女流画家ゲアダ・ヴィーイナと「謎のモデル」 ~アール・デコのうもれた美女画~

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403120251

感想・レビュー・書評

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  •  名も知らぬ女流画家というか、そのモデルについての本なのだが、著者が著者なので手に取った。
     表紙をはじめとしてゲアダの描く女性の絵と、短いキャプションが10数ページは続く。2ページで「おや?」と思い、3ページ目では「これはすごい本なんじゃないか」とどきどきし始める。
     写真が主流となる前の絵にエロティクスを求めていた時代。
     女性がコルセットを脱いで、スカートの丈が短くなる時代。

     一人の人間が、人格を持って生きるというのはどういうことなんだろう。

     リリの生涯を見ると、まるで「物語のように作られた」ものだなぁと感じる。
     彼女はあの時代を生きたのか、あるいは生かされたのか。

著者プロフィール

作家・翻訳家・博物学者。京都国際マンガミュージアム館長。
平井呈一に師事、平井から紹介された紀田順一郎とともに、怪奇幻想文学の日本での翻訳紹介に尽力。のち活動の幅を広げ、博物学をはじめとして多ジャンルにわたって活躍。
主な著書に『妖怪少年の日々』、『帝都物語』シリーズ(ともにKADOKAWA)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新書)など。『怪奇文学大山脈』Ⅰ~Ⅲ(東京創元社)を編纂。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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