教えてよ (ディアプラス文庫)

著者 :
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403521003

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  • 歯学部学生×大学講師

    「講師はゲイで、男子学生が一晩すごせば単位をくれるらしい」
    そんな噂を真に受けて、たった一人再試験を落ちた主人公は、留年をかけて講師を訪ねて行きます。
    そんな甘い話はなく、みっちりと勉強を仕込まれることになるのですが、今までちゃらんぽらんだった自らを反省し、また同時に講師に惹かれていく主人公…。

    ジャンルがBLだからということなかれ、です。
    主人公が真摯に「歯科学」という学問に対してぶつかっていくところや、講師の考え方、そして恋愛観が読んでいろいろなことを考えさせてくれました。
    エロなシーンもありませんので、BL初心者の方へすすめるのにもいいのじゃないかな。

  •  どうして、この作者さんはこんなに、青い感情をうまく書けるんだろう……?
     というよりか、この作者さん、大学を卒業してちょっと上くらいの年齢の人の葛藤を書くのが、すっごく上手ですよね。

     今回は、利仁の葛藤。
     今まで、適当に要領よく赤点ギリギリで、試験を乗り越えてきた、利仁だったけれど、ついに口腔外科の試験に躓いてしまう。
    「永野はゲイだ」と友人から聞かされて、悲壮な覚悟で講師室に向かった利仁だったが、待っていたのは、鬼の様なしごき、そして暴言……。
     面と向かって、永野に「馬鹿だ」と罵られた利仁は、持ち前の負けん気に火がついて、永野を見返してやろう、という気持ちで、一週間、永野の補習を受けることになる。

     最初は、いやいやだったけれど、永野の教え方の丁寧さと、口腔外科学に対する真摯な姿勢に、次第に考えを改めるようになる。
     そして、永野の秘められた恋心に触れて……

     というような感じでしょうか。

     なんというか、こういう気持ちの流れの書き方がすっごいぐっとくるような話だったように思います。
     ただ、他の作品よりは、ちょっと気持ちの流れがスムーズに行き過ぎてるかな? というような気もしないことも……。

     でも、好きです。
     穏やかな小説が好きな人にはオススメです!

  • 奥付も表紙裏もISBN間違ってますよ?(バーコードが正解。)

  • 現在治療中のキャラがちょっとでてくる。こっちを先に買って読んだので現在治療中シリーズも購入した。

  • 利仁(歯学部五年)×永野(講師)。ふ〜む、歯医者さんもお勉強たいへんなんだなぁ。メガネ受け・・・素敵でした(笑)。個人的には美容師の磯さんにも興味あります。

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