- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403521942
感想・レビュー・書評
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一穂ミチさんデビュー作。
ストーリーも文章も初々しくて、こちらが林檎になってしまいそう。ぽっ。
一作目のタイトルは、
君かへす 朝の舗石さくさくと
雪よ林檎の香のごとくふれ
北原白秋 の短歌からです。さくさくは、足音と林檎の食感の重複ですね。
不倫相手を見送る雪の朝の心情です。
タイトルだけでなく、ストーリーにも重複するものがあります。
2作目は、雪よ〜のその後になります。
「手のひらに きみの気配が満ちてきて
明るい夜の底をゆくときも」
伊津野重美 さんの短歌からのイメージとのこと。
手のひらにお互いの暖かさが感じあえるような仕上がりです。
15年以上前の作品です。これからも楽しみです。 -
一穂ミチさんデビュー作再読
15年程前の作品ですが何というか…
美しい言葉、流れる空気感…既に一穂ミチという世界が出来上がってるって感じです。
毎回思うのですけど、タイトルが素晴らしいな〜と。
各章につけられるタイトルも同様。
無知なわたしが知らない美しい言葉。
主人公である桂が高校の国語の先生なので
作中にも素敵な文章がいっぱいです(^ ^)
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読了。毎朝図書室で関わっていって……生徒と先生のBL作品です。ちょっと入り込めないことがあったけど、全体としては良かったです。一穂ミチさんのデビュー作とのことで気になってました。
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お気に入りさんから借り本。とても綺麗な作品でした。掛け合い、セリフで笑えるところもあるんだけど、どこまでも真っ直ぐで純な、浄化という言葉が似合う印象。主人公・志緒が先生の何に惹かれたのか、二人共ノンケだったはずなのになぜ恋愛関係になったのか(ノンケ同士の恋愛関係というのは性別を超えた魂の繋がりという解釈で宜しいでしょうか。)、BLじゃなくても成立するな、とかもう一つ説得力が欲しい気もしましたがこれがデビュー作なら全然文句ないです。
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読了
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なんだろう、一穂さんの文章はリアルじゃないのにリアル。
普段なら「文章の中の出来事」って読んでるんだけれど、
登場人物が動き、情景が浮かんじゃうんだな。
しかも感情移入し過ぎて泣いたりイライラしたり。
ま、それだけ自分が「入れ込んで」しまったってことなんだろうけれどwww
この本は、先生と生徒の話~(ザックリすぎる?w)
なんか静かに寄り添っていく二人の心にキュンと来ちゃいました。 -
先生と生徒
お互いに心に傷を持っていて、本心を隠しながら生きてる
思春期に持つ潔癖な心が、すごくリアルに表現されてるかな…
その歪んでいるような真っ直ぐなような、相反する気持ちが
どうにもいきづまった、攻め様の心を解かし動かしていく様がジワっとくるのね
この物語、同人誌で番外編が沢山出ているので、それも纏まるといいな -
雪よ林檎の香のごとく(ディアプラス)
著作者:一穂ミチ
発行者:新書館
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
直木賞候補者の作品
娘の友達が泊まりがけで読みに来るよ( ̄▽ ̄)
小中高と漫画読ませてもらえなかったらしい…
かわいそう〜...
娘の友達が泊まりがけで読みに来るよ( ̄▽ ̄)
小中高と漫画読ませてもらえなかったらしい…
かわいそう〜反動ってくるよね笑