- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403210631
作品紹介・あらすじ
十八の物語。多和田葉子最新短篇集。
感想・レビュー・書評
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言葉にリズム感があって、とてもキレイ。
ちょっと意味わからないかんじなんだけれど、すごくすてき。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
乱舞する言葉。単語。それはパラパラと炒飯のご飯のように広がり、こちらになんとも言えない旨味を味わわせる。言葉は映像を喚起させない。ヤワなイメージに落とし込めないような単語の強度が、そしてその単語同士のぶつかり合いから生まれる火花がこの本の最大の魅力なのだろう。悪く言えばその分デタラメでどんな読み方も出来ない難解な本ということになるのだけれど。多和田葉子、一体どんな脳の持ち主なのだろうか。ドイツ文学に関しては無知に等しいので彼女のルーツを知ることなど出来ないのだけれど、それでもここまでインターナショナルとは
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出会ってすぐに仲良くなれる人もいれば、じっくり付き合ってみて初めて、その人の良さが分かってくる時もありますよね。とうとう最後まで分かり合えない人も中にはいますが…(笑)。
人間関係だけではなく、本でも時々、こういう出会い方があります。
初めての多和田作品は、残念ながらすぐ仲良くなれるタイプではありませんでした。
居心地の悪い文章、と言うんでしょうか。
天気の悪い日に、ブツブツ途切れるラジオを聞いているような感覚に終始悩まされました。もしかしたら読んでる時の私のコンディションが悪かったのかしら?いやでも、心当たりはないのよね…汗。
迂遠な表現は奇をてらっているように感じてしまうし、分かりづらい比喩表現は中々ハマってくれないし。
これほど読んでいる時に腰がモゾモゾ動いた経験も中々ないわよ、と、果ては新境地に至ったような気分になってしまったのでした。
またいつか別の作品で会いたいな。 -
初めて文庫じゃなくて単行本で小説を買った本。
詩的につづられる言葉たちにはやはり惹かれるものがある。