雪よ林檎の香のごとく (ディアプラス文庫)

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著者 : 一穂ミチ
制作 : 竹美家 らら 
  • 新書館 (2008年7月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403521942

雪よ林檎の香のごとく (ディアプラス文庫)の感想・レビュー・書評

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  • お気に入りさんから借り本。とても綺麗な作品でした。掛け合い、セリフで笑えるところもあるんだけど、どこまでも真っ直ぐで純な、浄化という言葉が似合う印象。主人公・志緒が先生の何に惹かれたのか、二人共ノンケだったはずなのになぜ恋愛関係になったのか(ノンケ同士の恋愛関係というのは性別を超えた魂の繋がりという解釈で宜しいでしょうか。)、BLじゃなくても成立するな、とかもう一つ説得力が欲しい気もしましたがこれがデビュー作なら全然文句ないです。

  • なんだろう、一穂さんの文章はリアルじゃないのにリアル。
    普段なら「文章の中の出来事」って読んでるんだけれど、
    登場人物が動き、情景が浮かんじゃうんだな。

    しかも感情移入し過ぎて泣いたりイライラしたり。 

    ま、それだけ自分が「入れ込んで」しまったってことなんだろうけれどwww

    この本は、先生と生徒の話~(ザックリすぎる?w)
    なんか静かに寄り添っていく二人の心にキュンと来ちゃいました。

  • 先生と生徒

    お互いに心に傷を持っていて、本心を隠しながら生きてる
    思春期に持つ潔癖な心が、すごくリアルに表現されてるかな…

    その歪んでいるような真っ直ぐなような、相反する気持ちが
    どうにもいきづまった、攻め様の心を解かし動かしていく様がジワっとくるのね



    この物語、同人誌で番外編が沢山出ているので、それも纏まるといいな

  • 吉見さんを懐かしみたい…ということで一番同人時代に近いデビュー作を読みました。やはり言葉が美しかった…ごっくん。
    教師×生徒っつーことで桂がしおに無理くり迫る感じだったらどうしようかと正直私の倫理観が萌えを抑え込んでしまってたんですけどね。その辺うまいことなってよかったです。無理がなかった。無理のなさはBL楽しむのに不可欠な要素です個人的に。
    りかちゃんと通じ合うところ、葉子さんとの再会。この二箇所で泣きました。やっぱり女性の描き方が抜群に好きだしメインの恋愛よりぐっとくる。恋愛によって引き出されてしまう男の女々しさが、より女性の精一杯の逞しさみたいなもんを引き立ててくれるのかも!
    あと、えろが簡潔でうまい!参考にしたい!(なんの

  • 先生×生徒もの。主人公の受けの子がとにかく真っ直ぐで迷いがなくてキラキラしてて、こんな子に迫られたらそりゃあ色々飛び越えてすきになっちゃうなあっておもった。駄目な大人で、ずるくてやさしくて繊細な先生もすてき。ここにしかない大切なものを壊れないようにそっと切り取った、という感じをこんな風に出せるのは一穂ミチだけだなあとおもう。meet againも含め、大好きな作品だし、忘れがたい一冊。

  • 古本コーナーで(一穂さんだしと思って)偶然手にした一冊。デビュー作だったなんて知らなかった。

    志緒と桂、りか、栫、葉子さん…登場人物少なくてセリフが多くて、ところどころハテナ?となるけど先が気になって気がついたら1.5日で読了してました。

    赤ちゃん(妹)に「始めまして、こんにちは」ってあいさつするシーンで思わずうるっとしてしまった。この辺りから志緒の心に変化が表れていた。あと後半に登場する栫(かこい)がひどい奴で……ひどいを通り越して、なんか可哀相…って思ってしまった。なので『meet again』を読もうと思う。この本も新たに「赤」と「青」と出ていて気になる。

    タイトルの由来は北原白秋の短歌から。198ページの栫の「爪もまろく」という表現の仕方とかきれい。

  • 一穂ミチさんのデビュー作。主人公の青さがとても愛おしくて、言葉のチョイスも美しくてとても楽しめました。
    白秋の短歌からとったタイトルも素敵です。

    悩みを抱えた高校生の主人公志緒が明るく朗らかな桂先生との交流で頑なな心をほぐしていく話...かと思ったら、先生の方が実は闇が深かったんですね。

    先生の傷を志緒の若いまっすぐさが救って行くのが良かったです。
    先生×生徒はあまり好きじゃないんですが、卒業寸前まで体の関係は持たなかったし、なるべくしてなったんだなぁと思えました。

    前半の表題作は両思いになるまで、
    後半は付き合ってから~体の関係に至るまでという構成で、付き合ってからのお話が結構長いのも好きでした。
    二人がポンポン言い合いするのも好きです。

    後半の当て馬?もいい感じに歪んでいて、今後のことが気になりますね。

    ちょっと好きになった流れが唐突に感じたのと
    子持ちの攻めは好き嫌いがあるだろうとも思いましたが
    続きが気になってどんどん読み進めてしまいました。

    エロは最後に一回だけで、官能的ではなかったけど、
    攻めのてらいのない態度が好ましく感じました。

  • 高校教師×高校生のお話、先生の過去が思いの外ヘビーだったけど、そこから救いだしてくれた志緒ちゃん頑張ったね…。志緒ちゃんと幼なじみのりかちゃんの関係がいいなと思いました。雰囲気があってきれいなお話しでした。

  • 瑞々しくて柔らかできらきら。流れるような清らかな文章と会話のテンポにぐんぐん引き込まれました。
    志緒の10代特有の思い込みの激しさ、純粋さ、どうにもコントロール出来ない焦燥感や苛立ちにハラハラしたり、きゅっとなったり。

    良くも悪くも浅はかでナイーブで純粋な志緒だからこそ、ぽっかりと空白を抱えて生きる桂の感情を掬い上げ、寄り添えたんだろうなーと。
    純粋で真っ直ぐで清冽な子供達と、ずるさや脆さを抱えた大人たちの対比がとても鮮烈。
    一穂さんは人間観察が本当に上手い人だなぁと思わされる作品でした。

  • 先生×生徒がとても好きで、その中でもとてもよい作品でした。全体の雰囲気もとてもきれいだったし、志緒ちゃんはとてもかわいかった。
    口が減らなくてひねくれものだけど大切なものはきちんと大切にしようとする志緒ちゃんは本当によい子でかわいい。
    最初はいろんな意図を込めて「結城」と呼んでいた先生が、その意図をあきらかにしたあとはずっと「志緒ちゃん」って呼んでるところとか、志緒ちゃんは一貫して先生を「先生」と呼んでいるところが個人的にはとてもよかったです。先生×生徒ものは生徒にずっと「先生」と呼んでほしい!

    「どうやって好きになったのかも分かんないから、好きじゃなくなる方法も分かんない」というまっすぐな幼さとか、台風の日に「好きになったりして、ごめん」って謝る健気さがいとおしい志緒ちゃん。
    個人的にはお互いがお互いを好きになるタイミングなんていくらでもあったんじゃないかな?とおもいます。
    一生、恋人は作らないと言い切っていた先生が、最後に志緒ちゃんのかわいさを話すところとか、「幸せにして」っていうことばを志緒ちゃんがきちんと叶えようとおもってるところがとても泣けました。
    この方のお話はもっと読みたいです。

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