泰西少年愛読本

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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403210457

感想・レビュー・書評

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  • 第一部は4つの短編と5つの詞、第二部はヨーロッパの少年愛(男性同性愛)について文学周辺を解説する作り。
    ことさら少年愛についてどぎつい作品は無いし面白い。
    学生時代に読んだ時も、ロレンス「プロシア士官」は胸糞が悪いと思った作品だけれど、今再読しても腹の立つ作品。
    同性愛的性愛の裏返しの凶暴さという視点で解説したとしてもとても読めず、自分で解決すべき不可解さを他人に(立場を利用して)ぶつける下種な人間が破滅する(そして罪のない他人が巻き込まれる)腹立たしい話でしかない。
    巧いんだけど。
    巻末に同性愛を扱った作品の一覧があるので、知らない作品に触れられる良い手引き。

  • 美しき落穂拾い。

著者プロフィール

1946-21年、足利市生まれ。歌人・作家・評論家。71年に評伝『鉄幹と晶子』を、72年に歌集『東方花傳』を上梓。74年発表の『就眠儀式』以来、幻想的で独自な作風の小説を発表、また幻想文学作品集の編集にも多く携わる。著書に『定本須永朝彦歌集』、『悪霊の館』、『天使』、『須永朝彦小説選』(山尾悠子編)など。

「2022年 『王朝奇談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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