに多い理由もなんとなく解った気がする。そして、脚本の書き方についての話は、そんな「自分探しストーリー」を好んで書く人向けの話題に集中していて、あまりピンと来るモノがなかった。しかし、中盤の3・4章あたりは「脚本家は映画をどう分析的に見ているか」というテーマなので「映画の別の楽しみ方」を学べて面白い。

  • 冒頭で、「アマチュアが書いた脚本を読んでいると、同じ人が書いたの?と思うほどソックリな作品と出会うことがある」として、3つのパターンを挙げておられたのを本屋で立ち読みし、そういう「類型パターン」の話が大好きなので、続きが読みたくて手にとりました。
    この方の言う「窓辺系」が日本映画にはすごく多い気がするのですが(「かもめ食堂」みたいなやつ。私はハッキリ言って嫌いです)、そういう類のものが日本映画に多い理由が、なんとなくですが分かったような気がします。
    あと、別のパターンで、「陸幕」という言葉をやたら使う軍事オタクな方が書いたもの(著者は「陸幕系」と呼んでいましたが)も、個人的には非常に興味深いです。いるかもとは思うけど、そんなに多いのか、という感じです。

    前半の、実際に著者が出会った生徒の例を挙げて展開する部分は初心者向け心理学教室の授業みたいでやや退屈でしたが、後半はおもしろかったです。
    「スクリプトドクター」というタイトルには、読む前は懐疑的でしたが、確かにドクターと名乗っていいと思いました。著者の、あくまでも黒子に徹するスタンス、製作の方々が論理的客観的になれるように手伝いながら、心理学的なアプローチで配慮する手法には非常に共感しました。
    続編も読んでみたいです。

  • 最初の方は心理学とか自己啓発に近い内容がずっと続くので、脚本の本だと思って読み始めるとちょっと面倒。でも理詰めで脚本作ろうと思ったら確かに人や自分の心理と理詰めで向き合わないといけないのでこのくらいの文章量にはなるんだろうなとも思う。でもめんどい。あと当然のように「往年の名作」的な映画を例題に挙げて話が進むんだけど個人的に違う畑で育ったので挙げられた映画が殆どわからなかった。
    とはいえ参考になるtipsは相当多い。今度中級も買ってみようと思う。

  • 「ブルーサンダー」を劇場で見たので懐かしかった。

  • 本を好きな人なら、誰でも一度は作家になってみたいと思ったことがあるんじゃないだろうか??
    そんな気持ちで、手に取った本だったけど、脚本というものと文学は大きな隔たりがあるのだなぁという感想。

    産みの苦しみがあるのは一緒だけれど。

    文学の方が少しだけ自由かもしれないと思った。

    共通する学びはあった。
    主人公を追いこんで殻を破らせる瞬間が必要、とかその後にクライマックスが来る、とかその際に、主人公の「内的葛藤」を具体的な行動に移させないと最近多い窓際系の話になってしまうこと、殻が作り出されるシーンを予め見せておくこと、既存の物語の枠組みを起こす逆バコ作りで構成力を磨けなど。

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