きつね月

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著者 : 多和田葉子
  • 新書館 (1998年2月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403210631

きつね月の感想・レビュー・書評

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  • タイトルに魅かれて借りました。
    「狐月」とか「狐憑き」なのかな…と
    思ってましたが。作者さんはもっと深い方でした。

    独特の世界観でした。
    なにを言っているのか全く分からないことが
    あったり、でもナイフみたいに鋭い言葉が
    所々に仕込まれていて、その言葉が輝いて見えて
    釘づけになったりしました。

    「鏡像」と「たぶららさ」
    「電車の中で読書をする人々」「舌の舞踊」が
    よかったです。

    言葉ってナイフだったり、燃えていたり
    抱え込まれて一緒に沈んでいったり
    冷たかったり熱かったり。

    分からないけど圧倒感。

    あとがきがまた美しくって

    きつねは来て寝るから「来つ寝」
    その狐に憑りつかれた時の状態について
    書きたいと思った。

    (たくさん略していますので知りたい方は
    作品を読んでくださいね)

    静かで銀色のような世界でした。
    何度も読み返すほどに良さが分かるように
    なるんだと思いました。

  • 言葉にリズム感があって、とてもキレイ。
    ちょっと意味わからないかんじなんだけれど、すごくすてき。

  • 出会ってすぐに仲良くなれる人もいれば、じっくり付き合ってみて初めて、その人の良さが分かってくる時もありますよね。とうとう最後まで分かり合えない人も中にはいますが…(笑)。

    人間関係だけではなく、本でも時々、こういう出会い方があります。

    初めての多和田作品は、残念ながらすぐ仲良くなれるタイプではありませんでした。

    居心地の悪い文章、と言うんでしょうか。
    天気の悪い日に、ブツブツ途切れるラジオを聞いているような感覚に終始悩まされました。もしかしたら読んでる時の私のコンディションが悪かったのかしら?いやでも、心当たりはないのよね…汗。

    迂遠な表現は奇をてらっているように感じてしまうし、分かりづらい比喩表現は中々ハマってくれないし。

    これほど読んでいる時に腰がモゾモゾ動いた経験も中々ないわよ、と、果ては新境地に至ったような気分になってしまったのでした。

    またいつか別の作品で会いたいな。

  • 初めて文庫じゃなくて単行本で小説を買った本。
    詩的につづられる言葉たちにはやはり惹かれるものがある。

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