正しい恋の悩み方 (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403521973

感想・レビュー・書評

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  • 渡海さんの何が好きって、受が内面も“男性”であるところ。もちろん読むのも書くのも女性なので、完全に男性にすることは難しく、そこに微妙なさじ加減が必要なんだけれども。
    そのさじ加減をもってしても、BLには受の内面が女性であることが多々あって、それに馴染めない自分には渡海さんは安心して本を手にできる貴重な作家さんの一人です。これもその条件をちゃんと満たすどころか、やや乱暴すぎるきらいのある受でしたが、逆にそういうところが新鮮でワクワクしながら楽しく読めました。無神経で大雑把な受。そんな受にずーっと報われない片想いをし続けていた攻は時に可哀想だったけど、ラストのイチャイチャで念願叶うところを見るとすごく幸せなんじゃないかなー。そんなところも含め、すごく面白かったです。
    後でまた読み返す本が増えました。

  • 吉村君主演のスピンオフ作品ありませんか?

  • 渡海さんのドラマCDが良かったので、小説も読んでみたら読みやすい文章だったので色々手を出してみることに。

  • 高校からの腐れ縁の友人・尾崎に寝込みにキスされたカズイ。その日から徹底的に避けられ、キレたカズイが尾崎を問い詰めると、ずっと好きだったと告げられる。昔からお互い遠慮なんてしたことはない。なのに諦め顔で自分を避ける尾崎が気に入らず、力ずくで友人に戻ろうとするカズイだが……? 自称"竹を割ったような性格"のカズイと夢見がちで一途な尾崎の恋愛狂詩曲! 犬も食わなさ満点のオール書き下ろし!
    出版社より

  • ★4.0。「実はあの頃からずっと受に片想い」系の同級生モノは大変、非常に萌えます!生殺しに耐え兼ねてプッツンした攻がついに手を出して、受アタフタっていうシチュは鉄板。この話は攻の方がアタフタしてたけど(笑)受が良くも悪くも言いたい事は言う性格だったので、喧嘩はしつつもさほどグルグル展開にはならずストレスなく読めました。長年煮詰め過ぎて変態レベルになってしまった攻の執着愛に萌える…。攻が報われて良かったです。ケンカップル要素も入っててとても好みの二人なので、後日談をもっと見たいなあ。

  • 外資系商社リーマン・尾崎敦彦×ハードワークなプログラマー・淡野万以(カズイ)
    高校からの幼馴染、俺様美人のカズイはガサツで暴言を吐きまくり、
    6年越しの思いを秘めた尾崎を、踏んで踏んで踏みまくります!
    麦踏みのように耐え忍んでいた尾崎でしたが、ある晩酔ったカズイの唇を奪い、
    気づかれてしまいました!大ざっぱなカズイは「酒の上でのこと」と気にもとめませんが、
    翌日から尾崎は徹底的に逃げまくります。攻めなのに。
    携帯・メールは着信拒否、マンションは引っ越し実家にも箝口令。
    逆ギレするカズイでしたが、長年二人を見守ってきた高校からの友人達は、
    スタンスを崩さず的確にコメントし、紆余曲折の末両想いに辿り着きます。
    BL界のベスト助演賞があったら、迷わず彼らに授与したい!
    ラストのHシーンでカズイの抵抗を「長年の夢だから」で封じ込める尾崎は、
    やっと無敵の攻め様でした。
    本筋にはまったく関係ありませんが、定時だと文句をいう部下に対して「バカおまえ、
    うちの会社に一ヶ月もいてまだ定時とか信じてるのか。あれは都市伝説だぞ」
    と一蹴するカズイに激しく共感!

  •  自称“竹を割ったような性格”のカズイと一途な尾崎は、高校からの腐れ縁の友人同士。
     一時期、連絡を取らないこともあったけれども、他の同級生と一緒lに、定期的に飲み会を開く仲であった。
     その帰り道、いつものとおり、カズイの家よりも通勤に便利な尾崎の家に泊まろうとしたところ、寝込みを襲われ、キスをされてしまう。カズイは疑問に思いながらも、眠気に負けてそのまま眠りに付くが、翌日、カズイが目覚めると、尾崎は書き置き一つ残して、行方不明。
     おまけに、その日から連絡をしても無視され、メアドも変えられてしまう。
     キレたカズイが尾崎の家まで訪ね、問い詰めると、「ずっと好きだった」と告げられる。
     昔からお互いに遠慮なんてしたことがなくて、なのに、諦め顔で自分を避ける尾崎が気に入らず、力ずくで友人に戻ろうとするカズイだったが、今度は尾崎は家まで引っ越してしまう。
     友人たちの力を借りて、何とか「友人」という立場までは戻ったものの、どうしてもよそよそしさが消えない。
     それすら、カズイはいやで、なんとかしたいと考えるけれど……

     という話でした。
     もともとはなんとも思ってなかったはずなのに、尾崎に突き放されるといイライラして……というカズイの気持ちが、徐々に尾崎に近くなっていく話です。
     本当に、カズイはやりたい放題で、お腹に何か溜めたり、まったくできない性格なので、尾崎の立場になったらかなりひどいことを平気でしているんですが、でも、自分が間違ってると思ったら、きちんと認めるし。
     自分の気持ちが「こうだ」ってなったら、まっすぐにアタックしにいける辺りは尊敬に値するなー、と思うわけです。

     横暴だけど、まっすぐな受けがお好きな方にはオススメの話です。

  • 高校からの親友?悪友?のリーマンモノ。
    攻めが6年越しの秘めた思いをもつ受けは
    某暴君の兄さんが、まっとうに優しく見えるほどの暴言&ガサツっぷり。
    お前ちょっとそこに正座しろ!、なんてこと言うんだ!と説教のひとつも
    ついてやりたくなります。

    2人を見守る友人3人には、攻めの気持ちなんてお見通し!ってほど
    口では言い合ってても大事に大事にしてる彼に
    とうとう思いを告げられ、たいして考えもせずスパンとやっちゃい
    攻めが接触を断つとキレるわ殴るわ…攻め大変ね(苦笑)。


    すったもんだあって、やっとくっついた夜
    攻めの責めっぷりにはじけっぷりが清々しかったです。
    6年ぶんの妄想、報われて良かったね。

  • 外資系商社リーマン×ブログラマ (同級生同士)

    腐れ縁の同級生たちとの飲み会の後、いつものように友人の家にあがりこんだ主人公。
    当たり前のように家主である友人のベッドを占領して眠っていたところ、キスをされてしまった。
    それからぎくしゃくしてしまう友人関係…。

    すごくスタンダードな設定だし、展開ももしかしたらこうなるのかなーという展開を外れたりはしないんですが…。
    すっごくおもしろいです。
    文字通り竹を割ったような性格の主人公と、それに振り回されているように見えて実は惚れてたから逆らう気すらなかった親友。
    二人ともぐるぐるぐ余計なこと考えてるので、じれったいけど、それが楽しいというか。

    ちなみに本作で一番楽しいのはこいつらの友達ズです。

  • 結構好きな展開です♪竹をスッパっと割ったような受けが好きでしたね♪挿絵も最高!です。この二人の続きを読みたいですね。変態コースを辿っている二人のお話を読みたいです♪

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