氷上の美しき戦士たち

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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403231209

作品紹介・あらすじ

フィギュアスケート最前線。プルシェンコ、ランビエル、ジュベール、高橋大輔、織田信成、小塚崇彦、ライサチェック、ウィアー…オリンピックを目指して熱い戦いを繰り広げる男子トップ・スケーターたちの姿を描いたノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • バンクーバー五輪直前の2009年12月発刊。
    フィギュア男子に焦点を当てたノンフィクション。
    ジョニー・ウィアーとエブァン・ライサチェックのライバル関係、ジェフリー・バトル、ブライアン・ジュベール、パトリック・チャンの4回転論争、ステファン・ランビエルなど、時代を築いた選手たちなのだと感慨深い。

    今や4回転は当たり前、複数回飛ばないと上位優勝は難しい時代になったこと、これは予想できたとしても、高橋・織田・続くサラブレッドの小塚でこの本は終わっているが、羽生という天才スケーターが登場して五輪金メダルを取ることを当時の人たちにこっそり教えてあげたくなった。

  • 主にバンクーバー男子。

    羽生選手がトップスケーター達に人気なのは
    4回転を取り入れるか、ミスなく滑るかの問題に
    4回転を取り入れつつ、ミスなく滑るを目指す選手だからなのだろうなぁ。。。

    当時そこまで詳しくなかったので
    高橋選手の銀メダルがうれしかった記憶しかないけれど
    上記の問題や
    ウィアー選手の得点
    かつての王者たちのSPの順位
    など知らなかった。。

    あと、本当メダルに手が届くかどうか、って重要なのだな。。
    写真も表彰台のものだから
    4位が誰かって 本当覚えていない。。。

    また、通訳問題についても巻末で触れている。
    (でも作者羽生選手の通訳したって以前何かで読んだし
    コリヤダ選手や三原選手の通訳ミスあるって何かできいたし
    今も なのだろうなぁ。。。)
    いっそ、通訳機器使用する方向で改良していく方がいいのでは???

  • 2009年発行なので、バンクーバー前。
    著者はアメリカ在住からかアメリカや日本のスケーターの取材内容が多い。記者の舞台裏とか、試合では見れない選手の一面とか、なかなか面白い。
    発行されてからもう6年。ライサチェックとかバトルなんかは振り付けやコーチとして活躍してる。彼らの話をどこか懐かしく感じながら読んだ。

  • 裏話等はおもしろい。
    しかし…やはり採点についてもやもやするこちらとしては、ジュベールの持つ不満(私などからすると持って当然と思われる不満)に対しての予言(?)がそれか…と少々げんなり。
    選手と直接関わってきた筆者ならではの裏話だけで埋められていれば十分読み応えのある本だったのに。

  • 単純に面白かった。本の内容自体も面白かったが、ひとつのことを取材するために歴史や戦歴を深め、友人関係を深め、特殊な語学力がどれだけいることか、本ができる背景がとても面白かった。

  • ソチ五輪を前に田村明子さんの著作を古い順に読んでみるの巻、第二弾。

    この本の発刊は、バンクーバー五輪直前の2009年12月25日。
    日本は空前のフィギア・スケートブーム、という名の真央ちゃんブーム。

    そんな中、真央ちゃんでも女子選手でもなく、男子選手に焦点を当て、日本人のみならず海外勢も有力選手を紹介しているというのは画期的ではないだろうか。
    しかもその選別眼も素晴らしく、結果として8位までに入賞した選手を全員網羅。
    本に登場する選手で入賞していないのは、既に引退したジェフリー・バトルと、誰もがその結果に驚愕したブライアン・ジュベールの二人だけである。

    P.チャンが、以前は四回転支持派ではなかったというのは意外だった。
    しかも、「ジュベールみたいにあまりスケーティング技術が高くない選手が~」とまでのたまっているのに唖然とした。

  • 笑顔の素敵な男性がたくさん出ていた。

  • さまざまなエピソードが愛情を込めて語られているので、フィギュアスケートが、さらに面白くなる。

  • ステファンの項目が読みたい!!

  • オリンピックを目指して熱い戦いを繰り広げる男子トップ・フィギュアスケーターたちの姿を描いたノンフィクション。
    田村さんの著書の中で一番好きです。男子シングルしか目に入らない私としては、一番知りたかったここ数年の動きが中心で、初めて知ることも多くて勉強になりました。ジュベールの取材嫌いは知ってたけど、格別だったのね・・・五輪後少しは変わったのかな。フィギュアもこのところだいぶ雑誌が増えてきたけど、やっぱりワールド・フィギュアスケートに勝るものはないと思う。これからも海外選手を精力的に取材していってほしいなぁ。彼らの素顔をこれからも見せ続けてくれることを期待します。

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著者プロフィール

盛岡生まれ。翻訳家、ノンフィクションライター。冬はフィギュアスケートの取材も行う。著書に、『知的な英語、好かれる英語』(NHK出版)『パーフェクトプログラム━日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』(新潮社)』など。翻訳にロングセラー『ガラクタ捨てれば自分が見える』(小学館)、自ら日本に売り込んでベストセラーとなった『ルールズ~理想の男性と結婚するための35の法則』がある。

「2020年 『ワンランク品のよくなる英会話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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