Spring has come! (スプリング・ハズ・カム!) (ディアプラス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403520396

作品紹介・あらすじ

高三にして一家の家事全般を請け負っている大輔は、家族のことを考えると東京へは行けないと地元の大学の推薦をもらったものの、もっと別の人生を選べたはずなのにという鬱屈を溜めていた。ところが駅前の商店街で小さな惣菜屋を営む耕平と出会ったことから…!?表題作のほか、耕平の店でバイトを始めた大輔のその後を描いた書き下ろし「春の嵐」を収録。曇りのち晴れ、恋の季節のTeenage Precious Story。

感想・レビュー・書評

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  • 置かれた場所で咲きなさい、という言葉がふと浮かんだ。といっても内容は高尚なものでもなく説教的でもなく(誉めてる)、自然と肩の力が抜ける感じ。
    家事全般を担う悩める長兄男子が、家族のしがらみから抜けられず、地元の大学に進学し、本来なら東京に進学できたはずなのにとモンモンする話。
    当て馬の松本が清々しいほどムカつく奴。でも良い起爆剤てした。
    お惣菜屋さん×主婦?高校生。

  • 受が苛立ちを抱えてとげとげしいので、攻のようにそれを許容できるかどうかで好き嫌いが分かれそう。そんな受が攻の生き方に触れていくうちに、とげを少しずつ減らしていくハートフルな話ではあるけれど、基本受の性格は変わらないので後半嫉妬して攻に吐いてしまう暴言など、ところどころに引っかかりを覚えてしまう。イライラしてつい攻に対してツンツンしてしまう思春期な受と、そんなことを些末なことと受け入れる大らかで大人な攻が好きな人向け。

  • 総菜屋のお兄さんと、家事を切り盛りする大学生の話。
    月村さんの話は自然体なのが魅力ですね。
    無理にえろを入れない所がいいなあ。

    ドライブのシーンが好きでした。
    旅は簡単に遠くに行けてしまう、というのは常々思っていた事なので、爽快感はよく分かります。
    総菜屋のお兄さんのキャラが格好良かった。

  • [総菜屋店主×バイトの大学生]

    イイ話だった〜
    耕平のような男は女性からもかなりモテるでしょう。
    そこに大輔はほだされたのかもしれない。

    大輔が家族に抱いていた感情というのは
    相手が家族じゃなくても、誰でも持ったことのある感情だと思う。
    そこをじっくり書いて、感動に持っていくのが上手いと思いました。
    しかし耕平は対応が大人すぎる。

    Spring has come!というタイトルが本当に似合うお話。
    良かったです。


    ***************************

    ☆あらすじ☆

    高三にして一家の家事全般を請け負っている大輔は、家族のことを考えると東京へは行けないと
    地元の大学の推薦をもらったものの、もっと別の人生を選べたはずなのにという鬱屈を溜めていた。
    ところが駅前の商店街で小さな惣菜屋を営む耕平と出会ったことから…!?
    表題作のほか、耕平の店でバイトを始めた大輔のその後を描いた書き下ろし「春の嵐」を収録。
    曇りのち晴れ、恋の季節のTeenage Precious Story。

  • 両親の離婚により、家事を引き受けることとなった主人公。祖母の愚痴や、面倒みてもらうことが当然といったふうな弟と妹の反応。主人公の「家族のせいで、自分はしたいことができない」という言い訳じみた怒り等、色々とリアルで、自分の中の燻りを見ている気もしました。その辺りのこともあって…何だろう…良い話なのですが、自分の気持ちが整理できているときでないと、ちょっと読むのが辛い話かも(2008.07.13読了)

  • 泣いちゃった。高校生のときに読みたかったな。

  • 素直攻め×捻くれ受け。
    家で手伝いばかりさせられることに不満を持つ主人公は、ある日お惣菜やで働く攻めに出会い。

  • 素直じゃない受けがなんか可哀相でオススメです。
    天邪鬼な気持ちはなんとなくわかるんで。

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